※このページは長編小説『排尿税』の第6話です。
第1話から読みたい方はこちら→ホームルームの粗相
前回の話はこちら→第5話 朝のスキップ
登場人物紹介
| 名前 | 人物 | 出身地 |
| 戸塚 秋菜 (とつか あきな) |
本作の主人公。天真爛漫で元気いっぱいだが、多少空気の読めない所あり。 | 横浜市神奈川区栗田谷 |
| 旭 夏海 (あさひ なつみ) |
秋菜と幼馴染。秋菜ほどではないが、普段から明るく好印象。頭もいい。 | 横浜市神奈川区栗田谷 |
| 鶴見 真冬 (つるみ まふゆ) |
小柄な女の子。人を笑わせるのが好きな目立ちたがりで、クラスのムードメーカー。 | 横浜市瀬谷区上瀬谷 |
| 金沢 心春 (かなざわ こはる) |
口数の少ない静かな女の子。いつも教室で小説を読んでいる。黒縁のメガネが特徴。 | 横須賀市大津 |
第1章 週末の予定
秋菜「梅雨長いよー。いつまでダラダラと降ってるのかなー?」
夏海「7月に入ったし、もう少しで明けるでしょ。」
秋菜「梅雨が明けたら夏休みになる前にどこか出かけたいよね!! 天気の良い日にピクニックみたいな?笑」
夏海「唐突だなー笑」
いつもの朝。校門前で夏海と鉢合わせした秋菜は、夏海と2人で教室へと向かっていた。廊下を歩いていると、2人の数m先に心春が歩いているのが見える。
秋菜「心春ちゃんおはよーーーーーーーっっ!!」
秋菜は心春だと分かると、夏海を置いてけぼりにして走り出し、勢いよく心春を後ろから抱きしめた。
心春「朝から驚かせないでっ!!」
秋菜「ご、ごめん大丈夫?」
心春「謝るのなら、最初っからそんな危ないことはしないでちょうだい!!」
心春は呆れた表情を浮かべながら、再度歩き始めた。秋菜は彼女が教室に向かっていると思っていたが、なんと彼女はそのままD組の教室をスルーしていったのだ。
秋菜「・・・どこ行くの?教室はここだよ?」
心春「そんなの分かってるわよ!! トイレに向かってるの!!」
よく見ると心春は歩き方が少し変だった。尿意を我慢していると言われれば、確かに我慢しているようにも見える。しかし、まだ朝のホームルームが始まる前という時間に違和感があった。
秋菜「もしかしてトイレ近くなったの?この前の入院の影響とか?」
心春「違うわよ!! それにわざわざ着いてこなくても良いじゃない///」
当たり前のようにトイレまで着いて行こうとする秋菜と、その秋菜の後を着いていく夏海の様子を見て、心春は頬を赤くしながらトイレへと入っていった。
ガチャン!!
心春が勢いよくトイレの個室の鍵を締めると、しばらくして中から服の擦れる音が聞こえてきた。
シューーーーーーッッ!!
始まった心春のおしっこは、相変わらず人一倍勢いが強かった。それに加えて長さも圧倒的で、2人は4月に聞いた彼女の大量放尿を思い出していた。
心春「ふぅ〜〜〜〜!!」
気持ちがいいのか、心春はほぼ無意識に大きく溜め息を吐いていた。その様子を耳にした2人は、顔を見合わせて少しだけ笑ってしまっていた。
シュルシュル〜〜〜〜ポタポタ・・・。
やがて40秒ほどの排尿を終えて、ガチャガチャと音を立ててトイレットペーパーを巻く音が聞こえ始める。心春の排尿音を堪能していた秋菜は、ここでやっと口を開いた。
秋菜「凄いいっぱい出るじゃん!!」
心春「・・・人の排泄音を聞いて何が楽しいわけ?」
秋菜「心春ちゃんは新学期の時もたくさん出してたし、私も見習おうと思ってるから!!」
心春「・・・そう。変な人ね。」
トイレットペーパーで股間を拭く音がわずかに聞こえ、その後服の擦れる音も聞こえてきた。
ジャーーーーーー!!
トイレの流す音が聞こえた後、しばらくして心春が個室から出てきた。
秋菜「朝のトイレを我慢してたんだね?笑」
何気なくそんな質問をした秋菜だったが、心春の返答は予想外なものだった。
心春「違うわ。朝にもトイレは行ったもの。」
秋菜「えっ、そうなの?」
心春「えぇ。」
秋菜「じゃあ、なんでまだ朝なのにそんなにおしっこが出るの?そんなに水分摂ってたの?」
心春「・・・別にそんな事くらいどうだっていいでしょ///」
心春は恥ずかしそうに頬を赤く染めながら手を洗っていた。
夏海「・・・この前、腎盂腎炎で入院したからじゃない?」
秋菜「なるほど!! 水分を多めに摂った方がいいってお医者さんに言われたんだ!!」
心春「・・・そうね。そういう事にしておくわ。」
心春は手を洗い終わり、持っていたハンカチで手を拭いていた。
夏海「でもさ、腎盂腎炎で入院した過去があるのなら、そんなに我慢するのは体に良くないよね?」
夏海の一言で心春はピタッと動きを止めた。そして後ろを振り返りながら、こんな返事をするのだった。
心春「だって・・・アナタ達と違って私はもう18だもの。節税の為に尿意を我慢するのが、この国で生活する上では当たり前なのよ。」
それは至極当然の理由だった。過去に腎盂腎炎で入院した人でさえ、節税の為に尿意を我慢しなければならない・・・。この国ではそれが当たり前になりつつあった。
夏海「あり得ないでしょ。それが原因で入院しているのに・・・。」
心春「しょうがないわ。だって国が決めた事なんだから。」
秋菜「ストップ!! ストーップ!! ケンカしないで!!笑」
秋菜は慌てて仲裁に入ろうとした。そして2人を落ち着かせる為、無理やり話題を変える手段をとった。おかげで2人はある程度落ち着きを取り戻す。
秋菜「そんな事より心春ちゃん!! 一つ謝りたい事があってー!!笑」
夏海「あぁ、あの事ね。まだ言ってなかったの?」
心春「・・・何かしら?」
心春は不思議そうに秋菜を見つめていた。
秋菜「心春ちゃんに誕生日プレゼントあげるって言ってたのに、まだ渡せてなくてごめんっ!!」
心春「なんだそんな事ね・・・わざわざ謝らなくてもいいのに。」
秋菜「前にプレゼント用意してあるって言ったじゃん?用意していたのは本当なんだよ?」
心春「・・・別にそこは疑ってないわ。でももう何ヶ月経つわけ?別にそんな無理して渡さなくてもいいのよ。それに私、お菓子はそんなに好みじゃないわ。」
秋菜「そうなの?それなら、心春ちゃんは何が好きなの?」
心春「・・・イチゴかしら?」
秋菜 夏海「可愛いーーー!!笑」
心春「ふっ、2人揃ってうるさいわね///」
心春はまた頬を赤くした。その様子を見ながら秋菜は、さっきまで廊下で夏海と話していたピクニックの内容を思い出し、何か閃いたような表情を浮かべた。
秋菜「それなら、今週末3人でイチゴ狩りに行こうよ!! それがプレゼントっていうのはどうかな?・・・心春ちゃんは予定空いてる?」
夏海「勝手に私も行く事になっちゃった笑 ちょっと唐突過ぎない?笑」
秋菜はお祈りをするように自分の胸に両手を握り、ねだるような目で心春を見つめていた。もちろん彼女を遊びに誘う事など初めての事だ。
心春「イチゴ狩りは基本的に5月までよ。もう時期は過ぎてるわ。」
そう言って断っていた心春だったが、顔を真っ赤にしながら目を逸らしていた。何処となく嬉しそうにしているように見える。
夏海「探せばまだ何処かに出来る場所あると思うよ?ちょっと調べてみる。」
秋菜「ありがとうーーーっ!!」
夏海はスカートのポケットからスマホを取り出し、7月でもイチゴ狩りが出来る場所を探していた。
夏海「あったよ!! 横浜市内にも全然ある!!」
秋菜「やったーーー!! ほら心春ちゃん!! 一緒にイチゴ狩りして食べようよっ!! お金は私と夏海で払うからさーっ!! ねっ?」
夏海「勝手に私も払う事になってるんだけど笑 それでどうなの?金沢さん?」
心春は目を逸らしたまま少し黙っていたが、しばらくして小さく返事をした。
心春「・・・行きたい///」
秋菜は喜んで心春を抱きしめた。そんなやりとりをしていると、いつの間にか校内にはホームルームを知らせる鐘が鳴り響いていた・・・。
第2章 ジャージの色
秋菜「ここだよーーー!! ここここっ!!」
夏海「もう来てたんだ。今日は珍しく遅刻してないじゃーん。」
秋菜「心春ちゃんと遊びに行くのは初めてだから、ちょっと気合い入っちゃった!!笑」
夏海「それ、今まで私に対して遅刻していたのが尚更失礼になるんじゃないの?笑」
週末の日曜日。3人は予定通りイチゴ狩りへと出かける事になった。横浜駅の中央改札口で待ち合わせをしていた秋菜と夏海は、予定時間5分前の合流に成功する。
夏海「金沢さんが一番早く来ると思ったけど、まだなんだ?」
秋菜「連絡は来てないけど・・・覚えてるよね?」
急に2人は不安になり、辺りを見渡してみる。彼女の私服がどんな感じなのかも分からなかった為、心春くらいの長身の色白の女性に絞って探していた。
夏海「ねぇ、あの子って・・・。」
秋菜「どうしたの?見つかった?」
夏海はエスカレーターを降りていく小柄な女の子の方を指差していた。通っている女子高のジャージを着ているその子は、どことなく歩き方に見覚えがある・・・。
秋菜「もしかして真冬ちゃん?」
夏海「いや、でも・・・。」
秋菜は夏海の反応を待たずに、その女の子の元へと走り出していた。彼女はエスカレーターを降りた後、直立のままスマホを見て動かずにいた。どうやら迷っている様子だ。
秋菜「やっぱり真冬ちゃんだ!! こんなところでどうしたのーーーっ?」
真冬「おっおう!! 秋菜じゃねーかっ!! どーしたんだこんなところで!!」
真冬は驚いた様子で、持っていたスマホをポケットにしまった。
秋菜「こんなところにいるのもビックリだけどさ、それよりもなんで紺色のジャージなの?私達の学年って赤色だよね?」
真冬「い、いやっ、これはその・・・お、お姉ちゃんのお下がりなんだっ!! ハハッ!!」
秋菜「真冬ちゃんってお姉ちゃんいたんだー!!」
真冬「う、うん・・・まぁ一応な。」
秋菜「真冬ちゃんのお姉ちゃんって、真冬ちゃんくらい小さいの?ジャージのサイズ感がピッタリだよね?」
真冬「えっ・・・あぁ、そうか?同じくらいの身長だぜ?・・・多分。」
夏海「多分・・・?笑」
そんな会話をしながら、夏海は念の為、待ち合わせ場所に指定していた中央改札の前を遠くから見てみた。しかし心春はまだ来ている様子がない。約束の時間までは残り1分ほどだ。
秋菜「ねぇ真冬ちゃん!! 今から私達、心春ちゃんと3人でイチゴ狩りに行くんだよっ!! 良かったら真冬ちゃんも来る?」
夏海「いや、それを言うなら先に金沢さんにも許可を取った方が・・・。」
夏海は心春と真冬の相性を考えた上で、秋菜を止めようと思ったが遅かった。
心春「アナタ達って、校内だけじゃなくて外でもうるさいのね。」
そんな会話をしていると、いつの間に心春が姿を現したので、3人は驚いた。夏海が確認していた場所とは反対方向から来ていたのだ。
秋菜「心春ちゃーん!! 一時は来ないかと心配したよーーーっ!!」
心春「ギリギリでごめんなさいね。ちょっと服装選びに時間がかかっちゃって。」
心春の私服は白色を基調としたブラウスとロングスカートに、つばの広い麦わら帽子とサングラスを身に付けていた。
秋菜「カッコイイーーー!! 心春ちゃんってスタイルも抜群だよね!! モデルさんみたいっ!!」
秋菜はオシャレな着こなしをする心春に見惚れていた。そしてその横で夏海は、真冬と心春が一緒になってしまった事に困っている様子だった。
心春「ところで鶴見さん。なんでこんな所にいるのかしら?」
真冬「うるせーーーーっ!! 別に浜っ子なんだから横浜駅くらい来るだろっ!!」
心春「瀬谷区に住んでる人間が、こんなところまで来なくてもいいでしょ?アナタは町田がお似合いよ。」
真冬「なんだとーっ!! お前はそもそも浜っ子ですらない横須賀の人間じゃねーかっ!! 三浦半島の隅っこで大人しくしてろよっ!!」
心春「私は中区や西区と同じ東京湾沿いなの。瀬谷みたいな田舎と一緒にしないでちょうだい。」
真冬「クッソーーーーー!! なんだこのイライラする図体だけデカい女は!!」
案の定、夏海はすぐに言い合いになってしまった2人の仲裁に入った。しかし心春と真冬の暴走は止まらない。
心春「しょうがないから戸塚さんと旭さんに教えてあげるわ。」
秋菜 夏海「・・・何を?」
秋菜と夏海の2人は首を傾げていた。その横で心春より20cmも小さい真冬が、心春の口を閉じようと必死に両手を伸ばしていた。
心春「鶴見さんはね・・・。」
真冬「言うなーっ!! 言うなーーーっ!!」
心春「この鶴見さんが着ているジャージの色を見れば、ある程度予測出来ると思うんだけどね・・・。」
夏海「・・・まさか!!」
心春「そのまさかよ。鶴見さんは高校1年生を2年間やってたの。つまり私達より1歳年上ね。」
秋菜「ええええぇぇぇぇーーーーーーーーーっっっっ!!!!」
人出の多い横浜駅の中央改札口を前に、秋菜は大声を上げて驚いていた。その横で真冬は泣きそうな顔になりながら、心春に1発の腹パンをお見舞いするのだった・・・。
〜つづく〜
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ラベンダー畑の画像を載せてますが、ラベンダーはごく一部しか写ってないじゃんというツッコみを誰かから受けそう。
家系おしっこ~小便家~
専用の画像を作成するのに、結構時間がかかってしまったんですよね笑

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