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【妄想長編小説】白いストラトキャスター ~第13話 バイト中のSOS~

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このページは長編小説『白いストラトキャスター』の第13話です。

※今回の長編小説は登場人物紹介やあらすじ等はありません。読まれていない方は第1話から読むことをオススメします。

第1話から読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 無口な美少女

前回のお話はこちら→第12話 青い一冊のノート

楓「なぁ、何で見たん?教えてや・・・。」

僕「ごっ、ごめんごめん・・・つい、アハハハ笑」

僕は笑って誤魔化した。しかし楓は持っていた計量カップをその場に置き、僕を問い詰めたのだった。

楓「秘密やて言うたやんな?」

僕「ごっ、ごめん」

楓「それを分かった上で見てんな?」

僕「う・・・うん。」

僕は最初、楓が恥ずかしがるだろうと思っていた。しかし彼女には、そんな感情は一切なかった。

夜も遅い人気のない無人駅前で、楓は大声を出していた。

僕「ごめんっ!!本当にごめんっ!!」

楓「もうええわっ!!はよ帰って!!もう一生会いたない!!メッチャきしょいわ!!」

楓は完全に怒っていた。もちろん僕は驚いたのだが、それは怒っているという事よりも、言葉遣いが荒くなっている事に驚いたというのが正しいだろう。楓がそんな汚い言葉を使うなんて、僕は思いもしなかった。

楓「返してっ!!」

楓は顔を真っ赤にしながら、僕が持っていた青いノートを乱暴に奪い取った。

バシャバシャ!!

そして自分のオシッコが入った計量カップをその場に撒くように乱暴に零した。雪が解けて濡れていたアスファルトを、さらに楓の温かいおしっこが濡らす。

楓「絶対に着いて来んとって!!」

楓はそう言いながら、計量カップをバッグから出したタオルで適当に拭いてから、ノートと一緒に雑にカバンに入れて早歩きで家に向かった。しかし、その時だった・・・。

楓「ハァーーーッッ!!ハァーーーッッ!!ハァーーーッッ!!」

僕「楓?・・・どうしたの?」

なんと楓はその場でうずくまってしまった。そして荒くなった呼吸を抑えようと四つん這いのまま、左手で必死に胸を押さえている。

楓「ハァーーーッッ!!ハァーーーッッ!!ハァーーーッッ!!

僕「楓ーーーーーっっっ!!」

僕は一体何が起きたのか分からなかった。一度楓の背中をさすったりするも、すぐにその場を離れて、おばあさんのいる家へと、1人でただ夢中で走ったのだった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おばあさん「一時的な発作のようなものだから、そこまで心配しなくていいんだよ」

僕「いえ、それでも・・・。もしかしたら僕のせいかもしれないですから・・・。」

それから30分後。僕とおばあさんの2人は、ベッドで横になっている楓の様子を伺っていた。彼女は落ち着きを取り戻して意識もあったが、黙ったままだった。

僕「あの・・・本当に救急車とかは呼ばなくて大丈夫なんでしょうか?」

おばあさん「過呼吸くらいで呼んでもねぇー。楓はこういう事しょっちゅうあるから大丈夫。今日はあなたにも迷惑かけたねぇー。」

僕「すいません・・・。」

おばあさん「謝る事じゃないよ。2人に何があったかは分からないけど、ケンカした時は楓をうまく見てやってね。この子は感情のコントロールがちょっと下手なのよ。」

僕「そうなんですね。気をつけます。すいません・・・。」

おばあさん「だから謝らなくていいんだって!!家まで楓をおんぶしてここまで運んでくれたでしょう?むしろ感謝してるんだから。本当にありがとう。」

僕「あっ、いえ・・・」

おばあさん「今日はもう大丈夫だから、気をつけて帰ってね。」

僕「分かりました。失礼します!!」

僕は立ち上がり、部屋を後にしようと出口の方へと歩いていった。すると後ろから楓の声が聞こえてきた。

楓「下腹部さん。今日は・・・ごめんな?」

僕が振り返ると、楓は横になったまま僕を見ていた。

僕「大丈夫!!こっちこそごめんね!!」

気を使わない方がいいと思った僕は、最小限の返事だけしてすぐに部屋を出た。少し急ぎ足で駅を目指す僕は、道の途中で考え事をしていたのだった。

僕(過去に大きなトラウマがあるのか・・・?だとしたらあの時、楓のトラウマを思い出させるような事をしたのだろうか?)

考えても考えても分からない事を考え続け、気が付けば僕は駅の駐輪場に着いていた。停めてあるのは僕の自転車だけで、カゴには僕のリュックが入ったまま放置されていた。

僕「あっ危ない危ない!!」

そして思い出したように駅のトイレに目をやった。するとそこには楓が倒れた時に、気付かないうちに僕がトイレの壁に立てかけていたギターが、そのまま残されていた。

僕「ここに放置するのはヤバいっしょ!!笑」

ケースに入ったギターを持ち上げると、少しだけ湿っていたが問題はなかった。雪はすっかり止み、解けて地面を少し濡らしている。

僕「楓に何て謝ろう・・・?」

そんな独り言を吐きながら僕は、自転車のスタンドを蹴ってサドルに跨り、暗い夜道をゆっくりと漕いで進んで行くのだった・・・。

女子高生A「あっ乃々華だ!!言ってた通り来たよーーー!!笑」

乃々華「うわ!!ありがとーーーー!!笑」

女子高生B「3年間お疲れ様ーーーー!!笑」

それから時は流れて1月31日の土曜日。遂に乃々華のバイト最後の日がやってきた。彼女は珍しくホールのポジションに付いていたが、それは僕も同じ事だった。

僕「お前の知り合いメッチャ来るやんけw」

乃々華「クラスメイトに最後は1月末だよって言っただけなんですけどね笑」

僕「あそこの男子高校生みたいなグループも知り合い?」

乃々華「そうですそうです!!隣のクラスの男子達です!!一人は同じクラスですけど笑」

僕「あっお客さん来た。いらっしゃいませーーーー!!」

女子高生C「乃々華ーーーー!!本当にここで働いてたんだっ!!笑」

乃々華「おおおおーーー!!かな達も来たのーーーー?笑」

僕「お前の友達ばっか来るやんけwww陽キャ過ぎるだろwww」

バイト先で一番人気だった乃々華は、やはり学校でもかなり人気があるようだった。確かに顔も可愛いし、明るくて愛嬌もある。

いい子だったのでパートのおばさん達にも気に入られていたが、それも彼女の振る舞いを見れば頷ける。

男子生徒A「バイト姿の乃々華もメチャクチャ可愛いなw」

男子生徒B「お前声大きいだろ!!本人に聞こえるぞw」

男子生徒A「あの一緒に働いている男が憎いぜ。俺もここでバイトしとけば良かったわw」

男子生徒C「乃々華のおっぱいさ、制服の時より揺れてね?」

男子生徒B「お前も声デカいだろw」

男子生徒D「歩く時の乃々華のおっぱいの動きが、ソシャゲの女キャラみたいになってるwww」

男子生徒C「wwwwwwwwww」

男子高校生の4人グループは、まさに男子高校生というような会話を繰り広げていた。僕は彼らのすぐ近くで作業しながらそんな会話を聞いていると、そこに手の空いた乃々華が僕に混ざる形でフォローに入ったのだった。

僕「おっありがと!!」

乃々華「なんのこれしき!!笑」

僕「ってか乃々華ってホール出来たんだなw 知らんかったわ笑」

乃々華「私、下腹部さんよりここ長いですよ?高1の頃は、ホールから始めたんです実は!!」

僕「そうなんだ!!でもまさか、最後の日に初めて同じホール同士で働くことになるとは・・・笑」

乃々華「むしろ下腹部さんがホールやってるのも初めて見ましたよ笑 そっちこそ出来るんですね笑」

僕「最後だから希望したの?」

乃々華「はいっ!!最後は絶対にホールがいいですって店長にお願いしてましたっ!!笑」

そんな会話をしていた時、テーブルの拭き上げが終わって顔を上げると、一番初めに食べに来ていた乃々華のクラスメイトらしき女子高生のグループ複数人が、キッチンの方をジロジロと眺めていた。

僕に続いてそれに気が付いた乃々華は、テーブル席の片付けを終えて、すぐに彼女達の元へと駆け寄ったのだった。

乃々華「みんな、どうしたの?」

女子高生D「いつも乃々華が言ってる妹?従姉妹?の楓ちゃんって子を探してるんだけど、今日いるの?」

乃々華「いるよ!!いるけど他のキッチンの人達がやりづらいよ!!そんなジロジロ見てたら笑」

女子高生E「乃々華より可愛いんでしょ?一度見てみたーーい!!」

女子高生F「しかも東高なんでしょ?超頭いい!!」

女子高生D「どこにいるの?見える?」

乃々華「楓はここからじゃ見えないよ!!」

女子高生F「何時までなの?楓ちゃんって子が上がったら、一度お喋りとかしてみたーい!!」

乃々華「無理だよ!!楓は極度の人見知りだから、多分逃げちゃうよ笑」

乃々華とその友人達は、通路に立ったまましばらくそんな会話を続けていた。僕は離れて別の仕事をしていたのだが、その時にトイレから出てきた男性客に声をかけられてしまったのだった。

男性客「すいませーーーん!!」

僕「はいっ!!どうされました?」

男性客「男子トイレのハンドソープ?洗剤が切れているので補充して欲しいんですけど・・・」

僕「申し訳ありません!!すぐに入れますねっ!!」

そんな仕事が増えてしまった僕はエプロンを脱ぎ、確認しようとすぐに男子トイレに入った。すると確かに、手洗い器に設置されている洗剤はほとんど空だった。おまけに下の収納を開くと、補充用のハンドソープすらも切らしている。

僕「げっ!!ここにもないじゃん!!笑」

恐らく昨夜のバイトも、補充用のハンドソープを切らしている事で面倒だと思ってやらなかったのだろう。バックヤードまで行けば、段ボールに入った大量のハンドソープがあるはずだった。

僕「すいません!!ハンドソープ切らしてて収納にもないので、バックヤードまで行って取ってきます!!」

パートのおばちゃん「はーーーい!!」

お店のレイアウト上、バックヤードまではホール裏にあるキッチンを抜けないと行けない仕様だった。僕は少し急ぎ足でまずは厨房へと向かう。

厨房に入ると、まだまだたくさんの人達が忙しそうに働いていた。昼ピークは終わったものの、まだまだ落ち着かない午後2時過ぎ。キッチンの一番端のポジションで、忙しそうにしている楓の様子が目に入った。

楓が倒れた日の夜、僕は彼女に謝罪のLINEを入れたが、向こうからも「ごめんな。」とだけ返事が来て終わる淡白なやり取りのまま、そこからの連絡は一切なかった。

僕は楓とこれからどうやって接していこうかと考えながら、彼女のすぐ後ろを通った。その時だった・・・

ガシッ!!

なんと楓は、前触れもなく後ろを歩く僕の腕を掴んできたのだった。それもかなり強く握っていて、僕は驚きで声が出てしまいそうだった。

楓は自身の耳に手を当てて、何かジェスチャーを送っていた。様子から見るに「耳を貸して!!」と言っているように見える。僕は不思議そうにしながらも楓の顔に耳を持ってきた。すると彼女は小声でこう呟いたのだった。

楓「ホンマにごめんやけど・・・一瞬だけ代わってくれへん?」

困った様子で僕を見ている楓が、僕には不思議だった。

僕「なんで?」

僕も同じくらいの小声で、楓に耳打ちをした。すると彼女の返事で僕は興奮を覚えてしまった。

楓「アカンわ!!ずっとトイレ行きたくて、ホンマにもう我慢でけへん!!」

僕「今、お客さん待たせているから無理!!ごめんだけど、割と急いでるから!!」

僕は冷たく対応してしまったが、楓は思ったよりも緊急事態だったようだ。彼女は掴んだ腕を、一向に離そうとしなかった。

楓「それやったら乃々華をここに呼んできて!!ホンマにお願いや!!もう無理や!!ここで漏らしたらウチ、もうバイトに行けなくなんで!!」

徐々に声が大きくなってきた僕と楓の会話が近くにいる男子大学生の耳にも届いてしまったのか、彼は不思議そうな目で僕と楓を見つめていた。

僕「分かったから!!呼んでくるからその手離して!!笑」

楓「ホンマにごめん!!」

僕はまたホールへと戻って乃々華を探した。事情を聞いた乃々華は急いでキッチンへと向かって走っていく。

僕もそんな乃々華に着いていく形でキッチンに入った。そして乃々華を追い抜いてバックヤードまで行き、お目当てのハンドソープが入った段ボールを、ガサゴソ音を立てながら開封に悪戦苦闘していた。

ガチャン!!

そのタイミングで、楓がバックヤードに勢いよく入ってきた。恐らく乃々華が彼女の代わりをやってくれているのだろう。楓はモジモジしながらエプロンを急いで外し、専用のハンガーにかけていた。

楓「下腹部さん!!ホンマにありがとな!!」

そう言って楓は、バックヤードのさらに奥にある従業員用のトイレを小走りで向かって行った。

僕「よーーーーし、やっと取れたーーー!!」

そんな時、僕は奥にある段ボールから詰め替え用のハンドソープをやっと手に取った。その時だった。

トントン・・・

楓は僕の肩を叩いた。振り返ると彼女は絶望的な表情をしながら、トイレの方向を指差していた。トイレのドアノブを見るとなんと赤色だ。

楓は僕の前であるにも関わらず、黒いポロシャツ、黒いチノパンのまま、股間を思いっきり両手で押さえて飛び跳ねていた。

トイレの中に第三者がいると気付いて話せなくなったのだろう。彼女は僕に尿意が限界なのだと、ただ無言で訴え続けていた・・・。

〜つづく〜

次の話はこちら→第14話 空かないトイレ

前回の話はこちら→第12話 青い一冊のノート

はじめから読みたい方はこちら→第1話 無口な美少女

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