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【実話】彼女からのプロポーズ ~今の妻と結婚するまで~

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※このページは前回の話僕からの告白続きです。読んでいな方は先にこちらを読まれることをオススメします。

第1章 2人の将来像

まなみと付き合えたあの日から、僕は毎日が幸せでした。お互い趣味だった旅行に思いつきで行ったり、遊園地や動物園、初めてまともなお付き合いをした人でした。

そんな僕が大学4年生の頃のある日。バンドサークルで定期的にあるライブハウスでのライブが控えていました。

実は僕は、中学時代から楽器演奏を一つの趣味にしていて、バンドも高校、大学と続けていたんです(厳密には小学校からですが話が長くなるので割愛します)。

この日は年間スケジュールの中でもなかなかの一大イベント。バンドマンならお得意の彼女を連れてくるシチュエーションですが、正直僕はまなみに見せるつもりはありませんでした。

それはもちろん恥ずかしいのもありましたが、ライブハウスでの異様なテンションやガラの悪さ、マナーの悪さがひどい場所に、彼女を連れて行きたくなかったからです。

ライブ当日が迫る中何で知ったのか、彼女から僕に頼んできたので凄く驚いたのを覚えています。

まなみ「来週ライブでしょ? なんで私に言わないの?」

僕「いや、ライブハウスは・・・結構雰囲気がまなみに合わないなと思っていて、タバコも臭いしうるさいしで・・・」

しかしそんな僕とは違い、彼女は行く気満々でした笑

まなみ「友達と行くから大丈夫!! チケット2枚取ってて!!」

僕「ホントに来るの? マジでヤバい所だよ」

まなみ「だってアンタが演奏してるとこ、見てみたいんだもん」

そんな反応をする彼女に、僕は不安と嬉しさの混じったような変な表情になっていたかもしれません笑

まなみ「何? こんなに可愛い可愛い彼女が頼んでるのに、微塵も嬉しくなさそうじゃん?」

僕は返しが可愛すぎるだろとまた彼女にメロメロになっていました(惚気すんません笑)。

僕「いや・・嬉しいけどさ・・・」

そんな会話もした次の週、ライブ当日の日になりました。既に彼女と同棲していた僕は、彼女からおにぎりを貰いました。

まなみ「はいこれ!! 17時半開演ね?」

僕「おうありがとう!! そんなマジマジと見んといてな笑」

まなみ「いや、ガン見しとくから笑」

そんな会話をして僕は家を出発しました。

ライブハウスでの出演にはチケットのノルマがあるのが大抵で、僕はそのノルマの為に大学の友人などをしらみつぶしに誘ったりした事はあるのですが、女の子を連れてきた事はありませんでした。

いざ開演時間になると物凄い人混みに。人混みが苦手な僕はいつものパターンで楽屋で仮眠を取っていました。(他人の演奏に全く興味ないw)

自分の順番がまわってきました。この日はドラム担当です。彼女が見にきている事はもちろん忘れていませんでしたが人も多かったですし、ライトがステージに向けて照らされているので、こっちからは観客がほとんど見えませんでした。

無事演奏が終わり、汗だくになった僕は楽屋に戻ります。大トリバンドの順番がまわってくる前に僕はライブハウスのスタッフ、別の大学の友人3人で談笑していると、まなみが後ろからちょっかいを出してきました。

まなみ「おいっ!! 探してたわ!! 少しはアピールしろっ!! ふざけんな!!笑」

そう言って振り返ると、彼女の姿がありました。そして彼女の隣には、見知らぬ50代くらいの女性が立っていたんです。

まなみ母「初めまして。いつも娘がお世話になっております」

僕はあまりの衝撃的な彼女の親御さんとの出会いに、困惑と動揺が隠せませんでした。笑

僕「あぁこちらこそ、あっ・・初めまして!!・・あの・・まなみさんと仲良くお付き合いさせていただいております・・・あの・・・」

タジタジの僕を見て、まなみは爆笑

まなみ「ハッハッハーーー!! 緊張しすぎ!! ハッハッハーーー!!笑」

僕は爆笑する彼女に、返事をしました。

僕「おいっ!! どこが友人なんだよ??笑 ビックリしたわ!!笑 こんなところで親御さんと会わすなよっ!!笑」

まなみ「別に誰だっていいじゃん!!笑 親呼ぶって言ったらアンタ緊張しすぎてバチ飛ばすでしょ?笑」

僕「飛ばさねーーわ!!笑 というかバチじゃねー!! スティックだ!! 何度言ったら分かるんだよ笑」

まなみ「どーーでもいーーーー笑」

こんな会話を見ながらまなみ母は「聞いてた通りホント仲良しねー」と感心していました。

そんな事があったこの日の夜は、まなみが盛りだくさんの料理を作ってくれました。

僕「うへっ!! 珍しく気合い入れてる、ま・な・み!!笑」

まなみ「今日頑張ったからねアンタ。あっ先に言っておくけど味は保証しないから笑」

僕「先に言っておくけど、そんなこと分かってるから笑」

まなみ「はぁぁぁーーーー?笑」

実はまなみは料理が苦手なんです。メチャメチャ可愛くないですか?笑(あっ惚気すいません笑)そんなこんなで2人席に着き、遅めの夕飯を食べました。

僕「めっちゃ美味しいじゃーん!! 今日はどうした?笑」

そんな事を言う僕を無視して、彼女は真面目に話しました。

まなみ「カッコよかったよ。今日のアンタ」

不意の彼女の褒め言葉に僕は「ドキッ」としました。

僕「あ・・・ありがと」

まなみ「私、音楽のことは完全に素人だからこんなこと言うのもあれだけど、一番上手かったよ。少なくとも私の中ではアンタが一番輝いてた」

僕「お・・・おう・・・・」

僕は嬉しさと照れで反応に困っていました。しかし彼女を見ると、彼女は僕以上に照れていたんです。もうこんな幸せあるでしょうか?笑(あっまた惚気てすいません笑)

まなみ「CD買ったよ。ライブハウスの入り口に売られてんじゃん!! しかも1曲目はアンタの作詞作曲なんだって?笑」

僕「やめてくれーーー!!笑 どっからの情報だよそれ!!笑 頼むから秘密にしてくれー恥ずかしーー笑」

まなみ「CD出すほどじゃん。他のバンドはコピーバンドとか多かったのに。プロとか目指してんの?」

もう僕は恥ずかしすぎてテンパっていましたが、彼女の「プロ」と言う言葉で我に返りました。

僕「プロにはならないよ。今の時代、食っていける自信ない」

まなみ「そう? 私応援するけどね。彼氏は自慢のバンドマンって笑」

僕「そう言ってくれるのは嬉しいけど、将来見据えたら経済的に厳しいだろうし・・・」

僕はここで初めて彼女との結婚を想像してしました。そうだ。彼女と結婚したい!! しかし僕らにはまだ早すぎると思い、何も言わないでいました。

まなみ「経済力なんて二の次だよ。アンタがやりたいことやれれば、私はそれで構わないからね?」

彼女の返しも、結婚を意識しているように見えました。

次ページ↓ 第2章 プロポーズ

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