第2章 プロポーズ
※ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。この話が最終回です。長々と失礼しました。
ある日の5月、僕は25歳になりました。無事就職し、九州から遠く離れた場所に引っ越していました。まなみとはもちろん同棲中です。
(パンッッッ!!)
まなみ「お誕生日おめでとーー!!」
玄関に入る僕に、彼女は大きなクラッカーを僕に向けて打ちました。普通に危ないです笑
僕「ありがとう。これ1人でやったの?」
まなみ「当たり前!! 他に誰を家にあげるのよ笑」
僕「スゲーな。普通にセンスある笑」
なんと家には物凄い数の装飾品が飾られていました。
料理と手作りのケーキも用意してくれました。料理が苦手な彼女でしたが、この日はホントに良く出来ていて、他の誰かが作ったんじゃないかと今でも思っています。笑
おいしいご飯を食べ終わり、2人でお風呂に入りました。先に彼女がお風呂から出ると、彼女は急いで体を拭いて、突然の隠れんぼが始まりました。お風呂上がりの隠れんぼ。実はたまにやっちゃうんです(今でもたまにやります笑)。
僕「もういいかーーーい?」
まなみ「もういいよーーー!!」
僕も急いで体を拭いて服を着て、まなみを探し始めました。いつもなら簡単に見つかるのに、なぜか今日は難しい。
僕「まなみ!! あれ?どこ?笑 そんなことある?笑」
部屋中探し回った僕は最後に寝室のクローゼットを開けると、そこには彼女が突っ立ていました。そして彼女は1枚の紙切れを僕に見せたんです。
まなみ「私と結婚してください」
あまりにも衝撃的すぎて、脳内の処理が追いつきませんでした。そう、彼女が持っていた紙は「婚姻届」でした。しかも妻の欄は既に書ききってある。
僕「いや・・ちょっと待って・・・すごく嬉しいけど・・・すごく嬉しいけど・・・いいの? こんな俺で?」
2人は涙を流し始めました。
まなみ「こんな俺でじゃない。アナタがいい。アナタだから決めたの」
僕「まだ22歳と今日25歳になったばかりだよ? こんなこと言うのもあれだけど、少し早くないか?」
僕は今の時代にしては若すぎる2人の結婚に、ちょっと戸惑いました。
まなみ「結婚を軽く見てるわけじゃない。でもこれからもアナタと一緒にいたい、アナタと家族になった証明が欲しい!! アナタを心から愛しているから・・・別に離婚したっていいじゃない!! 私たち2人はどっちも離婚家系なんだから笑 もちろん子供ができたら状況は変わるけど・・・」
緊張していたのか、ちょっと辿々しい言い方でした。
まなみ「私、料理もヘタクソだし、頑固でワガママで口も悪いけど、そんなダメなところもフォローしてくれる器の大きなアナタが好きなの。こんなに気が合う人はいない。これは女友達も含めてね?本当だから!! だからこれからも一緒にいてほしい。」
僕は嬉しいのはもちろんありましたが、恋人同士ではなく、夫婦になることに不安も感じました。
僕「苦労するぞ・・・僕は普通の人とは違う・・大変だと思うぞ。発達障害のある人の妻になるのは。僕も君のサポートをできる限りするけど、僕の障害のせいで支え合うという形にはならないかもしれない。それでもいいの?」
すると彼女はいきなり僕の肩を掴みました。
まなみ「バカッ!! 私はね、ADHDを発達障害だなんて思ってないよ。だってアンタを見て分かったもん。ADHDは障害なんじゃなくて特性なの!! 苦手なことは多いけどその反面、得意な分野は天才的なんだよ!! 普通じゃないよ。あんなに日本中世界中の地名を熟知している人間は。普通じゃないよ。アンタの音楽の幅の広さと深さ、演奏の上手さ。これはADHDだからこそ出来ることなんだよ?」
器の大きい人。彼女は僕の器に惚れたと言っていましたが、ADHDの僕を認めてくれる彼女こそ、真に器の大きい立派な女性でした。
たくさんケンカもしたし不満もなくはないけど、こんな彼女と出会えたことに心から感謝しています。
僕「ありがとう・・・ありがとう・・・俺はまなみに出会えて人生の見え方がガラリと変わった。自分にとっては命の恩人と言っても過言じゃないよ。本当にありがとう!! 結婚しような!! 愛してるよまなみ!!」
まなみ「私も!!」
僕たち2人は抱き合ってキスをしました。
僕「日付変わる直前にとんでもないサプライズすんなよな笑 しかも男の仕事だろプロポーズは笑」
まなみ「告白は私がされたから、プロポーズは私がするって前から決めてたもん!!」
僕「またお互いの親に挨拶せんとね」
まなみ「私父親がいないから「お父さん、娘さんを私に下さい!!」なんて言わなくていいんだよ。良かったね笑」
僕「お母さんに言うよ。あとお姉さんにもな笑」
それから3ヶ月後、無事に僕ら2人は入籍しました。ちなみに妻は目立つのが嫌いなので結婚式は挙げていません。ドレスにも興味がないそうです、変わってますよね?(写真だけ撮るのはありかなーと思っていて、結婚3年目にして未だ写真も計画中です笑)
皆さん最後まで読んでいただきありがとうございました。こんな変わった夫婦ですが、少しでも応援してくれたら僕ら夫婦は泣いて喜びます笑
前回の話→僕からの告白

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