※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、名称は全て架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
このページは長編小説『FF外から失礼しますっ!!』の第4話です。第1話から読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 駆け込んできた美少女
前回の話はこちら→第3話 初対面と現実
登場人物紹介
主人公と事務所関係者
渡部 翔士(わたなべ しょうじ) | アイドルグループ「Family First Same」の楽曲提供をしている本作の主人公。身長155センチの中学3年生の男の子。姉の才加曰く、チンコはかなり臭いらしい。やらなくてもよかったのに勝手に作詞までしているワガママなクソガキ。 |
セイメイ | 「ネーミングプロダクション」という芸能事務所の代表取締役兼社長。アイドルグループ「Family First Same」をプロデュースしている50代のオッサン。売れるためのマーケティング戦略はかなりの腕だが、歯は真っ黄色で汚く、おまけに頭もハゲ散らかっている。 |
ミドル | 事務所の管理をしているセイメイの妻。基本口数は少ないが、思っていることはハッキリ言うタイプの50代女性。年齢の割には美人。 |
Family First Same(ファミリーファーストセイム)
名前 | 愛称 | 担当カラー | |
和泉 依澄(いずみ いずみ) | 翔士とは1話目に出会っていた女の子。悶絶我慢していた様子と、和式便器に多少のハミション&おしっこの飛沫を彼に見られてしまった。 | いずみん | 赤 |
佐倉 桜(さくら さくら) | メンバーで唯一、翔士を子どもだとバカにしたような目で見ている女の子。年下には厳しい。 | さくちゃん | 青 |
安芸 亜希(あき あき) | 翔士の前でお漏らしをしてしまった女の子。彼を子どもだと思っていたらしいが、翔士の目から見ると、彼女もそれなりに子どもっぽい。 | アッキー | オレンジ |
南 美波(みなみ みなみ) | メンバーを仕切る女の子。翔士にはおしっこの勢いがない人だと認識されてしまった。 | なみっち | 緑 |
里見 郷美(さとみ さとみ) | 翔士が絡みに唯一困った女の子。メンバーで一番絡みづらいパリピ。 | さとみさと | 黄 |
あらすじ
アイドルグループ「Family First Same(ファミリーファーストセイム)」の楽曲提供を始めた中学生の渡部 翔士(わたなべ しょうじ)は、契約から半年が経ってようやく彼女達の初ライブを見ることになった。
はじめ、ダサい自己紹介を目の当たりにし、こんなグループの楽曲提供をしているのかと翔士は落胆。しかしその後すぐに始まったパフォーマンスで、彼は手のひらを返すように彼女達に釘付けになった。
ライブが終わり、彼は初めてメンバーの顔合わせに駆けつけた。するとメンバーの5人の中で1人のお漏らしと1人の放尿音を以前に聞いていたことが分かり、翔士はさらに興奮してしまう。
そしてその後、他のメンバー2人の放尿音を聞いた際、メンバーの1人である桜の翔士に対する「ガキ」や「やる気失くした」などという発言に、立ち尽くしてしまうのだった・・・。
第1章 初レコーディング
翔士「”東海林”って書いて”しょうじ”って読むのかよ!! 信じられないんだけど!!」
セイメイ「いやいや、”渡部”と書いて”ワタナベ”と読む君には言われたくないだろ笑」
翔士「あの!! 前々から言いたかったんだけど、全国的に”渡辺” と書いて”ワタナベ”って読む方が多いんだよ。ふざけんじゃねーよ!!」
セイメイ「えっ? そうなのか? “ワタベ”の方が絶対スタンダードだろ。読み方的にも」
翔士「だったら調べてみてくださいよ!! 大体だけど”ワタナベ”が7割で”ワタベ”は3割ですよ。この世間知らずのオッサンめ!!」
セイメイ「ミドル・・・知ってたか?」
ミドル「えぇ。知ってたわよ」
セイメイ「ウソだろ・・・」
翔士「ほーーーーら!!笑」
セイメイ「ならなんで面談の時「会津若松の名字でーー」みたいな言い方したんだよ!!」
翔士「だって面談なんだから合わせるでしょ普通」
セイメイ「合わせる必要なかっただろ!! バカだろお前!!」
中学3年生に進級したばかりの4月。週末のある日の翔士は、アイドルグループFamily First Same(ファミリーファーストセイム)の初めてのレコーディング見学に来ていた。今までライブ用に作っただけの音源が、初めて彼女達の声も入ることになるのだ。
翔士「アイス奢れよ!! アイス!!」
セイメイ「うるさいな君は!! 今は仕事中だぞ」
翔士「終わったらアイス!! 終わったら!!」
セイメイ「はいはい分かったから。一体君は、何のために週末に東京に来たんだよ・・・」
翔士「オッサンから色々おごって貰うためっス」
セイメイ「交通費でマイナスじゃねーか!!笑」
翔士「えっ? 交通費出してくれないの?」
セイメイ「当たり前だろ!! 君が勝手にレコーディング行きたいとか言うからミドルにも無理言って許可取ったんだろーが。というか君はそもそもウチの事務所の人間じゃねーって言ってんだろ!!」
翔士「面談の時とかライブ見せてくれた時は交通費は出してくれたじゃねーか!!」
セイメイ「それは俺から頼んだからだろーが!! 今回とは明らかに訳が違うんだよ!!」
翔士「ぬぉーーーー!! 交通費は経費で落ちると思って新幹線グランクラスにしたーーー!! 金返せーーー!!」
セイメイ「中学生の分際でグランクラスに乗るんじゃねーーよ!! というか交通費出るとしても勝手にグランクラスにしたら差額は実費だ・・・お前バカだろ」
そんな会話をしていると、セイメイは一つの書類を出した。
セイメイ「とまぁ・・・話を戻して、音源化するには君のクレジット名が必要なんだよ」
翔士「クレジット名ってなんですか?」
セイメイ「作詞作曲や編曲をした人物の名義だ。自身の活動名でもある。まぁ別に活動名とクレジット名が違う人も全然いるし、そんなガチガチに考える必要もないのだがな・・・」
翔士「・・・なるほど」
セイメイ「どうする? 私の提案した東海林 翔士(しょうじ しょうじ)でいいのかい? 別に本名でも構わないぞ。他に君が考えた名前でも構わないし」
翔士「いや結構気に入りました。活動名もこれでいいです。なんか俺もメンバーの一員になれたような気がして・・・笑」
セイメイ「なら、東海林 翔士で決定だな」
そう言ってセイメイは、書類に”東海林 翔士”と書き上げたのだった。しばらくすると録音スタジオにメンバー5人が入ってきた。
5人「よろしくお願いしまーす!!」
ミドル「よろしくお願いね。1人1人別々で録るから、まずはそうね・・・亜希ちゃんからでいいかしら?」
亜希「はーーい!! よろしくお願いしますっ!!」
亜希を残して他の4人は退室し、録音スタジオの隣にある控え室に入っていった。
ミドル「亜希ちゃんはBメロの低音が全然ダメね。もっと意識して歌えるかしら?」
亜希「はい・・・頑張ります!!」
ミドルと亜希がやり取りをしている中、翔士は相変わらずコントロールルーム内でセイメイとお喋りをしていた。
※コントロールルーム……レコーディングを行う際の、録音スタジオとはガラス越しに隔てられた部屋。モニターでの確認や指示などのオペレートを行うためにある。
翔士「ミドルさんって、こういうのも出来るんですね」
セイメイ「あぁ、彼女は意外と多才なんだよ。昔、結婚してすぐに買い取った古いスタジオがここさ。地下はライブハウス、1階は音楽スタジオ。2階はレコーディングスタジオ。レコーディングはウチの事務所のモデルをCDデビューさせるときなどに稀に使ったりしてたが、”ファミファ”のおかげでこれからは使う機会が増えそうだな・・・」
翔士「・・・何ですか? その”ファミファ”って」
セイメイ「Family First Sameの略称だよ。あれ? 聞いてなかったか?」
翔士「聞いてないですよ。何ですかその黄緑色のコンビニみたいな名前は!!」
セイメイ「何がコンビニだ!! でも言いにくいから、”ファミファ”をさらに略して”FF”っても言うんだぞ?」
翔士「今度はRPGゲームみたいな名前じゃねーか!! ネーミングセンスどーなってんだよ!!」
セイメイ「ネーミングセンスを疑うとは。私はネーミングプロダクションの代表取締役だぞ!!」
翔士「だから何だっつーの!! 事務所の名前と関係あるかよ!!」
ミドル「アンタ達!! うるさいっっっっ!!」
翔士&セイメイ「あっはい。スンマセン・・・」
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翔士「亜希って人、実はライブ前に一度事務所内で会ったことがありまして・・・」
セイメイ「ヘぇーそうなのか。亜希君はとにかく5人の中で一番明るい性格だ。いつも元気いっぱいで天真爛漫。メンバーの雰囲気を良くしてくれるし、それにダンスも彼女が一番上手い」
翔士「オッパイも・・・一番デカいですよね」
セイメイ「お前、そんな目で見てるのかよ・・・」
翔士「俺と歳近くないですか? もしかしたら同い年かもって思ったんですが・・・」
セイメイ「彼女はメンバー最年少だよ。春から高校生って言ってたぞ?」
翔士「それなら俺と1つ違いだ!! すげー!! めっちゃ歳近けーーー!!」
ミドル「亜希ちゃんお疲れ様!! 次はそうね・・・美波ちゃんお願い!!」
美波「よろしくお願いします!!」
美波と亜希はハイタッチをして、録音スタジオに入れ替わった。
セイメイ「美波君はグループのリーダーだ。しっかり者で5人をうまくまとめてくれる存在さ。でもたまに強烈な天然を発揮してしまうこともあるんだ」
翔士「天然なんですか? ちょっと意外ですね」
セイメイ「そのうち分かるだろう。いつも5人を仕切るのは彼女だが、天然を発揮したときは他のメンバーがフォローするんだよ笑」
翔士「見てみたいっスw」
ミドル「はい美波ちゃんもお疲れ様!! 次は桜ちゃんお願いね!!」
桜「よろしく・・・お願いします・・・」
桜は俯いたまま録音スタジオに入っていった。そんな桜の肩を、美波はポンポンと叩いて励ましてスタジオを後にした。
セイメイ「桜君は口数も少なくメンバーの中で一番無愛想だ。ハッキリ言って性格そのものがアイドルには全然向いていない。だが、メンバーの中で一番向上心があって、ストイックなんだよ」
翔士「俺コイツ嫌いです。ガキって俺をバカにしました。俺の知らないところで」
セイメイ「・・・なら、なんで君はそれを知っているんだよ」
翔士「聞こえてきたんですよ。俺がいないと分かってて」
セイメイ「そりゃガキだからな笑」
翔士「何だよオッサン? 髪の毛はいつでも引っ張れるぞ?」
セイメイ「それだけはどうか勘弁してくれ・・・」
ミドル「アンタ達本当にうるさいんだけど・・・殴るよ?」
翔士&セイメイ「ヒ、、、ヒエッッ!!」
ミドル「桜ちゃん。今日いい感じだったわね!! お疲れ様!! じゃあ次は・・・依澄ちゃんお願いしていいかしら?」
桜「ありがとうございます・・・」
依澄「はいっ!! よろしくお願いします!!」
依澄は入り口で丁寧にお辞儀をして、録音スタジオに入っていった。
セイメイ「ところで渡部君、何で依澄君がセンターなのか分かるかい?」
翔士「何でって、そりゃ・・・顔が可愛いから?///」
セイメイ「・・・半分正解だ。確かに依澄君は5人の中でも圧倒的なルックスだよ。オーディションに来たときは、ウチの小さな事務所に来る器じゃないと追い返そうとしたくらいだ。ハッキリ言って・・・顔が可愛すぎる」
翔士「それで半分正解って?」
セイメイ「実は依澄君の魅力は顔だけじゃないんだ。彼女はメンバーの中でも1番歌が上手い。それもズバ抜けてな・・・」
翔士「確かにライブの時凄かったです。だから彼女だけソロパートが多いんですか?」
セイメイ「あぁ。一応彼女は唯一のメインボーカルという立ち位置だ。だから歌う部分も彼女だけ圧倒的に多い。容姿の良さもあるし依澄君はグループの顔だよ」
翔士「だからセンターなんですね」
そんな会話をしていると、彼女の歌声がコントロール内のスピーカーに入ってきた。
翔士「マジで上手い・・・声量と安定感がダントツ」
セイメイ「実は彼女は歌手志望なんだよ。グループで有名になってからソロ歌手になるのが夢なんだとさ。なんでウチのオーディションに来たのかは謎だけどな」
ミドル「依澄ちゃんお疲れ様!! 最後に郷美ちゃんよろしくね!!」
郷美「ちっす!! よろしくお願いしまーーす!!」
依澄「ちょ//// やめてよ郷美///!!」
郷美「可愛いだけじゃなく、柔らかいオッパイよのーーー!!」
郷美は依澄を後ろからハグしながら胸を揉みまくった後、録音スタジオに入っていった。
翔士「やっぱ頭おかしいですよこの人。注意しないんですか? 仕事中なのに」
セイメイ「郷美君はメンバーの中で一番の変人だ。私やミドルも含めて皆、彼女の予期せぬ行動に慣れてしまったんだよ笑」
翔士「世も末ですね・・・」
セイメイ「ところで顔合わせの時、郷美君はどんな反応だったのかい?」
翔士「おかしかったですよ。自分のこと拙者とか言うし、俺の事をおぬしとか言うし・・・自分の年齢答える時に”ないし”とかいう単語使う人、初めて見ましたよ」
セイメイ「なんだそんなもんか笑」
翔士「そんなもんってどういう事www」
セイメイ「いやいや、彼女も真面目にやるときはちゃんとやるぞ笑 ちなみに彼女はメンバー最年長なんだ。唯一の20代。そして唯一学生でもない」
翔士「年齢を21ないし22って答えてたの、あながち間違いじゃないんですね・・・」
そして郷美のレコーディングがスタートした。
第2章 トイレの順番
ミドル「サビ部分、もう一回いこうか」
郷美「はい。すいません」
レコーディングは順調だったが、急に滞ってしまっていた。ミドルはイタズラのように何度も郷美のラスサビだけ撮り続けていたのだった。
翔士「オッサン・・・何回録るんですかこれ?」
セイメイ「さぁな・・・なんでだろう?」
すると仕事に集中していたミドルがパッと翔士たちの方に振り返った。
ミドル「明らかに郷美ちゃんの声が震えてるじゃん。分からないの?」
翔士「えっそうですか?」
翔士はコントロールルームから郷美を再度見てみた。彼女はなにかを隠している様子で、それは次第にあからさまになっていった。
ミドル「ごめんちょっと止めるね!!」
音楽が止まると、郷美は少し驚いたような表情でコントロールルームを見つめた。
ミドル「郷美ちゃんどうしたの? さっきからなんか・・・様子がおかしいけど?」
郷美「あっいや・・・すいません大丈夫です!! ちゃんとやりますごめんなさい!!」
この時、翔士は太ももに当てていた郷美の右手がスッと足の付け根の方に伸びていることに気がついた。そして軽く足踏みをしている・・・。
翔士(もしかして・・・おしっこ我慢してる?)
一度そう思ってしまうと、そうとしか思えなくなった。郷美の表情は曇っていて、レコーディングに集中出来ていないのは明白だった。
ミドル「もう少しで終わるところだったけど、とりあえず休憩にしましょう。長かったね。ごめんね?」
郷美「いえ、何度も録り直しごめんなさい・・・あの・・・」
郷美は困ったような表情で、マイクに話しかけた。
郷美「ずっとお手洗い我慢してて・・・あの・・・近くにないですか///?」
翔士はこの時の郷美の表情を見て、性的な興奮が込み上げてきた。
翔士(か・・・可愛い過ぎる・・・!!)
明らかに変人だと思っていた郷美。しかしそんな彼女だって1人の女の子だ。尿意を訴える時だけ普通の女の子に戻る彼女の姿は、翔士にとってとても可愛く見えてしまっていた。
ミドル「もしかして、トイレ我慢してたから歌えなくなっちゃてたの?」
郷美「!!・・・・・・本当にごめんなさい///」
ミドル「スタジオを出て、廊下を曲がった先の扉がトイレだから行ってきなさい!!」
郷美は何も言わず、ただただ恥ずかしそうに急ぎ足でスタジオを飛び出した。
翔士(後をつけたい!! でも今追いかけたら・・・不審だろうか?)
翔士は頭の中で葛藤していた。トイレに駆け込んだ郷美の様子が気になって仕方がない。しばらく悩んだ末、彼は決心したのだった。
翔士「休憩入りましたよね? 俺もトイレ行ってきます!!」
尿意はなかったものの、翔士は郷美を追いかけるようにコントロールルームを飛び出した。ミドルの言った案内を頼りにトイレを探す。トイレはすぐに見つかったが、なんとここで予想もしていないことが起こったのだった。
郷美「ねぇーーーーなんでみんな並んでんのーーー!!」
トイレの前には3人の行列ができていた。亜希、依澄、桜の順に並んでいた最後に、郷美は並んだのだった。
郷美「お願い譲ってーーーー!!」
そんな郷美の様子を見た3人も、状況は同じだった。
亜希「ごめん。亜希ももう漏れそうでーーー!!」
郷美「依澄!! 亜希の後ろならいい?」
依澄「いやウチも急に我慢出来なくなってーー!! ごめんーーー!!」
郷美「それなら桜!! いいっしょ? 交換しても!!」
桜「だ・・ダメに決まってんじゃん・・・」
桜は恥ずかしそうにモジモジとしていた。
翔士「な・・・なんなんだこの状況・・・」
翔士は列に並ぼうとした足を止めて、廊下の曲がり角に隠れながらも彼女達を観察していた。
亜希「休憩ってミドルさんが言ったから、急いでトイレに駆け込んだらみんな考えてることが一緒でーーー!!」
依澄「今美波が入ってるの? 早くしてよ!!」
美波「なんで? なんでみんな急に?」
トイレの中から美波の声も聞こえてきた。
桜「美波のおしっこは凄く長いから、アタシ達はもっと我慢しなきゃ・・・」
美波「桜!! 恥ずかしいからそれ言わないでってば///」
美波はチョロチョロとおしっこを出しながらそう言った。そしてその音は、翔士の耳にも届いたのだった。
「チョロチョロチョローーー」
桜の言っていた通り、美波のおしっこは勢いがなく、その分時間をかけて延々と出続けていた。
依澄「美波!! わざとでしょ!! もっと勢いよく出せばすぐ終わるじゃん!!」
美波「そんな事言われたって勢いの調節とか出来ないよー!! 生まれてからずっとこんな出かただもーん!!」
亜希「どばーーーっと出して終わりじゃん!! 亜希ならこんなの一瞬で終わるし!!」
桜「今日もチョロチョロじゃないの・・・本当は美波って、おじいちゃんなのかしら?」
美波「桜!! 本気で怒るよ!!」
「チョロチョロチョローーー」
そんな会話を繰り広げながらも、美波はチョロチョロとおしっこを出し続けていた。1分以上は確実に出ていたようだった。それでも止まる気配はまだない。
「コロコロコローーー」
ここでやっと、トイレットペーパーを巻く音が聞こえてきた。
依澄「早くしてってば!! もう漏れちゃうーーー!!」
美波「先に拭く準備もしてるから!! もうちょっとだから待って!!」
亜希「そんな時間かかるなら最後に並べば良かったじゃん!!」
依澄「というかまだ出てるの? さすがに長すぎじゃない?」
桜「もう止めてよ。それで順番並び直して後で出したらいいじゃない。アタシももう限界なんだけど」
美波「止めれないってーーー!! というかおしっこって止めれるの?」
亜希「亜希は止められないよ!!」
桜「亜希には聞いてないわよ。こんなチョロチョロなら止めれるでしょ? って美波に言ってんの!!」
美波「だから止められないんだってーーー!!」
美波のチョロチョロおしっこは2分以上に渡り続いた。依澄はあまりの長さに驚くほかなかった。
依澄「凄い量・・・ウチなら絶対漏らしてる・・・」
そんな事を言っていると、ジャーーーと音が聞こえてきた。美波のトイレがやっと終わったのだった。
亜希「はやく!! はやく!!」
亜希は急いで美波の出たばかりのトイレに入っていった。そしてそれから3秒後、トイレから轟音が鳴り響いた。
「ゴォーーーーーーーーーーッッッ!!」
とんでもない音だった。そんな亜希の放尿音を聞いた翔士は、以前の彼女のお漏らしを思い出していた。
翔士(す、、すげぇーー。亜希さんってやっぱりおしっこの勢いが尋常じゃない。あの時は女子のおしっこって凄いって思ったけど、単に亜希さんのおしっこが凄いだけなんだな・・・)
驚いていたのは翔士だけじゃなかった。メンバーの4人ももちろん驚いていて、特に美波は心底ビックリしていた。
美波「嘘・・・でしょ? これ・・・おしっこ出してる音なの?」
「しゅるしゅるしゅるーーーー」
そして亜希のおしっこは、10秒もないほどあっという間に終わったのだった。
「ジャーーーーーー」と流す音が聞こえた後、スッキリした表情で亜希はトイレの扉を開けた。
依澄「早くどいて!! 次はウチの番!!」
亜希がトイレから出ると依澄は吸い込まれるようにトイレに入っていき、バタンと強く扉を閉めたのだった。
「シュイーーーーーーー!!」
数秒後、依澄の放尿音が聞こえてきた。そしてその音を、メンバー4人は聴き入るように耳を澄ませていた。
亜希「依澄もすごい出てる!!」
桜「早く終わらせてよ!! どこかの誰かさんみたいに変に時間をかけないでっ!!」
美波「だから!! わざとじゃないんだってば!!」
30秒ほどで、依澄のおしっこも終わりを迎えた。
「ジャーーーーーッッッッ!!」
依澄はトイレを流すと、彼女もスッキリした表情でトイレの扉を開けたのだった。
依澄「はぁーーー。ほんっとに幸せだったー!!」
スッキリした表情になっていくメンバー。あとは桜と郷美だけだった。
桜「順番は・・・順番だからね?」
桜はトイレのドアノブに手を掛けながら、郷美に言い放った。
郷美「分かったから、分かったから早く済ませてっ!!」
桜はトイレに入り、バタンと扉を閉めた。そして数秒後にまた音が聞こえてきたのだった。
「シィーーーーーーーッッ!!」
みんな桜のおしっこの音を聴き入るように耳を澄ましていた。あまりにも静かだったことに気がついた桜は、おしっこを出しながらもこう言った。
桜「あのさ、みんなアタシのトイレの音聞いてない? やめて欲しいんだけど!!」
亜希「みんながみんなのおしっこ聞いちゃったから、桜も一緒だよ!!」
桜「アタシのはダメよ!!」
亜希「そんなのズルいじゃん!! 亜希だって本当は恥ずかしかったもん!!」
依澄「亜希ほどじゃないけど桜も凄い勢いだよね。少なくともウチよりは遥かに勢い良いよ!!」
桜「聞かないでって!!///」
そんな時、郷美は急にその場を飛び出したのだった。
美波「郷美!! どうしたの?」
郷美「もう無理!! 他のトイレ探してくる!!」
郷美はお腹をさすりながら少し駆け足でスタジオに向かっていった。もう桜のおしっこも終わるところ。返って時間がかかるのは、郷美以外のみんなが理解していた。
しかし郷美はどうしようもない尿意に動くほかなかった。頭ではもう考えられない。体が勝手にトイレを探そうと動いてしまう。
「ジャーーーーーーー!!」
桜「本当に・・・なんでみんなアタシが出してる時だけ静かなのよ・・・///」
桜がトイレから出た、その時だった。
郷美「あああああああぁぁぁーーーーー!!」
郷美の大きな声が、見えない曲がった先の廊下から聞こえてきた。美波と亜希と依澄の3人は郷美のいる場所へ走る。
美波「ちょっと・・・嘘でしょ・・・」
そこには膝から崩れ落ち、顔を隠すように俯いている郷美の姿があった。そしてそんな彼女の足元から、真っ黄色の液体が見えた。そしてそれは、徐々に徐々に大きくなっていくのであった・・・。
〜つづく〜
次の話はこちら→第5話 夏フェスと野ション
前回の話はこちら→第3話 初対面と現実
オススメ
内容はタイトルの通り。かなり人気の妄想作品の一つです。膀胱フェチの方は是非ご覧ください。
今の季節にはピッタリな妄想作品。花見のトイレの行列で我慢出来なくなってしまった2人の女子大生のお話です。
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