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【妄想長編小説】FF外から失礼しますっ!! ~第2話 漏らしてしまった美少女~

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※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、名称は全て架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

このページは長編小説『FF外から失礼しますっ!!』の第2話です。前回の話である第1話から読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 駆け込んできた美少女

とある田舎の中学校に通う13歳の翔士は、作曲という趣味に夢中だった。ふと目についたとある小さな芸能事務所がプロデュースする、女性アイドルグループの専属楽曲提供オーディションになんとなくで応募した数ヶ月後、彼に書類審査の通過のお知らせが届く。

2次選考が面接だった彼は福島から東京に赴き、初めて事務所代表のセイメイと、セイメイを率いるミドルと出会う。事務所内で待っているよう指示された翔士は尿意を催し、案内されたトイレに駆け込むが、そこに初めて出会う美少女が駆け込んできた。彼女は急いでトイレに入るないなや、翔士の居るドア越しで、和式便器に大量放尿をぶちかましてしまう。

美少女の放尿音を聞いてしまった翔士。衝撃と興奮が冷めないまま、彼は再びセイメイの方へと足を運んだのだった・・・。

翔士「ここはちょっとコードがイマイチですね。イマイチというか面白みがないです。もっと工夫した方が良いと思いますが・・・」

セイメイ「具体的には?」

翔士「そうですね。僕がこの曲を作るなら、ここにsus4(サスフォー)コードを入れ込みます」

翔士は、譜面に出ているサビ前の部分を指差した。

※コード……和音の事。2つ以上の音で構成される音で音楽を構成する必要不可欠な要素。今回取り上げたsus4もその1つで種類も他にたくさんあり、曲の雰囲気やメロディーの土台となる。「あの曲に似てる」とか、サビ前なのに「この曲聴いたことあるかも?」と思わせるのは、実はコードによるところが大きかったりする。

翔士「短7度上に転調させます。キーで言えば+10の転調ですね」

翔士はいきなりキーを+10になるよう編集し、サビを試しにセイメイに聴かせてみた。

セイメイ「・・・何がしたいんだ? はっきり言って違和感しかないように聞こえるんだが?」

翔士「そりゃそうです。工夫するのはここからですから。今出ているのはメジャーやマイナーなどありきたりなコードばかりです。このコード進行ではもちろん、この転調には無理がありますね」

※転調(てんちょう)……曲中に調を変えること。一番身近なのはラスサビ(最後のサビ)でキーを上げるのが最もポピュラーな例だが、特に最近のJ-POPに関しては、気付かないうちにAメロの途中で転調していたり、サビの途中で転調したりとかなり複雑化してきている。

翔士は、しきりにマウスを手慣れた様子で動かしていた。

翔士「・・・この部分にsus4を入れ込みます。このコードは浮遊感のある響きなんで転調直前によく使われるんですよ。でもコードを入れ込むだけじゃダメです。メロディはそのままでいいですが、ここのキーも変える必要があります」

翔士はサビ部分にも必要な編集を施した後、試しにAsus4のコードをセイメイに聴かせた。

セイメイ「・・・このコードを、この部分に?」

翔士「はい。もちろんそのままではなく転調前Bメロのキーに合わせます。キーはDなのでAsus4ですね」

セイメイ「もはや、何を言っているのか・・・」

着いていけないセイメイを置いていき、翔士は勝手に話を進めていった。

翔士「短7度上の転調に変えるので、サビ部分のキーはCに+10上がります。まぁでもこれは逆に−2に下がったと考えた方が、素人にはしっくりくるかもしれませんね」

翔士は編集後のBメロからサビへ移行した部分を、セイメイに聴かせた。さっきと同じメロディーなはずなのに、編集前とはどこか違う、華やかな雰囲気に変化した事にセイメイは驚いた。

翔士「・・・どうです? 味のあるサビの入り方になりましたよね?」

セイメイ「あ、あぁ、すごい・・・」

翔士「この転調やコードは別にそんな高等なテクニックではないですし、あくまで1例です。やり方は他にもありますが、俺が今パッと思いついたのはこのやり方です」

翔士は自分で編集した部分を取り消すように操作していた。そして振り返りながらこう言うのだった。

翔士「例え同じメロディーでもキーや転調するタイミング、そして全体的な曲構成で曲の印象はガラリと変わります。むしろそれだけが音楽において一番大事だと言っても過言ではないです。俺の手にかかれば、ある程度質素なメロディーでも、多少ダサい歌詞でも、人に魅了される曲を作る自信があります!!」

翔士はすぐにパソコン画面へと顔を向き直し、編集の取り消し作業に取り掛かっていた。

セイメイ「渡部くん。それはもう曲ごと消していいぞ。この曲は応募者の1人である私の知り合いの音楽データなんだ」

翔士は再度振り返り、セイメイの目を見た。

翔士「それなら、本当にゴミ箱に入れますけど?」

セイメイ「あぁ構わない。どうやら君の音楽知識や技術はそれなりのようだね・・・」

翔士「それはどうも、ありがとうございます・・・」

そばにいるミドルは全く言葉を発さなかった。無言の2人を前に翔士は1人、パソコンのキーボードをカタカタと動かしている。

セイメイ「・・・採用だ。是非君に、私がプロデュースするアイドルグループの楽曲提供をお願いしたい。もちろん正式に契約もする」

その瞬間、翔士の動きがピタリと止まった。あんなに沢山の応募数からまさか自分が本当に選ばれるなど、微塵も思ってなかったからだ。

翔士「マ・・・マジですか? オッサン」

セイメイ「初対面の契約する社長に向かってオッサンだぁ〜? これは随分大物になるな笑」

それから1時間近くに渡って、セイメイ夫婦と契約について話し合った。契約書や仕事内容の基本的なことについて、報酬について、印税についてや親の同意書など、翔士にとっては頭の痛くなる話ばかりだった。

セイメイ「・・・とまぁ、こんな感じだ。どうだい? 質問などはあるかい?」

大まかな説明を終えた後、セイメイは背伸びをしながら翔士に質問がないかを訊いた。

翔士「はい。たくさんあります。あの、そのアイドルグループについての名前やコンセプト、メンバーなどは教えてくれないんですか?」

セイメイ「あぁ、実はまだメンバーはちゃんと決まっていない。メンバーは5~6人の予定だ。もうすでに採用が決まっているのは2人だけ。残りはまだまだ選考中だな」

翔士「アイドルグループをプロデュースするのは初めてなんですよね? なんでいきなりそんなことを?」

セイメイ「元々グラビアアイドルやモデルさんをメインに取り扱っている、とても小さな事務所なんだ。そんな私たちは新しいことに挑戦したいと思ってつい1年ほど前、ミドルと話し合って新しい女性アイドルグループを作り出すことに決めたんだよ」

翔士「ふーーーん」

真面目そうに質問していた翔士を見て、安心しかけていたセイメイ夫婦も束の間だった。彼はちょっと笑いながら、夫婦にこんな言葉を投げつけたのだった。

翔士「・・・結構、テキトーなんですね」

思わずセイメイは、眉間にシワが寄った。

セイメイ「あ、、あのな!! 君・・・ちゃんとこれから何年も、私たちと一緒に仕事をする覚悟はあるのかい? 君の作曲能力には度肝を抜かれたが、それ以外は正直、ただの中学生だ・・・ガキだよ。」

セイメイの配慮のない言葉に、今度は翔士の眉間にシワが寄る。

翔士「・・・最後の質問にします。これが一番疑問に思っていたことです」

一瞬だけ寄った眉間のシワが戻り、真面目な表情になった翔士は口を開いた。

翔士「・・・なぜプロを使わず、僕みたいな素人と契約しようとするんですか?」

しばらくセイメイは、黙ったままだった。

セイメイ「・・・良い質問だ。プロを雇おうと、本当は何度も考えたさ・・・」

翔士「・・・じゃあなぜ?」

セイメイ「自分の力を試したかったんだ。素人でフリーの相手なら、どんな曲だって自由に指示できる。もちろん作詞も自由に出来るしな・・・まぁもっと正直に言うと、コスト面も大きいがな・・・」

2人に沈黙が続いた後、セイメイの予想もしない言葉が、翔士から返ってきた。

翔士「ちょっと待ってください・・・作詞も俺がやりますけど?」

しばらくポカーンとしていたセイメイは、翔士の言っている言葉の意味を理解するのに時間を要していた。そして時間が経つにつれ、セイメイの表情は緩んでいったのだった。

セイメイ「ハハハハッッッ!! 笑わせるな!!笑 君が作詞だぁ〜〜?? 13年しか人生を歩んでない君に、まともな歌詞が書けるわけがないだろう。随分と大物気取りだな。こいつは大傑作だーー笑 ハハハハ!!笑」

呆れるを通り越して思わず笑ってしまったセイメイ。その様子に翔士はまた、ムッとした。

翔士「13歳だからこそ書ける詞があります。俺の作った曲を、他人に作詞させるなんてたまったもんじゃない!! 歌詞を書かせることを認めてくれなければ、契約の話は無かったことにしてもらって構いません!!」

思ったほど本気の顔だった翔士の顔を見て、セイメイはやれやれという表情だった。

セイメイ「・・・募集要項は作曲者だけだ。作詞は私が担当する。当然の事だろう。あくまでプロデュースしているのはこの私だ。君はまだ、仕組みや社会がまるで分かっていない・・・」

翔士「どうしてもダメですか? 俺が作詞をするのは?」

セイメイ「あぁ。どうやら私は、想像以上に厄介なガキを選んでしまったようだね・・・やっぱり君じゃダメだな」

セイメイの「ダメ」という言葉で、彼はエレベーターに乗ろうとした。諦めて帰ろうとしていたのだ。

セイメイ「・・・そういえば、さっきのトイレはちゃんと廊下から見て左側を使ったか? 右側はダメだぞ?」

急に話を変えてきたセイメイ。そして誤って右のトイレを使ってしまったことに、翔士は申し訳なさそうに言うのだった。

翔士「えっっ? すいません・・・間違えて右側を使ってしまいました」

するとセイメイの怒りは意外にも、ここで頂点に達した。「ドンっっ!!」と強く机を叩いたかと思えば、怒鳴りだしたのだった。

セイメイ「テメェーーーー!! 言ったことを何も聞けないじゃないか!! 契約の話は全部無かったことにする!! 早く帰りなさいこのガキが!!」

トイレの使用場所を間違えただけで、ここまで腹を立てたセイメイに翔士は違和感を覚えた。そしてそれと同時に、翔士にも怒りが込み上がってくる。

翔士「うっっっせーーー何だよそれ!! そんなにキレるならもっとトイレを分かりやすくしろよ!! この・・・小汚いハゲッッッ!!」

母親ですらいつも我慢しているのに、セイメイには何も躊躇なく怒鳴ってしまった翔士。エレベーターはそのままガチャンと閉まり、1階へと降りていったのだった・・・。

翔士(あ〜〜〜〜〜。これも良い感じだけど、この部分の歌詞とかは・・・どうしようかな?)

あれから1週間くらい時が流れた放課後のある日のことだった。翔士はまたいつものように、自分の部屋で自分のパソコンと睨めっこをしていた。来週から夏休みに入る季節。もちろん誰とも遊びになんか行かず、部屋で作曲に没頭する日々を送るつもりだった。

翔士「ハァ〜〜。何で作詞にも手を出しているんだ俺は。もうあのオーディションは落ちたのになー笑」

近頃は作曲だけじゃなく、それと同時に作詞にも挑戦していた翔士。そんな彼の家のインターホンが鳴るのは、突然のことだった。

「ピンポーン!!」

翔士「母さんチャイム!!・・・あれ? そうか留守だったか」

翔士は重い腰を上げ、やれやれといった表情で玄関へと向かった。扉を開けるとそこには、見覚えのある歯の黄色いハゲたオッサンが立っていたのだった・・・。

セイメイ「渡部くん。久しぶりだね」

翔士「うううううぁおぁおおおおいいいい!!」

翔士は驚いて尻餅をついた。まるで心霊スポットにオバケが突然現れた時のようだ。何故セイメイがここにいるのかが分からない。よく見ると、後ろには奥さんのミドルも立っていた。

セイメイ「君が出てくれたんなら話は早い」

間髪入れず、セイメイはなんとその場で土下座をしたのだった。

セイメイ「申し訳なかったっ!!」

翔士「・・・ハ・・・ハァ?」

セイメイ「あの時は50代の私が、子どもを相手に感情的になってしまった。本当に恥ずかしくて情けない」

翔士はあまりに急な展開に、頭の整理が追いつかなかった。

翔士「・・・いいからそのハゲた頭を上げろって!! 俺が恥ずかしいじゃないか!!」

翔士はつい感情的になり、セイメイの髪を引っ張った。

セイメイ「私はハゲてない!! でも髪を引っ張るのだけはやめてくれ!!」

翔士「ハゲてるから引っ張るのをやめて欲しいんだろ!! このハゲ!!」

セイメイ「ハゲてない!! ハゲかけてるだけだ!!」

翔士「どう見ても完全無欠のハゲじゃねーか!! 引っ張る髪を探すのに苦労するわこのハゲ!!」

ケンカになりかけていたその時、セイメイは急に顔をあげて、こんなことを言うのだった。

セイメイ「・・・やっぱり君しかいないんだ。作詞も君に任せるからどうか・・・私と一緒にアイドルを育ててくれないか?」

そんなセイメイの様子を見た翔士は引っ張っていた髪を放し、急に落ち着いた声になって、口を開いた。

翔士「へぇ・・・カッコ悪いっすね、オッサン」

セイメイ「何とでも言え。今の私はプライドを捨ててでも、このハゲかけた頭を地面に着けてでも君と契約がしたい。本気で言っているんだ。君も本気で考えて欲しい!!」

翔士「勝手にブチギレて勝手に俺を落としておきながら・・・俺もそこまで都合良くないっすよ、オッサン。ハゲかけてるじゃなくて、実際ハゲてるしね」

そんな事を言いながらも、翔士は何故か嬉しそうな表情だった。

セイメイ「どうしても君の曲を使いたい。私が作ったアイドルの曲は、君が作った曲でしか考えられないんだ!!」

翔士「・・・それでわざわざ東京から会津まで?」

セイメイは、オッサンらしくない微笑みで翔士を見つめた。

セイメイ「ワガママもある程度は聞こう。報酬についてまた話し合いたい。作詞も君の好きなようにしていい。それだけ君の才能を買いたいんだ」

翔士「・・・とりあえず暑いから、家に上がってくださいよオッサン」

そう言って翔士は、自分の部屋にセイメイとミドルを案内した。

翔士「さ・・・作詞も・・・やってみたんです////」

翔士は自分の部屋に案内するや否や、さっきまで取り掛かっていた作詞の紙をセイメイに見せた。ミドルも2枚目の紙を勝手に手に取り、無言で歌詞を読んでいた。

セイメイ「・・・クックック!! 可愛らしい中身のない歌詞だな笑」

翔士「わ、、笑わないでくださいよ///!! あっあと、この前はすいませんでした。俺、作詞を舐めてました。いざ取り掛かってみると、思いのほか難しくて・・・」

翔士は俯いたまま、セイメイに謝った。

セイメイ「そりゃ難しいだろ。詞を書くのは、人によっては作曲より難しい・・・」

翔士の部屋に、彼と彼の親戚でも何でもないオッサンとオバサンの3人が、無言で突っ立っていた。今親が帰ってきたら、親はどんな反応をするだろう?

翔士「でも俺はやっぱり・・・曲だけじゃなく、詞も書きたいですっ!!」

真っ直ぐ見つめる無垢な少年の瞳は、セイメイの心に深く突き刺さった。

セイメイ「・・・だから、それを許可しにここまで来たんだ。ダサい歌詞でも、人を魅了させる曲を作る自信があるんだろう? 君が自分でそう言ったんだ。自分でそれを証明させなさい」

セイメイは歌詞の書いている紙を机に置き、部屋を後にしようとした。

セイメイ「いきなりお邪魔して済まなかったね。実は私は、作詞に関しては結構経験があってね。もし何か分からないことがあったらなんでもアドバイスをしよう。まずは私と君の2人で歌詞を書くのもありだな。まぁ強情な君なら、それすらも拒むと思うがな笑」

玄関に着いたセイメイとミドル。2人は靴を履いている途中だった。

翔士「ありがとうございますオッサン!!」

セイメイ「最後に、お茶ぐらい出せよ。笑・・・また連絡するぞこのクソガキ!!」

そんな会話し、玄関の扉はガチャンと閉まった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミドル「そこまでして・・・本当に、彼で良かったのかしら?」

駅に向かうタクシーに乗りながら、ミドルはセイメイに疑問を投げかけた。

セイメイ「あぁ。書類選考の時から、何故か私は彼に特別な何かを感じた・・・君もそう思わないかい?」

ミドル「・・・えぇ。でもちょっと、かなり手を焼きそうだけど・・・」

セイメイ「音楽家は手を焼くくらいがちょうどいいんだ。彼の破天荒さは、才能に比例しているよ」

タクシーを降りた2人は、会津若松駅へと足を運んだ。郡山駅へと向かう電車に乗り込んだ約1時間後、新幹線は東京へ向け出発したのだった・・・。

半年後。この日は記録的な寒波が予想されていて、東京では初雪の予報が出ていた頃だった。

年が明けたばかりの北千住駅近くの事務所内。4階の廊下にある両サイドのトイレに、1人の美少女がモジモジしながら、どこのトイレに入ろうか迷っていた時だった。

「ジャーーーーーー!! バタンっ!!」

彼女の目の前のトイレから、翔士は出てきた。使っていたのはエレベーター側から見て左のトイレだった。

彼女は思春期の男子がいる前でも躊躇なく、片足をあげたり、股間を抑えたりしていた。

翔士「すいません。俺も詳しく分かりませんけど、以前ここのトイレを使ったらオッサンに怒られました」

翔士はそう言って、右側のトイレを指差したのだった。

ガチャっと彼女は少々乱暴にトイレを開け、急いでトイレに入ろうとした・・・その時だった。

彼女はドアノブに手をかけ前屈みの状態で、股間からおしっこを滝のように出していた。

一瞬にして美少女の放尿は終わってしまう。翔士はもう何が何だか分からずにいた。放尿の勢いは尋常じゃなく、穿いていたパンツやピチピチのスキニージーンズを突き通してもなお、おしっこが勢いよく出ている様子だった。

目の前で、己の目で女の子の放尿を見てしまった翔士。それも一部始終見逃さなかった。

彼女はこれでもかと言うくらい大きな声で泣き叫んでしまった。翔士はどうしていいか分からず、テンパってしまっていた。

翔士「あの・・・だ・・大丈夫ですか・・・?」

彼女は顔も目も真っ赤にして、涙を流しながら翔士を睨みつけた。その視線があまりにも怖いと感じた翔士は、一旦その場を後にしようと、エレベーターのボタンを押したのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数分後。翔士は漏らしてしまった美少女と、一緒にお漏らしの後片付けをしていた。トイレ内から掃除用具を引っ張り出し、彼女が出してしまった僅かに黄色い液体を、モップや雑巾などに染み込ませていた。

翔士「いや、全然大丈夫なんですが・・・あの・・・」

翔士は彼女に質問をしようかとても迷っていた。間違いなく彼女はおしっこを漏らしてしまったのだろう。しかしおしっこの勢いがあまりにもとんでもなかった為、彼は本当におしっこだったのかと未だに半信半疑だった。

翔士(待て。この人、さっきまでトイレに行こうと悶絶してたよな? なのにもうトイレに行かずに済んでるよな? それなら出したのは絶対おしっこなはず。そしておしっこを漏らして恥ずかしいから、思わず泣いてしまったはず。でもありえない・・・まるでホースから勢いよく水を噴出させたような出かただった。デニムも穿いているのにあんな出かた・・・あれは本当におしっこだったのか? 女子のおしっこって・・・普通あんななのか?・・・便器壊れるだろ・・・)

翔士の心臓はもうバクバクだった。頭の中では絶対におしっこだと確信しているはずなのに、それを否定したくなるほどの勢いだった。信じられない勢い・・・例えるなら像やキリンなど、大型哺乳類の排泄にも劣らない程だ。あまりにも・・・本当にとんでもないほどだった・・・。

彼女はさっきとは違いかなり落ち着いていて、少し笑いながら後片付けをしていた。翔士は彼女のこの一言でやっぱりおしっこなのだと理解した。しかし、それと同時に疑問も大きくなった。

翔士「あ・・・あの・・・大変失礼ですが・・・本当におしっこを漏らしたのでしょうか・・・?」

彼女は不思議そうな表情で答えた。

彼女はそう答えながら、雑巾で床を拭いていた。

翔士「あんな、、出かたするんですか? おしっこって・・・その・・あまりにも勢いがちょっと・・・」

その瞬間、彼女はビチャビチャに濡れたデニムと靴の音を鳴らしながら立ち上がり、また叫んだ。

翔士「い、、いや、すいません。なんでもないです!!」

翔士は、半ば無理やりエレベーターに1人乗せられた。1階に向かうエレベーターのモニターを見つめながら、彼はクセであるひとりごとを呟いた。

翔士「前とは違う人だったけど、今の人もメチャメチャ可愛かったな・・・しかもオッパイもメッチャデカかったし、見た感じ中学生とか高校生くらい? 俺を子どもって言ってたけど、さほど歳も変わらないはず・・・ヤバい・・・」

翔士は思わず自分の左胸を触った。激しく、そして速く鼓動を打つ己の心臓に、嘘はつけなかった。

翔士「いや、こんなの誰だって、男なら興奮するだろ・・・絶対・・・」

そんな事を一人でゴチャゴチャ喋っていると、チーンと音がして、1階への扉が開いたのだった。

翔士「女の子のおしっこって・・・スゲーんだな・・・」

翔士は自分が女性のおしっこで性的に興奮していると自覚しながら、ポケットからワイヤレスイヤホンを取り出した。そしてセイメイとの待ち合わせまで、時間を潰すことにしたのだった・・・。

〜つづく〜

次の話はこちら→第3話 初対面と現実

前回の話はこちら→第1話 駆け込んできた美少女

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