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【妄想】婚活の条件は膀胱容量

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カウンセラー「正直に申し上げますと、村田様の条件が広過ぎまして、こちらとしてはどの女性を紹介するべきなのか、ちょっと困ってしまうんですよね・・・。」

村田「・・・すいません。」

ここはとある結婚相談所。20代半ばの身なりをしっかり整えた清潔感のある男性「村田」が、週末の昼間に結婚相談所へと足を運んだ。彼が提示した条件は「20代」というかなり大雑把な条件のみだ。

カウンセラー「まだ25歳なんですよね?その見た目で若くて年収も500万円程度なら、もうちょっと条件を絞ってみてもいいのではないでしょうか?」

村田「他の条件ですか・・・。」

カウンセラー「はい。例えば相手方の年収や家事が出来るかなど、なんでも構いませんよ?」

カウンセラーは村田の顔を見てそう話したが、彼は何か言いたげに、少し照れているようにも見える。

村田「本当になんでもいいんですか?」

カウンセラー「はっ、はい?そうですね・・・。本当になんでもと言われると、素直にはいとは言えないかもしれませんが。」

2人の間に少し長い沈黙が流れた。カウンセラーが不思議そうに村田を見ていると、彼はしばらく間を置いた後、話しづらそうにしながらこう話し始めたのだった。

村田「それならなるべく、膀胱の大きい女性がいいです・・・。」

カウンセラー「はっ、はい?」

カウンセラーは首を傾げながら、村田の言っていることを何度も聞き返し、しばらく困惑していたのだった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カウンセラー「お待たせいたしました。村田様の条件に合うかもしれない方が2名見つかりましたよ。」

村田「どうやって集めたんですか?」

とんでもない条件提示から3ヶ月後。カウンセラーはそんな彼にも親身になって、条件に該当する女性を2人も見つけてくれていた。

カウンセラー「女性の私から見ても村田様は好印象なので、女性会員の中で村田様の事が気になるとおっしゃった方だけに、問題の条件をお伝えさせていただきました。」

村田「・・・は、恥ずかしいですね。」

カウンセラー「性癖に関することで、それも内容が内容でしたので、こういった話をオープンにした上で絞り込むのは結構大変でしたよ!!笑」

村田「す、すいません。でも凄いです。本当に条件に合う相手を探してくれるんですね!!」

カウンセラー「もちろんです。どんな条件でもなるべく希望に合わせるのが、この相談所の一番の売りですから笑」

そんな話をした後、カウンセラーは2つのファイルを取り出した。

カウンセラー「ちなみにお二人とも既に村田様に会ってみたいとおっしゃっていますので、ご希望でしたら予定を合わせてお見合いまで持ち込むことも可能です。」

村田「も、もうそこまで話を進めていただいたんですか?」

カウンセラー「もちろんです。早速ご紹介させていただいてもよろしいですか?」

村田「お願いしますっ!!」

カウンセラー「かしこまりました。まずはこちらです。」

カウンセラーは2つのファイルを見比べて悩んだ後、右手に持っているファイルを先に村田に見せた。

村田「えっ、メチャクチャ可愛いですねっ!! ギャルじゃないですかっ!!」

そこには、小麦色の肌と白髪に近い薄い金髪が印象的なギャル風の女の子の写真が載っていた。

カウンセラー「かなり見た目はいいと思います笑 それにとても礼儀正しい方で、村田様の特殊な条件にもご理解いただいてますよ。それに村田様と同い年の25歳です。」

村田「同い年ですかっ!! 彼女ってトイレの回数とか少ないんですかね?」

カウンセラー「早速そういった質問なんですね笑 具体的には答えてくれませんでしたが、回数は少ないとだけ回答をいただいてますよ。」

村田「膀胱が大きいという事は分からないんですね?」

カウンセラー「そうですね。そもそも村田様の条件を受け入れてくれる方が少なかったので、そこは申し訳ないのですが、彼女の場合は受け入れてくださっているだけでも凄いと思いますよ?」

村田「トイレのことを何て言ってましたか?お手洗いでしょうか?普通にトイレですか?」

カウンセラー「あまり声を大にして言いたくありませんが、彼女は恥じらいもなく”おしっこ”とおっしゃっていました・・・。」

その返事を聞いた村田は急にテンションが落ちてしまった。その様子にカウンセラーは少し驚く。

村田「あーーー、それはちょっとダメかもしれませんね・・・。」

カウンセラー「もしかして、そういった下品なワードはNGですか?」

村田「直接的にNGという事ではないですが、こういった場で恥じらいなく”おしっこ”という単語を出しちゃう人は基本、膀胱容量があまり大きくありません。」

カウンセラー「・・・それはちょっと、そういった性癖の方だけが分かることかもしれませんね笑」

村田「すいません。条件として入れておくべきでした。20代というかなり大雑把な条件だけにしてすいません笑」

カウンセラー「いえいえ。膀胱容量という条件にインパクトがあり過ぎて、こちらとしても他の細かい条件をお聞きするのを忘れてしまいましたよ笑」

村田「すいません・・・笑」

カウンセラー「ちなみに彼女について一つ、事前にお伝えしておきたいことがございます。」

村田「なんでしょう?」

カウンセラー「実はシングルマザーでして、彼女には6歳のお子さんがいらっしゃいます。」

村田「なるほどぉー。それはちょっと厳しいですね。すいません・・・。」

村田は残念そうな表情を浮かべて、丁重に1人目を断った。

カウンセラー「かしこまりました。でしたら次のこちらの方はどうでしょう?」

カウンセラーは2つ目のファイルを村田に見せた。写真に写っていたのは、1人目とは対照的に落ち着いた雰囲気のある、古風でキレイな女性だった。

村田「また美人な方ですね!! 連続でこんなにキレイな人が出てくるなんてっ!!」

カウンセラー「村田様より年上の28歳の看護師です。職業上、尿意を我慢することが多いとのことで、膀胱容量には自信があるみたいですよ?それと・・・」

カウンセラーは2人目の女性について説明をしようとしていたが、村田は立ち上がって食い気味に、そして大きな声でこう言い放った。

村田「彼女にしますっ!! 是非彼女とお見合いがしたいですっ!!」

それから2週間後。遂に村田は1人の女性と初めてお見合いをすることになった。場所は都内のホテルのラウンジだ。

村田「初めまして。村田 大輝(むらた だいき)って言います。IT企業のシステムエンジニアをしている25歳です。」

沙織「青木 沙織(あおき さおり)です。看護師をしています。年齢は、その・・・。」

彼女は写真以上にキレイで、落ち着いた雰囲気の上品な女性だった。淡いブルーのワンピースに小さいイヤリング、足元にはベージュのパンプスを履いている。

村田「あっ、年齢は別に今は大丈夫ですよ!! アハハ笑」

沙織「すいません・・・でも恐らくカウンセラーの方から聞いてますよね?」

村田「聞いてますよ。全く問題ありませんし、どちらかと言えば年上が好きなので嬉しいです。ご趣味は映画鑑賞のようですが、映画館で鑑賞されるんですか?」

沙織「お気遣いありがとうございます。映画館で観る事も多いですが、気に入った作品は家でも観ますよ。村田さんのご趣味はジム通いなんですよね?」

村田「そうですね。もともとアクティブな方なのですが、仕事がデスクワークばかりなので、なるべく体を動かしたいんですよ。」

沙織「凄くいい趣味だと思いますっ!!」

はじめは2人とも緊張している様子だったが、次第に打ち解け合っていた。沙織は紅茶を頻繁に口にしていて、村田はそのことが少し気になっている。

沙織「ところであの、初対面の方にこんな話をするのは失礼かもしれませんが、特殊な条件があるというのをお聞きしまして・・・。」

その話が始まったと思い、村田は持っていたコーヒーカップをコトンとテーブルに置いた。もちろんいずれ話すつもりではあったが、向こうから話を持ちかけてくる事は全く考えていなかった。

村田「いやその・・・相談の時に他の条件がないかと言われたので、正直恥ずかしかったんですけど、結婚というのはやはり人生においてとても大事なので、妥協出来ないと判断しました。」

沙織「でも、そういう話は聞いたことありますよ。変わっているとは思いますけど、性的な結びつきはあるなと納得はします。」

村田「すいません。初対面のお見合いという改まった場でそんな話をさせてしまうなんて・・・。」

沙織「いえいえ。構いませんよ。」

ホテルのラウンジという事もあり、2人は直接的な単語を極力避けながら、村田の性癖についての話をしていた。沙織は顔色一つ変えず、淡々と受け入れている様子だ。

沙織「ところでその条件というのは、どうやって証明すれば良いのでしょうか?」

村田「し、証明?い、いや、そんなのは何も考えていなかったというか・・・。」

思いもよらない指摘を受けた村田は戸惑っていた。確かにこんな公共の場で、膀胱の大きさを証明するなんて事は困難だ。

沙織「そういう話でしたので一応、お見合いが始まる前から準備はしてきたのですが・・・。」

村田「じ、準備?」

沙織「はい。出来るだけたくさんの水分を摂って、お手洗いには行かず・・・。」

少し困ったように表情を曇らせながら、沙織は一度、椅子に座り直すような仕草を見せた。

村田「確かに証明させるという事は考えていなかったです。すいません。」

沙織「謝らなくていいんです。ただ、少々限界が近づいてきていまして、ここから私はどうすれば良いのかが分からなくて・・・。」

お見合いが始まって既に30分以上が経過していた。沙織は出された紅茶を全て飲み干していて、両手は足の付け根の方まで伸び、唇を軽く噛んでいる。

沙織「看護師は職業上、尿意を我慢する事が本当に多いんです。しかし今回は、お見合いを始める前からかなり催しておりまして、今はもうほとんど限界というのが本音です・・・。」

大人の気品あふれる美女が、頬を赤らめてそんな事を口にしていた。村田はもちろん性的な興奮を覚えてしまったが、彼はそれを誤魔化すようにホテルのスタッフを呼んだ。

スタッフ「いかがなさいましたか?」

村田「お会計をお願いしますっ!!」

スタッフ「お支払い方法は?」

村田「カードで!!」

村田はスタッフが持ってきた決済端末に、1枚のクレジットカードを挿し込んだ。

沙織「ご馳走様です・・・。」

沙織は頭を下げていたが、席を立つ様子はなかった。

村田「立てますか?」

沙織「・・・なんとか。」

そしてようやくゆっくりと立ち上がった。沙織は下腹部に感じる強烈な尿意と重量感に、想像以上に膀胱を膨らませている事を実感した。無意識に前屈みの姿勢になってしまう。

村田「お手洗いはホテルの奥にありますよ?」

沙織「いえ。そこで用を足してしまうと、証明になりませんので・・・」

村田「それはまた今度にしましょう。今回は僕がそこまで考えていなかったので、僕が悪いです。そこまでしなくて本当に大丈夫ですよっ!! 無理をさせてすいませんっ!!」

村田は必死に沙織を説得していた。ホテルの従業員は沙織の様子を見て、不思議そうにしている。

沙織「駅のトイレに行きましょう。た、多目的トイレが最寄り駅にあります・・・。」

前屈みの姿勢が直らないまま、沙織は必死に尿意に抗っていた。

村田「その状態で歩いたら10分以上かかりますよ?」

沙織「大丈夫です。何とか耐えますから・・・。」

村田「多目的トイレに入ってどうするんですか?」

沙織「見てもらうんです。どれだけ我慢していたのか・・・。」

思わず村田の頬が赤くなるが、村田には彼女がなぜ、初対面の相手のためにそこまで頑張るのだろうかという疑問が残った。

スタッフ「いかがなさいましたか?体調でも悪いのでしょうか?」

村田「あっいや、その・・・何というか。」

ホテルスタッフはたまらず沙織に話しかけるが、村田は言葉に詰まっていた。すると・・・

沙織「あっ!! あっ・・・!!」

次の瞬間、沙織の方から何やら液体が布に擦れるような音が聞こえてきた。

その音は次第に大きく激しくなっていく。まるで沙織だけに時間が流れているように、村田はもちろん、スタッフ全員が固まった状態で沙織を見ていた。

沙織「み、見ないで・・・ください///」

沙織の淡いワンピースの一部分は、藍色のワンピースへと色を変えていった。薄い黄色の液体は脚を伝い、ベージュのパンプスの中へと入り、やがてそれは床を濡らした。

間違ってもそこでしてはいけない粗相という行為を、相当な人数に見られてしまった沙織の目には、涙が浮かんでいる。

村田「すいません・・・本当にすいませんっ!!」

スタッフに必死に謝る村田の声を聞いて、沙織はさらに自分が情けなくなった。村田は沙織とスタッフに向かって、何度も頭を下げている。

スタッフ「そう言われましても・・・。」

どうすればいいのか分からなくなっていたのはスタッフも同じだった。沙織の粗相は1分近くも続き、カーペットには足元から半径50cmほどの大きなシミを作っている。

村田「すいませんっ!! 本当に申し訳ないですっ!!」

沙織「悪いのは全て私です!! だからそんなに謝らないでくださいっ!!」

沙織は頭を下げながら大きな声でそう言った。2人はこの時、もう二度とこのホテルには来られないと思った。

しかし、この事件から1年後。なんと2人はどういうことか、このホテルで盛大な結婚式を挙げるのだった・・・。

ハロウィンの夜、仮装したせいでおトイレに行けないっ!!
そういえばこんな話もありましたね。もうハロウィンの季節なのかー。今年も終わるなー。

ショッピングモールの壊れたエレベーター(前編)
ちなみに僕はこの小説の舞台がモデルになっている都道府県出身です。

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