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【妄想長編小説】FF外から失礼しますっ!! ~第6話 あまりに長いおしっこ~

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※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、名称は全て架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

このページは長編小説『FF外から失礼しますっ!!』の第6話です。第1話から読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 駆け込んできた美少女

前回の話はこちら→第5話 夏フェスと野ション

主人公と事務所関係者

ネーミングプロダクションのセイメイがプロデュースする5人組女性アイドルグループFamily First Same(ファミリーファーストセイム)。略して“ファミファ”。さらにファミファを略して“FF”とも言う。

メンバー

姉の才加と一緒に夏フェスに訪れた翔士は、Family First Sameの2度目のライブに夢中だった。到着した頃には晴天だった空も一変、彼女たちのライブ中には土砂降りの雨が降ってしまう。

夏の熱中症対策で水分をたくさん摂取した観客達。しかし天気のせいで気温も下がり、トイレには長蛇の列ができてしまっていた。才加はトイレの順番が待ちきれずに、列を抜け出して誰もいない山奥へと逃げるように走っていく。弟の翔士は必死で追いかけたが見失ってしまった。

しかしその代わり見つけたのは、Family First Sameのメンバーである桜だった。しかも野ションの真っ最中で、ティッシュを欲しがる桜は翔士にお願いするも、彼は弱みを握ったことをいいことに桜をおちょくってしまった。

これにブチギレた桜はなんとお股も拭かずにパンツを穿くと、翔士に強烈なグーパンチをお見舞いした。そして、何事もなかったかのようにその場を後にするのだった・・・。

セイメイ「年明けに次のシングルをリリースするつもりなのだが、もっといい曲は書けないのかね?」

まだ少し暑さの残る9月。学校も終わり真っ直ぐ家に帰った翔士は、パソコンから届いていたセイメイからのメールを見てため息を吐いた。

翔士「・・・あんのハゲ!! こっちの苦労も知らずに何がいい曲を書けだ!!」

怒りに任せて自宅の電話の受話器を取る翔士。とんでもない速さでセイメイの電話番号を打ち込んだ。

セイメイ「・・・もしもし? どちらさんで?」

翔士「どちらさんでじゃねーよ!! 俺だよ俺!!」

セイメイ「なんだよ渡部くんか。用があるならメールでと君が言ったじゃないか」

翔士「うっせーーーーー!! 何がいい曲を書けだ!! こっちは作曲に一ミリも妥協したことなんかねー!! 舐めたこと言うんじゃねーよ!!」

セイメイ「なんだそんなことか・・・」

翔士「うるせー!! そんなことじゃねーよ!!」

セイメイ「うるさいのはそっちだろう。私が納得した曲を書いてくれればいい話だ。1月にリリースするつもりなのにもう9月だぞ? 時間が無さすぎる。怒っている暇があったら曲を書きなさい。期限は8月末までと言ったはずだ。とっくに過ぎているぞ?」

翔士「だから3曲も出したじゃねーか!! 期限は守ってんだよコンチクショー!!」

セイメイ「だから3曲ともボツだって言ってるじゃないか。ボツになったら期限を守ったとは言えないだろう。3曲ともアルバム行きだよ。シングルには出来ん。むしろアルバムに入れるだけでも感謝し・・・」

ガチャン!!

翔士「こんのクソがーーーーーーー!!」

話の途中で受話器を投げるように置いた翔士。本当は自分が悪いことに気が付いていた。しかし思ったように曲作りが上手くいかない・・・。

タラランッッ!!

その直後、パソコンにメールが届いた。セイメイからだった。

セイメイ「淡白な対応で申し訳なかった。しかしこっちも切羽詰まっているのを分かって欲しい。本当は採用したい曲ばっかりだ。私はな。詳しくはまた後日話そう」

タラランッッ!!

連続してまたメールが届いた。

セイメイ「メールやリモートだけでは限界がある。今後のことについても話し合いたいから、近々ウチに来なさい。交通費も出してやる。今回は特別にグランクラスでも全額払ってやるぞ。今回だけな」

翔士「何が来いだ。もうあんな小汚いオッサン見たくねーよ!!」

パソコンに向かって独り言を発した翔士。むしゃくしゃしながらも椅子に腰掛け、作曲に取り掛かるのだった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

翔士「相変わらず分かんねー。どこだよここ・・・」

数日後、北千住駅にやってきた翔士。なんだかんだセイメイの言うことは聞くお利口さんだ。駅の北改札口を抜けたが、彼自身そこが北改札口だとすら分かっていない。とにかくどこかへと歩いていく翔士。こじんまりとしたお花屋さんが目に入る。

翔士「東京の人って、こんな迷路の中よく生活出来るよなー。俺、絶対上京しねーわ」

誰も彼の言葉など耳に入らないのに、相変わらず独り言が激しい翔士。スマホも何も持っていないと右も左も分からない。田舎者なら当然のことだ。

急に名前を呼ばれて驚いた翔士。振り向くと美波だったのだ。

翔士「美波さん!!」

翔士「なんでこんなところに!! あーー良かったよーー!! 知ってる人に会えてーー!! 神様ーー仏様ーーー!!」

翔士「オッサンから話があるから来いと言われまして・・・」

翔士「マジすか? 何を思って今日俺に来いと言ったんだあのオッサン!!」

翔士「えっ???? い、いや、なんとなく遠回りしてみようかなーとか・・・」

翔士「す・・・すいません///」

事務所まで行ける自信がなかった翔士は、ホッとした。

翔士「美波さんは、何の用なんですか?」

翔士「大変そうですねー」

翔士「どう大変なんですか?」

翔士「どういう事ですか?」

翔士「マ、マジすか!!」

翔士「振り付け考えるアイドルグループとかいるんですね・・・」

翔士「すごっ!!」

翔士「なるほど・・・郷美さんは?」

翔士「メチャクチャ頑張ってますね・・・」

翔士「ダイヤモンドの熱伝導率くらい伝わりました」

翔士「いや、でも俺も曲作り大変なんですよ!!」

翔士「マジすかっ!! そう言ってくれるとメチャメチャ嬉しいです。やりがいあります!!」

翔士「いやでも、あの桜とかいうクソ女は絶対そんな事言わないですよ!!」

翔士「知りたくもないですよ、あんなヤツ!!」

翔士「えっっ・・・」

翔士「なんだ!! からかわないで下さいよ///」

美波に着いて行くこと約5分。見覚えのある建物が見えてきた。ネーミングプロダクションの事務所が入っている複合ビルだ。

翔士「そういえば、まだ聞きたいことがあるんですけど・・・」

翔士「メンバーの皆さんって年齢とかいくつなんですか?」

翔士「一応気になったので、曲の歌詞の参考にしようかと・・・」

翔士「すいません嘘つきました。メンバー全員が俺より年上ってのは知ってますけど」

翔士「はい」

翔士「最年長って郷美さんですよね?」

翔士「うおっ‼︎ 俺の姉とタメっす‼︎ なかなかの奇跡‼︎」

翔士「そしてクソ桜が俺の3個上なのは本人から聞きました。あと亜希さんがメンバー最年少で俺の1つ上なのも知ってます。あとは・・・依澄さんだけが分かんないです」

翔士「あっすいません何でもします。どうかチクらないで下さい土下座します」

翔士「仲良いってのが冗談なんですか?」

翔士「なら依澄さんとクソ桜は高校3年生なんですね」

2人は複合ビルに到着し、そして入った。するとすぐに美波は少し駆け足で、エレベーターとは反対方向へと走っていった。

翔士「美波さん? エレベーターあっちですよ?」

不思議に思った翔士は、美波の言うことを聞かずに後を追った。するとトイレに入っていった美波がわずかに見えたのだった・・・。

翔士「なんだトイレかよ。そんな急いで漏れそうなんか?」

翔士はバレないようにそっと忍び足で女子トイレの入り口まで迫る。事務所内のトイレは慣れていた翔士も、複合ビルの1階のトイレは初めてだった。

音消しをすることもなく、美波は放尿音をそのままに響かせていた。完全に丸聞こえだ。彼女のおしっこの音を聞くのは2度目だった翔士も、ここまでハッキリと聞いたのは初めてだった。

桜にいじられるだけの事はある。それだけ美波のおしっこには勢いがない。

彼女の大きなため息も聞こえてきた。これには翔士の息子も反応せざるを得ない。

相変わらず勢いはないが、逆に止まることもない。常に一定の音を出し続け、何十秒も経っていた。

美波のひとり言も聞こえてきた。無意識に心臓がバクバクし始める翔士。

録音した物を何度も繰り返してるのかと錯覚するくらいの長さだった。1分は明らかに超えている。いや、2分以上出ているかもしれない。翔士はあまりのおしっこの長さに逆に疑ってしまうのだった。

翔士(長すぎるだろ・・・これ本当におしっこの音なのか? もしかしてこの音が音消しなのでは・・・?)

しかしその疑いはすぐに晴れた。美波のひとり言だった。

声は小さめだったが、彼女は確かにそう言った。音消しの音ではない。間違いなく美波のおしっこの音だった。

彼女がおしっこを出している間、エレベーター近くにある時計の秒針は何周もしていた。その時計を見ることはない翔士だったが、美波がおしっこを出していた時間はとてつもない。

超が何個も付くほどのロング放尿を終えた美波は股間をトイレットペーパーで拭くと、立ち上がって「ジャーー」とトイレを流した。

スッキリした表情でトイレから出ると、美波は驚いた。そして翔士も予想外にトイレから出て来るのが早かった美波に驚いた。

美波の顔が途端に真っ赤になる。

翔士「あっ、いや、俺もちょうどトイレ行きたくて・・・!!」

これはもう、必死に誤魔化すしかなかった。

翔士「何をですか?」

翔士「ひとり言しか聞いてないですよ。気持ちいいーーとか」

翔士「信じられないくらい長い間出るじゃないですか!! どうなってんですか美波さん!!」

翔士「いや、それにしたって異常ですよ!!」

翔士「何でそんな事が分かるんですか? 人の膀胱の大きさとか分かるんですか?」

翔士「いや、それだと自分のおしっこの量を測ったって事じゃないですか!! そんなことしたんですか美波さん!!」

翔士「いやいや、ここで終わらせるのはないですよーーー!! 変態なのは美波さんの方じゃないですかー!!」

そのまま2人はエレベーターに乗り、事務所のある3階まで昇った。そして開いたドアから出ると、エレベーターを出てすぐに見える事務所の入り口から、何やら話し声が聞こえてきた。

翔士「ん?」

2人は静かに事務所内へと耳を傾けた・・・。

翔士は美波を見ながら問いかけた。

翔士「何の話ですか?これ」

すかさず美波は人差し指を口の前に立てる。静かにしてというジェスチャーだった。

佐々木「もうずっと前から私も相談を受けてて・・・ミドルさん何か分かりませんか?」

ミドル「確かに心当たりが全く無い訳じゃないわ。なんとなくメンバーのみんなが頻尿というか・・・尿トラブルは多いような気はしてたし。ちょっと前のレコーディングの時は、郷美ちゃん漏らしてたしね・・・」

どうやらおしっこに関するトラブルを話しているようだった。話の内容がある程度理解出来た翔士は、美波の肩をポンと叩いた。

翔士「知らない声が聞こえます。誰ですか?」

翔士「初めてですよ!! マネージャーさんとかいたんですね」

事務所内の話を聞こうと夢中になった2人は、ほとんど無意識で扉に耳を当てた。

ミドル「・・・なんというか?」

そんな桜の話を聞いて、美波は顔が真っ赤になっていった。

翔士「美波さん、今の話って本当なんですか?」

翔士「ねぇ? 美波さん?」

思わず大きな声を出してしまった美波の声に、事務所内の人達は気づいてしまった。

亜希は席を立ち、ドタドタと大袈裟なくらい大きな足音を立てて事務所の扉を開けた。

翔士「あ、ど・・・ども・・・」

亜希は翔士を見るや否や、事務所内へと戻っていった。

亜希は敬礼をして、また翔士の元へドタドタと音を立てながら走った。

亜希は翔士を指差しながらそう言った。

翔士「いや、つまみ出してねーじゃん」

そしてすぐにミドルもやって来た。

ミドル「翔士くん来たのね。とりあえず上がりなさい」

翔士「オッサンは今日いないんですか?」

ミドル「急に別の仕事が入っちゃって席を外してるわ。夕方ごろに戻る予定だけど・・・」

翔士「なるほど」

そんなミドルの後ろで30代くらいの女性が立っていた。彼女は翔士の顔を見ながら挨拶をした。

佐々木「あなたが楽曲提供者の翔士くんね!! 私、佐々木寧々です。ファミファのマネージャーやってます。これからもお世話になりますね!!」

翔士「こちらこそ。東海林翔士ってハンドルネームでやらせてもらってる渡部翔士です。お世話になっています」

佐々木「なんだ。みんなチビだって言ってたけど、思ったよりは大きいじゃない!!」

セイメイが来ないと何もできない翔士は、事務所内の机に1人暇そうに座っていた。

そんな翔士にお茶を出したのは、マネージャーの佐々木だった。

佐々木「翔士くん。話聞いてたの?」

翔士「ありがとうございます!! あ、あの・・・まーちょっとは・・・聞こえちゃってて!! ハハハハ!!」

翔士「姉と行きました。で、裏で姉を捜してたらコイツが野ションしてました」

ミドル「それもそうね。翔士くんは別に何も悪くないし・・・」

翔士「良かったら俺も相談乗りますよ?」

ミドル「いや待ってみんな落ち着いて!! その方がいいかも。男子目線からの意見は貴重よ。翔士くんも会議に参加してちょうだい」

なんだかんだで翔士は勝手に、会議に参加することになった。

ミドル「まず端的に言うと、メンバーの5人は結成当時から今まで、急に我慢が出来ないほどの尿意に襲われたり、漏らしたりすることが何度もあったわ。翔士くんもそれは分かるわよね?」

翔士「はい。この目で見ましたし」

亜希と郷美は翔士の顔を見た。それに気づいた翔士も2人を見返すと、亜希と郷美は顔を真っ赤にした。

ミドル「普通に考えて異常よ。1度だけならまだしも、頻度が明らかに普通じゃないわ。しかもメンバー全員がその悩みを抱えているのよ? 結成前は全員尿トラブルなんてなかったみたいなのに・・・」

翔士「つまり何が言いたいんですか?」

ミドル「社長を疑っているのよ。みんな」

8人に長い沈黙が続いた。

会議と言いながらもみんなの意見は固まっているようにも見えた翔士は、不思議そうに質問した。

翔士「それならその水を飲まずに別のに変えたりしたらいいじゃないですか。というか何ですか? あのオッサンが飲料水に利尿剤を入れているってことですか?」

翔士「何だそれ? そんなことあり得るんですか?」

ミドル「私も試しにその水飲んだんだけど、とんでもない利尿作用だわ。何度トイレに立ったことかしら」

ミドル「そうね。普段なら私は大丈夫だわ」

佐々木「私も特に事務所の水で頻尿になったりとかはないですね・・・」

ミドル「だから今日はお稽古どころじゃないのよ。今後の活動に支障が出るのは目に見えてるし、社長が来るまでに一旦話をまとめておかないとねって」

翔士「なるほど。デリケートな問題ですし、難しいですね・・・」

途端に桜は翔士の方を見た。そして躊躇することもなく、こう言い放ったのだった。

まさかそんな事を聞かれるとは思ってなかった翔士は、ひどく動揺した。

翔士「あっっ、えっっ・・・・まさか、そんな気持ちの悪い性癖なんて・・・ハハハハ!!」

翔士「なっ!! まさかそんなこと!!」

ミドル「社長つまり、私の旦那とは結婚生活30年近くの私から言うけど、そんな性癖には正直、心当たりないわ。でも、もしその性癖が本当なら、飲料水を変えたりとか何かしらの対策をしたことが社長にバレると、とんでもない事になることだけは間違いないわね」

翔士「とんでもない事とは?」

ミドル「キレたら止まらない人だから、昔から何度も手を焼いてきたからね・・・」

翔士「ミドルさん。離婚しなよそんなヤツとは」

すると事務所の出口から、声が聞こえてきた。

セイメイ「ハハハハハ!! それはとてもいい案ですねー」

内藤「是非!! ファミファなら、彼女達なら僕はできると思っています!!」

思わず桜は立ち上がった。

ミドル「みんな!! とにかく今はそのままに、私もできる限りの事はするから申し訳ないけど、もう少しだけ我慢してちょうだい!!」

ミドルが話している途中で、セイメイは事務所に入ってきた。

セイメイ「なんだ? みんな話し合っていたようだが? おっ渡部くん来てたか!! 内藤さん!! 彼が渡部くんですよ」

翔士は40代くらいのイケオジっぽい見た目の男と目が合った。

内藤「君が東海林翔士くんだね!! 僕はサニーミュージックの内藤です。君に会いたかったよ。今日は事務所に来ると聞いていたから足を運んだのさ。ファミファのみんなは2度目だね。ご苦労さん!!」

メンバーの5人は急いで立ち上がった。

翔士「サニーミュージックって・・・あの大手のレコード会社じゃないですか!! 何でこんなところに・・・!!」

セイメイ「この際だから、今ここでみんなに報告しよう。とても大事なお知らせだ。年明け1月にシングルをリリースする話は聞いてると思うのだが、実はそのシングルをサニーさんから出すつもりだ。今まで自主制作していた音源をサニーさんにお願いしたい。もちろん内藤さんにも話がついている」

内藤「よろしくお願いします!!」

翔士「待ってください!! それって・・・もしかして!!」

セイメイ「そのもしかしてだ。Family First Sameは年明け1月に、晴れてシングルCDでメジャーデビューする事が決定した!!」

〜つづく〜

次の話はこちら→第7話 おしっこの悩み ~郷美の場合~

前回の話はこちら→第5話 夏フェスと野ション

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