第2章 裏切り
翌日、僕は学校にいつも通り登校すると、なんとA君は昨日の事など何事も無かったかのように話しかけてきました。
A君「おはようーー!! 今日から算数新しいとこ入るんだってよー」
昨日絶交と言ってたクセに、勝手に話しかけんなよと思いました。
僕はその日の放課後、H君のいる隣のクラスに行きました。彼がB君にエアガンを預けたこと、そのエアガンで僕を撃てと指示したこと、それを本人に確認したかったんです。
H君は他の友人と笑顔で教室を出て行く時でした。彼は僕を見つけると、ちょっと嫌な表情をした記憶があります。
僕「ねぇ、ちょっとさ・・・?」
僕は彼の友人がいることをお構いなしに話し始めようとしました。すると先に口を開いたのはH君でした。
H君「なんで? 撃たれたのに? 元気に登校してんだね。笑」
彼のこの言葉だけで十分でした。
僕「何を? 僕が君に何をしたの?」
するとH君の返しはこうでした。
H君「ゲームも漫画も知らないヤツは学校に来なくていいよっ!! さよならー笑」
あの時の彼は、僕が知っている彼ではありませんでした。いや、僕の知っていた彼こそ、本当の彼では無かったんです。
僕は絶望的な気持ちになりました。これからどうやって学校生活を送ればいいんだろう? どうやって新しい友達を作ればいいんだろう?
頭の中ではそんなことばっかり考えていました。
H君「Hです。よろしくねっ!!」
僕「下腹部です。よろしくねっ!!」
彼と初めて話したのは小学校の入学式の時でした。彼はとても積極的に僕に話しかけ、気の合う友達が出来るか不安だった僕の心を、払拭してくれたんです。
1年生の頃のある日の放課後、彼と遊んでいた時のことでした。
H君「あのさ、下腹部くんは〇〇レンジャーだったら何色が好き?」
僕の苦手な話題が始まってしまいました。
僕「ごめん・・・僕、そういうの興味なくて・・・」
彼がどんな返しをしてくるのか不安でした。しかし彼の反応は意外なものでした。
H君「ふーん。下腹部くんってちょっと変わってるもんね!! 分かったよ!! 変なこと聞いてごめんねー!!」
僕はこの時から、H君なら信用できると思っていました。しかしそれから数年後、彼からあんなことを言われるなんて微塵も思っていませんでした。
僕(そんなにアニメや漫画、ゲームが大事なのか? それが分からないことが、そんなにダメなことなのか?)
僕はこの日から、彼らに僕を見直してもらうように必死に漫画やアニメ、ゲームなどを勉強し始めました。
僕「ねーーお母さんっ!! 今度ゲーム機欲しいっ!!」
全く興味がなかったゲーム機を僕が欲しいというと、母親や姉はかなり驚いていました。
そう言ってしばらくして買ってもらえたゲームですが、結局何をやってもダメでした。やっぱり何が面白いのか分からなかった僕は、すぐにゲームを諦めたんです。ゲームがダメならと思い、今度は漫画やアニメに手をつけました。
僕のいつもとは違う様子に驚いていた姉は、やっとそういう事に興味が出てきたんだなと安心したのか、僕と一緒にアニメを見ると言い出しました。
何のアニメだったか忘れましたが、姉と2人でしばらくアニメを見ていました。しかしやっぱり内容が理解できない。何故なのか? 自分はおかしいのかと思い始めました。しかし、僕は内容を理解しているふりをして適当に笑いながら、そのアニメを最後まで見た記憶があります。
僕にとって、アニメのキャラクターを覚えるのは至難の業でした。何なら1つのアニメのキャラクターを全員覚えるよりも、北海道の179市町村全てを覚える方が遥かに簡単だったんです。笑
この事に気づいた僕は、興味のないことを無理やり頑張るのを諦め、学校も1人で過ごしていくことに決めました。もちろんそれからもいじめのようなことは続いていましたし、友達ができる自信もありませんでした。
仲が良かったと思っていたH君とは、もちろんこの日から話すことも無くなりましたし、この裏切りがトラウマとなり、人を信用できなくなってしまいました。
僕(僕と仲良くなれるやつなんかいない。でももうそれでいい)
小4ながらも僕はこんな考えになってしまって、人との関わりは全て表面上だけになってしまったんです。
元々僕は根暗ではなく、むしろ根明でしゃべる方だったので、仲良くなりやすいけど深い関係にはならないという広くて浅い関係を築いていきました。
※僕の今までのおしっこエピソードを読むと、僕の人間関係がいかに仲良くなりやすく、且つ深い関係になりにくいか、少しは分かっていただけると思います。
小学生の時点でこんなことを思っていた僕ですが、これがさらに確信的になる事件を中学時代に体験してしまいます。
次の話はこちら→いじめられていた過去 中学校編
前回の話はこちら→いじめられていた過去 小学校編①

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