これは僕が大学3年生の頃のお話です。当時、夏休みを利用して今までアルバイトで貯めに貯めたお金で日本全国を巡る1人旅をしていました。
しかし後半は所持金が怪しくなってきたので、宿泊代を浮かすため全国にいる友人たちに泊めてもらえないか連絡して、OKなら1泊させて貰って、ダメならそこらへんでネカフェ泊というクソみたいな旅でした笑
この日は東京に来ていて、東京周辺なら知り合いも沢山いると思い、思い当たる人に今日泊まれないかLINEで聞いて回っていましたが、男子が全滅してしまいました笑
僕(うわーネカフェ泊かなー? でもとりあえず女子も聞いてみるか)
ダメ元で、埼玉に住んでる葉月(はづき)に今日泊まれるか聞いてみることにしました。
彼女とは高校時代のバイト先の同級生で、高校卒業後に関東に就職しました。身長は162センチくらいでアニメ声が特徴的な女の子です。しばらくしても返事が来なかったので、他にも数人泊まれるか聞いていると、数十分後に葉月から返事が来ました。
葉月「1泊だけならいいよーっ!! ってか今、琴美と遊んでるんだけど来る?」
とりあえず今日の宿泊場所が取れて安心しました。笑 琴美(ことみ)は葉月と同じ高校出身で、東京の私立大学に通う大学生でした。僕も琴美とは高校時代からの知り合いです。僕の旅は基本ノープランだったので、早速彼女達がいる池袋のス○バへ向かったんです。
僕「久しぶりっ!! 元気なん? ってか今日はありがとね!! お世話になります」
葉月「いいよいいよ!! ねぇ琴美、下腹部くん覚えてるよね?」
琴美「覚えてるよ久しぶり!! ってか思いっきり旅人感あってウケるんだけど笑」
葉月「荷物これだけでホントに足りるの? ヤバくない?笑」
ここから3人で行動することになりました。
葉月「下腹部くんは東京初めてなの?」
僕「いや何度か来てるけど、本格的に観光した事はないなー。だから観光しに来た。オススメは?笑」
葉月「んーたくさんあるよねー。どうする?」
彼女2人と合流したのは大体13時頃、池袋や渋谷、原宿、スカリツ○ーやらお台場やらマジで色んなところに行きました。
琴美「ちょっとトイレ行ってくるー!!」
僕「あっ俺も行くわ!!」
葉月「うん分かった!!」
17時頃、僕と琴美はトイレに行きましたが葉月は行きませんでした。女子1人がトイレに立つのに連れションしなかったので、珍しいなーとも思ったんです。
夜になりそろそろ帰ろうかという頃、都下に住んでた琴美は中央線だったのでお別れをして、そこから葉月の家に向かいました。葉月の家はお台場から電車と徒歩合わせて1時間半くらいです。
葉月「家汚いからちょっと待ってて!!」
ようやく葉月の家に着くと、僕は玄関で数分待たされ、その後に入ることが出来ました。
僕「えーー!! 意外に片づけないタイプやね笑」
葉月「これでも片づけたんだけど笑 まぁ泊めてやるんだから、文句は言わない!!笑」
見た目に似合わない散らかっている部屋でした。笑
葉月「ってかトイレっ!!」
彼女は家に入るなり、すぐにトイレに向かいました。僕と合流して初めてのトイレです。時間は既に21時過ぎ。最低でも8時間以上が経過していて、トイレに駆け込むのも納得でした。
僕を待たせている間は片付けだけに専念していたのが幸いです。彼女はメチャメチャ正直な性格なので、僕を待たせている間におしっこなんてもってのほかと思っていたと思います。少なくとも僕にとって彼女はそういう人に見えます。
僕は彼女の入ったトイレの前で耳を澄ませていました。どうせ音消しするだろうなと思っていましたが「しゅゅるしゅるーーーーっっ!!」と葉月の可愛いおしっこの音が聞こえてきたんです。
いい意味で裏切られたと思っていたのも束の間、腕時計で測ると12秒程で終わりました。夏の炎天下の中、一日中外に居たので汗で水分が出ていき、そんなにおしっこは溜まっていなかったのかもしれません。それにしても可愛い放尿音でした。笑
「ジャャャーーァァァ!!」
葉月がトイレを流し、出てきました。
僕「なんかしゅるしゅる音聞こえたけど? 何?笑」
葉月「トイレの音聞こえたの? ってか聞くなっ!!笑」
僕「聞いたんじゃない!! 聞こえてきただけだ!! あーおしっこの音ねー。ふーん。納得納得笑」
葉月「ふつーにキモいっ笑」
彼女は意外とノリ良く反応してくれました。笑
その後お風呂を借りると、疲れがドッと来たのか強烈な睡魔に襲われてしまい、僕は床のカーペットで爆睡をしてしまいました。とんでもない客です笑
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葉月「下腹部くん起きて!! 今日仕事なのっ!! ご飯適当に作ったから、早く食べて家から出ろ!!笑」
葉月の大きな声で目が覚めました。既に朝になっていて、葉月は忙しそうにしていたんです。どうやら寝過ぎてしまったようでした。
こんな僕に彼女はわざわざ朝ごはんまで作ってくれていました。そんな優しい葉月はお化粧中で、スーツが凄く似合っていました。
僕「ありがとう。クソみたいな客でスマン。ハニートーストかな?」
葉月「ハニーバタートースト!!」
僕「マジで旨めーわ。後は家をキレイにするだけやな。これじゃ彼氏が出来ても家に上げれんだろっ!!笑」
葉月「うるさいし大きなお世話っ!! 早く食べて出てけ!!笑」
爆睡してしまったせいで彼女の朝の放尿音が聞けなかった事を、非常に後悔しました。女の子の家に泊まったのに、放尿音を聞けたのはわずか1回。本当に勿体無い事をしました。笑
彼女の作ったトーストをたいらげ、僕は家を後にしました。
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