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【妄想】P活女子が受けた予想外な依頼 ~前編~

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七華「もう着いたけど?」

パパ「ごめん!! あと2分で着く!!」

ここは宮城県仙台市。駅前に広がるペデストリアンデッキ の隅っこに突っ立っている21歳の七華(ななか)は、とある男性(パパ)と待ち合わせをしていた。

どうやらパパは遅れるようで、彼女は寒そうにしながらもスマホでメッセージを打っていた。

七華「その2分から1秒でも遅れたら怒るよ!!」

彼女はフリーターとして働いているが、少々お金にだらしない一面があった。金銭的に困窮していた彼女は数年前から、頻繁にP活(パパ活)として男性客からお金を受け取っていたのだった。

今日はいつものパパと食事をするだけ。そうなるはずだった・・・。

ペデストリアンデッキ・・・建物と建物を繋ぐ橋または地下道。ざっくり言うと大型の歩道橋のようなもので、宮城県の仙台駅前のペデストリアンデッキが全国で最も有名。他にも東京都内だと立川駅、上野駅、地方だと沖縄県那覇市のおもろまち駅前にも存在する。

実際の仙台駅前のペデストリアンデッキ。撮影:下腹部爆弾 2018年

パパ「ごめん!! 遅くなった!!」

少しばかり息を切らして声をかけてきた男がいた。寒さのせいで足をバタバタさせながらスマホをいじる七華は顔をあげる。

七華「結局2分半遅れたみたいだけど、どう埋め合わせる?」

パパ「・・・えっと・・・えーーーっと、今日のお手当て・・・5,000円上乗せで・・・どう?」

七華「うーーーーん。それならいいよ!!」

パパは見た目30代くらいで顔も身長もとにかく普通だ。しかし良いところで働いているのか、お金は持っている様子だった。

七華「それなら今日のお手当は15,000円だよね?先に貰っていい?」

彼女の言葉に、男性は自分の財布から1万円札と5千円札をすぐに抜き取り、差し出した。

七華「いつもありがと♡」

たちまち笑顔になる七華。そんな彼女の様子に、パパも嬉しそうだった。

パパ「お店は予約してあるよ。ずっと七華ちゃんと行きたかったところなんだ!!」

その言葉で七華は立ち上がった。今日はただパパとランチをするだけ。長く見積もっても2時間程度なのに、それだけで15,000円も稼げるのがP活の良いところ。彼女が働いている職場の時給は1,020円だ。もはや比べるまでもない。

おまけに今回はランチも無料で食べれる。彼女にとっては最高な仕事に思えていた。ずっとこの生活で楽して稼ぎたい。そんなことを考えながら、こんな羽振りの良いパパをよく捕まえたなと、七華は自分で自分を褒めていたのだった・・・。

パパ「2名で予約してました。西田です」

店員「2名様でご予約の西田様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ!!」

席に案内される2人。店員は一番奥の席に手を向けた。

店員「こちらのお席はいかがですか?」

お店はちょっと雰囲気のある洋食屋だった。テーブルに置いてあるメニューの値段は安くはないが、高級とまではいかないくらいだった。

パパ「ところで七華ちゃんはお酒とか飲むの?」

七華「うーーーーん。そこまでだけど?」

パパ「それなら、ワインを飲んでみないかい?」

そう言ってパパは、食事と共に白ワインをボトルで頼んだ。ゴトっと音を立ててテーブルの上に置かれるワインと2つのワイングラス。21歳の七華は、ワインを飲んだことが人生で一度もなかった。

パパ「赤ワインよりもクセが少ないから、最初は白の方がいいと思う」

そう言いながらパパは、グラスにワインを注いでいった。

パパ「平日の昼間からお酒を飲むようで悪いけど、乾杯しよう」

小さくカンッ!! と音を立てて2人は乾杯をした。しかしだった。

七華「ゴホッ!! ゴホッ!!」

一気に飲んだせいか、はたまたワインが苦手なのか、七華は大きく咽せてしまったのだった。

パパ「大丈夫か?」

七華「・・・・・・。」

彼女は黙ったままだった。そのことを察したパパは、七華の目の前にあるワインの入ったグラスを手に取った。

パパ「今日は七華ちゃんとお酒を飲みたかったけど、ワインは無理そうだね」

七華はコクリと小さく頷いた。しかし彼女はすぐに口を開いた。

七華「ビールなら・・・飲める」

彼女の言葉でパパはすぐに店員を呼び出し、生ビールの大ジョッキを頼むのだった。

パパ「ワインは飲めないのにビールは飲めるのかい?」

七華「やっぱりそれって変?ビールも美味しいとは思わないけど、ワインよりは全然飲める」

パパ「へぇ〜〜〜。まぁとにかく飲めるお酒があって良かったよ。いくらでも飲んでいいから」

そんな会話をしていると、店員が注文した料理とビールを持ってきた。

パパ「乾杯しよう!!」

2人は改めてグラスを当てて乾杯をした。美味しそうな肉料理を食べながらビールを飲み進めていく。

七華にとってビールは飲めなくはないが、そこまで好きではなかった。すぐに全部飲んで次はソフトドリンクを頼もう考えていた彼女は、半ば無理やりビールを流し込むように飲み切った。よりにもよって大ジョッキだ。量にして700mlほどはある。

パパ「凄いペースで飲めるね!! もう空じゃん!!」

七華「次は・・・ジュースが飲みたくて・・・」

するとパパは不思議な提案をしたのだった。

パパ「ジュースじゃなくてまたビールにしないかい?もう一杯大ジョッキを飲んだら、お手当さらに3,000円払うけど、どう?」

お手当は嬉しかったが、七華はその条件が不思議でならなかった。

七華「ビールもう一杯飲んだらお手当くれるの?なんで?」

パパ「なんでって、それだけ七華ちゃんにビールを飲んで欲しいからさ笑」

七華はしばらく俯いて考えた。ビールは全く美味しくないが、飲むだけで3,000円が手に入る。

七華「それなら・・・もう一杯だけ・・・」

しばらくしてコトッとテーブルに追加の生ビールが置かれるのであった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

パパ「もう少しで全部だね」

あれから1時間ほどが経過した。2人とも食事は終わり、あとは七華の大ジョッキビールだけが100mlくらい残っている。

七華「もう少しなんだけど・・・もう入らない」

700mlのビールを2杯も飲み切ろうとしていた七華はもう限界だった。幸い酔いはそこまで回ってないが、どうにも入らない。

パパ「飲みきったらお手当5,000円に増やしちゃおうかなーー?飲めなかったらゼロだけど・・・」

七華は何故パパがそんな意地悪なことを言うのだろうと本当に不思議だった。しかし5,000円に増えたお手当を、この僅かなビールを残してしまうだけでパーになる。そんなことは絶対に避けたかった。

七華「ゴクゴクゴク・・・・・・プハァーーーーー!!」

ゴトンと少々強めにテーブルにジョッキを置いた。空になったジョッキに残った泡が、少しづつ底に向かって落ちていく・・・。

パパ「全部飲んでくれてありがとう!!よしっ!!それなら出ようか!!」

パパは立ち上がり、会計を済ませようとした。

七華「それなら私、お手洗い行ってくる!!」

そう言って立ち上がった七華を、なんとパパは止めたのだった。

パパ「ちょっとトイレは後に回してくれるかい?」

七華「えっ?なんで?」

パパはそう言って、トイレとは逆方向の出口を指差した。

パパ「とりあえずトイレは後にして欲しい。店を出てからその話をしようか」

またもや不思議に思った七華だったが、とりあえず言うことに従う事にした。店を出た後、七華はトイレの事について質問しようとしたが、先に話しかけてきたのはパパだった。

パパ「今から、どうする?」

七華「どうするって・・・今日はご飯だけの予定でしょ?延長するの?」

前を歩くパパは足を止めて七華の方を振り返った。いつもの優しそうな表情とは違う、異様な雰囲気だった事に少し怖さを感じた。

パパ「七華ちゃんって、いくら借金してるの?」

急に予想外な話に切り替わった事に、七華は動揺を隠せなかった。

七華「な・・・何?何の話?」

パパ「こんなことをするって事は、お金に困ってるんだろう?」

お手当以外でお金の話をされるのも初めてだった。今日は何処となく雰囲気が怖い。いや、お店にいる途中から少しパパの様子が変だった。

七華「あの・・・今日はピルも持ってないし、セックスはしないよ?」

パパ「違うんだ。そんな話じゃない」

一体パパは何を考えているんだろう?しかしこの直後、パパの口から飛び出した言葉に、彼女は驚く事になる。

七華「はっ・・・はぁ???」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

七華「なんでそんな事するの?」

お店を出て10メートルくらいの地点で、七華とパパの2人は立ったまま話をしていた。昼間なのでたくさんの人が2人の後ろを行き交う。

パパ「今までずっと隠していたんだが、実は女の子がおしっこを我慢している姿を見るのが・・・その・・・好きなんだ///」

公衆の面前でとんでもない事を口にするパパは、ちょっと頬を赤らめていた。

七華「だから・・・あんなにビールを飲ませたの?」

パパ「あぁ。そういうことだ」

七華「・・・呆れた。私が膀胱炎になったらどうするの?」

パパ「膀胱炎は長時間我慢した時にリスクが高まるだけだ。短時間ならそのリスクはかなり低い」

七華「そういう性癖って事?」

パパ「あぁ。だからそうだって!!」

七華「だからって1分100円?相場が分かんないけど、安過ぎなんじゃない?」

パパ「それならお手当はこれから話し合おう。時間は最低でも1時間は我慢して欲しい」

七華「今から?でも1時間我慢したら6,000円って事?うーーーーん・・・」

七華はしばらく考えていた。

パパ「どうだ?安いか?」

七華「・・・その10倍ならやってもいいよ?」

パパ「10倍?」

七華「そう。1時間で60,000円!! お店でビールを飲んだお手当5,000円とはもちろん別ね?」

パパ「ちょっと待て。さすがにそれは・・・銀行に行かないと、手持ちがない」

七華「それなら下ろしてきてよ。でもいいの?10倍」

パパ「さすがに10倍は高過ぎるだろ・・・」

七華「なら何か条件あれば、どうぞ!!」

パパはしばらく考えていた。

パパ「それなら、今から1時間後の14時までの1時間!! 我慢出来なかったらお手当は全部パーだ。もちろん最初に渡した15,000円も返してもらう」

七華「それだけでいいの?たった1時間でしょ?」

パパ「いいよ。1時間我慢したらさっきのビールを飲んだ5,000円のお手当、デートの延長料5,000円、おしっこを我慢してくれた60,000円の合わせて70,000円を払う!!・・・これで合意だな?」

七華「合意する!! 1時間ならそこまで難しくない!!」

そう言って2人は、駅に向かって歩き出すのだった・・・。

〜つづく〜

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