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【妄想】最初から計算通りだった人 ~オートロックの落とし穴~

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これはとある冬のある日。閑静な住宅街に、ある1人の女子高生澪菜(みおな)が歩いていた。2日前の土曜日に新築の一軒家への引っ越しを終えたばかりの彼女は、スマホの地図を見ながら歩く。

澪菜(ここを右に曲がって・・・)

いつになく早歩きで住み慣れない自宅を目指す彼女。しかし彼女が目指しているのは自宅ではなく、自宅のトイレだった。

澪菜(あと5分!! 確かそろそろ郵便局が見えるから・・・)

元々潔癖な一面のある澪菜だったが、彼女は転校してきた高校のトイレに入って驚愕した。古い高校だと言うことは聞いていたが、トイレが公衆トイレのように汚かったのだ。

しょうがなくトイレで用を足すことを諦めたあの休み時間から、既に5時間以上が経過していた。水分は控えているつもりだったが、季節は冷たい風の吹く12月。尿意はもう限界だった。

澪菜(トイレ、トイレ・・・あと少し!!)

自分で自分を励ます澪菜だったが、おしっこの事を考えるとますます尿意が我慢出来なくなってくる・・・。彼女はさらに歩くスピードを上げ、必死に新築の自宅トイレへと向かっていた。最後の曲がり角を曲がり、やっと新しい家の玄関が見えてくる・・・。しかしその玄関には、なんと知らない男性が荷物とスマホを持って立っていたのだった。

澪菜(だ、誰?・・・男の人?)

彼女は恐る恐る玄関に近づいた。男性は家の玄関とスマホを交互に見ながら、悩んでいる様子だった。

澪菜(もしかして不審者・・・?いやでも荷物持ってるし・・・?お届け物?でも・・・おしっこ!!)

すると澪菜の足音が男性の耳に入り、男性は振り返った。

怖い雰囲気だった後ろ姿とは違い、優しそうな笑みを浮かべるガッチリ体型の男がそこにいた。

澪菜「あっはい・・・金澤です」

男性配達員「ちょうど良かったです!! こちらの荷物をお預かりしていまして、お名前の確認出来ましたらここの丸枠のところに印鑑をお願いしてもよろしいですか?」

配達員は笑顔で伝票を渡してきた。

澪菜「印鑑ですね!! あるか分かりませんが、ちょっと待ってて下さい!!」

彼女はそんな会話をしながらも、もうおしっこの事しか頭になかった。さっさと済ませてトイレに行っておしっこをしよう・・・。

ピッッ!!ガチャ!!

新築の家はオートロックで、スマホを玄関にかざして解錠する仕組みだった。初めて使うオートロックにちょっとテンションが上がりながらも、あくまで冷静に玄関を開けて、カバンと、ついでにスマホも玄関先の靴箱の上に置いた。

男性配達員「先にお荷物をどうぞ!!」

配達員は彼女が荷物を置いて玄関から出たのを確認すると、すぐ荷物を押し付けるように彼女に渡してきた。

澪菜「ちょっと待ってください!! まだ印鑑押してないです!!」

玄関から出た澪菜は印鑑と伝票を持ったまま、押し付けられた荷物を受け取ろうとした。するとその弾みで印鑑は落下し、押さえつけていた玄関の扉も手から離れてしまった。

澪菜「あっあれ・・・ど、どうしよう・・・」

彼女は自分の大きなミスに気がついてしまった。そう玄関はオートロック。鍵であるスマホを家の中に入れたまま、玄関の扉を閉めてしまったのだった。

男性配達員「どうされましたか?」

澪菜「あっあの・・・・」

彼女はガチャガチャと玄関を開けようとするが、やはり開かなかった。オートロックなので当然だ。慣れない新築の家の玄関をスマホで解錠したのは今回が初めて。思いがけないトラブルに、彼女は混乱してしまいそうだった。

澪菜「あっあの・・・オートロックなんですけど、鍵になってるスマホを中に入れたまま閉じちゃって・・・」

男性配達員「・・・と言うことは内鍵ですか!! すいません!! 僕が変なことを言うから!!」

澪菜「いや違います!! そんなんじゃないです!! 私が間違えたのでっ!!」

ガチャガチャと何度も玄関を開けようとする澪菜。

澪菜「あの、すいません!! 荷物は外に置いてていいんで、とりあえずありがとうございました!!」

男性配達員「本当に大丈夫ですか?家に入れないんですよね?」

澪菜「大丈夫です!! すぐに親が帰ってくるのでそれまで待ちます!! 私が悪いので!!」

男性配達員「本当に大丈夫ですか?僕のせいで内鍵にしてしまって・・・」

澪菜「違いますよ!! 完全に私が悪いので!!・・・忙しいんですよね?私のことは気にしないで、お仕事頑張って下さい!!」

配達員は心配そうな目で彼女を見つめた。

男性配達員「本当に大丈夫ですか?とりあえず僕のスマホを貸すので、親御さんに連絡してみてはいかがですか?」

澪菜「いえっ!! 本当にもうすぐ帰る予定なので心配いりません!! ありがとうございます!!」

男性配達員「本当に大丈夫ですか?それなら僕は行きますけど・・・」

澪菜「本当に大丈夫です!!」

男性配達員は時折心配そうに、彼女を振り返りながらトラックに乗った。そしてそのままグーーーンと音を鳴らしてトラックは見えなくなる・・・。

澪菜「どうしよう・・・トイレ行きたいのに・・・」

1人になった澪菜は、ふと無意識に股間に手が伸びた。まだみんなとは違う、転校する前の制服のスカートを握りしめる・・・。

澪菜「どうしよう・・・お母さん何時に帰ってくるのかな?」

すぐに親が帰ると配達員には言ったが、それはもちろん嘘だ。親が帰るのは短く見積もっても2時間ほどはかかるだろう。

澪菜「どうしよう・・・我慢できない・・・」

一人でモジモジと足を動かしながら、親の帰りを待つことになった澪菜。肝心のスマホが家の中なので、近くのコンビニを調べる事も出来ない。おまけに方向音痴な彼女は、慣れない土地を出発してトイレまで辿り着ける自信がなかった。

仮にトイレまで辿り着いたとしても、スマホなしで無事に家に帰れる自信もない。彼女はただ茫然と立ち尽くすだけだった。

澪菜「うう・・・よりにもよって、どうしてこんなタイミングで・・・」

何もかもスマホに頼りきっていた彼女にとって、親が帰るまでの時間は果てしなく長く感じた。時間を潰し、尿意を紛らわすアイテムは家の中・・・。

澪菜(どうしよう・・・ここから近くに何があるんだろう?来た道を歩けばさっき降りた駅につけるかな?10分くらい歩いたけど・・・ここまではスマホのマップを頼りにしていたから・・・)

ヒューーーー!! と、強い風が澪菜の体を冷やす。

澪菜「寒い!!」

外の気温は5℃。彼女は体を震わせながらもモジモジしていた。するとその時、先ほどのトラックの音が聞こえてきた。トラックは同じ所に停車し、そして先ほどの男性配達員が降りてきた。

男性配達員「すいません!! 僕はもう何も出来ないですけど、寒いと思うのでこれ飲んでください!!」

彼が差し出したのは、自販機で買ったであろう温かいゆずレモン味の飲み物だった。

澪菜「すいません!! ありがとうございます!!」

男性配達員はお辞儀をしてからまたトラックに乗り込んだ。

男性配達員「では今度こそ、すいませんが僕は行きますので!!」

彼女は玄関の前で座ったまま、無言でお辞儀をした。ガァーーーと大きな音を鳴らして走り去っていくトラック。彼女は温かいペットボトルを握りしめた・・・。

ヒューーーーー!!

相変わらず風は冷たかった。じっとしていると体はさらに冷えていく。温かいペットボトルのゆずレモンもいつ冷めるか分からない。もうそれならいっその事、体に入れた方が温まると思い、彼女はまだ熱いくらいの350mlのペットボトルを一気に飲み干したのだった。

澪菜(どうしよう・・・もう限界なのに、これじゃ、しばらくしたらもっと行きたくなっちゃう・・・)

太陽は完全に落ち、辺りは真っ暗になってきていた。茶色のトイプードルと散歩しているおばさんが不思議そうな目で澪菜を見つめるが、彼女はすぐに視線を逸らした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

澪菜(もう無理・・・寒い!!暗い!!トイレ行きたい !!)

トラックの配達員が走り去って30分ほどが経った頃、彼女はやっとの思いで決心した。辺りはもう真っ暗になり、さらに静かになる住宅街。

澪菜「・・・よし!!」

彼女は立ち上がると、トイレが出来る場所を探し始めた。

澪菜(まずは大きな通りに出れば何かあるかも・・・でもどうやって来たんだっけ?どこに曲がるんだっけ?)

彼女は来た道を戻るように歩いて行った。しかしまたすぐに立ち止まった。夜になって暗くなった影響で、歩いて来た道と同じとは思えないほど、彼女には景色が変わって見えた。

トコトコ・・・カサカサっ!!

すると後ろに何か気配を感じた。動物などではなく、人間くらいの大きな足音のようなだった。後ろを振り向くが、そこには誰もいない。彼女は急に怖くなり、早歩きで歩きはじめた。

トコ・・・トコ・・・

気のせいではなく、それは明らかに澪菜の足音ではなかった。自分をつけている人がいる。彼女はそう考えれば考えるほど不安と恐怖が渦巻くが、それに勝る勢いで尿意も強烈だった。

澪菜(お腹が重たい・・・もう早く出してしまいたい・・・)

どこに歩くと住宅街を抜けるのか、彼女は本当に分からなかった。もしかするともう既に家に帰ることは出来ないかもしれない。しかし彼女はただ“おしっこがしたい”という思いだけで歩いていた。

澪菜「公園・・・」

すると彼女の目に入ったのは、ポツンと小さな遊具が数種類置かれている公園だった。ブランコや滑り台、カラフルな高さの違う台もある・・・。

澪菜「あっトイレあるじゃん!!」

そして遂に見つけた。それは公園の隅に置かれた小さな公衆トイレだった。彼女は無心でそのトイレへと走り出す・・・。

澪菜「故障中・・・。」

公園のトイレに張り出されていたのは、そのトイレが使えないことを示す張り紙だった。個室は鍵がかかっている。どうしようもなく男子トイレの方へ入ると、そこには小便器が一つあるだけだった。

澪菜「どうし・・・どうしよう!!」

彼女は足をバタバタさせながら、どうすることもできない状況に頭の中が真っ白になっていた。

澪菜(男子みたいにここで出せば、苦しさから解放される!!)

彼女は遂に決心した。誰もいない事を目で確認すると、彼女はパンツを下ろしスカートを上げて、下半身スッポンポンのままに小便器の前で片足を上げた。

澪菜(な・・・なんでこんな事に・・・///)

自分でも何をしているのだろうと思ったが、その時には既に我慢していたものが出てきてしまっていたのだった。

はじめはジョロジョロだったおしっこが、次第に勢いづいて行く。

様々な音色に変えながら、彼女のおしっこが本来出される事のない男子小便器を叩きつけている・・・。

澪菜「キャーーーーッッ!!」

その瞬間、彼女はおしっこを勢いよく出したまま、大きな叫び声を上げて転倒した。その間もジョロジョローーとおしっこが出ている。しかし彼女はもうそれどころではなかった。

尻もちをついた彼女のお尻から、ジワーーーっとおしっこの水溜まりが大きくなっていく・・・。

澪菜「やめてーーーーー!! 来ないでーーーー!!」

彼女はその場で泣き崩れた。そんな彼女を前にして、彼はこう言ったのだった。

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