※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、名称は全て架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
このページは長編小説『FF外から失礼しますっ!!』の最終話です。第1話から読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 駆け込んできた美少女
前回の話はこちら→第12話 みんなのおしっこリスト
登場人物紹介
主人公と主要人物
渡部 翔士 (わたなべ しょうじ) |
アイドルグループ「Family First Same(ファミリーファーストセイム)」の楽曲提供をしている本作の主人公。活動名とクレジットは「東海林 翔士(しょうじ しょうじ)」。中学時代におしっこの性癖に目覚めてしまった高校生2年生。身長はまだまだ伸びて180cmほどになった。 |
ミドル | 事務所の管理をしているセイメイの妻。基本口数は少ないが、思っていることはハッキリ言うタイプの50代女性。年齢の割には美人だが、怒らせたらこれはこれはとんでもない。 |
セイメイ |
「ネーミングプロダクション」という芸能事務所の元代表取締役兼社長。アイドルグループ「Family First Same」をプロデュースしている50代のオッサンだったが、彼女達の放尿盗撮により、逮捕されてしまった。 |
佐々木 寧々 (ささき ねね) |
Family First Sameのマネージャーだった人。セイメイの共犯だった彼女も同様に捕まってしまった。 |
渡部 才加 (わたなべ さいか) |
翔士とは8歳年の離れた姉。弟のちんこの匂いを理解している社会人4年生。なんと最終話では見事に結婚したのだが、夫の名字はなんと・・・ |
内藤 光一 (ないとう こういち) |
Family First Sameのデビューを手掛けるレコード会社、サニーミュージックの音楽プロデューサー。実は元々ロックバンドのリーダーだったが、方向性の違いによりメジャーデビューから半年で解散した過去を持つ。 |
ネーミングプロダクションのセイメイがプロデュースする5人組女性アイドルグループFamily First Same(ファミリーファーストセイム)。略して“ファミファ”。さらにファミファを略して“FF”とも言う。
メンバー
名前 | 膀胱最大容量 | 平均尿流率 | 最大尿流率 | 解説 |
和泉 依澄 (いずみ いずみ) |
985ml | 38.5ml/s | 51.1ml/s | 四方に飛び散るおしっこが持ち味。和式便器だと色んな方向におしっこが飛び出す為、彼女にとって和式便器はお漏らしに等しい。ちなみにおしっこは途中で止められない。 |
佐倉 桜 (さくら さくら) |
1,198ml | 29.2ml/s | 38.7ml/s | 華奢な体型を活かしたパンパンになる下腹部が持ち味。おしっこの勢いもそれなりに強く、放尿中にみるみるお腹が凹んでいくのだが、本人はその事に気がついていない。ちなみにおしっこは途中でも止められる。 |
安芸 亜希 (あき あき) |
621ml | 65.3ml/s | 79.7ml/s | 尿量はないが、圧倒的なおしっこの勢いを誇るメンバー最年少。おしっこのあまりの勢いの強さと音に、はじめはおしっこなのかと疑う人も多数。ちなみにおしっこは途中で止められない。 |
南 美波 (みなみ みなみ) |
1,550ml | 8.1ml/s | 13.5ml/s | メンバーで一番小柄なクセに、一番大量の尿を溜め込むことが出来る。代わりに膀胱の収縮力はかなり弱く、おしっこの勢いは圧倒的に弱い。故に限界放尿は3分以上に渡って長時間に渡り放出される事もあり、行列に並んでいる人をイラつかせることもしばしば。ちなみにおしっこは途中で止められない。 |
里見 郷美 (さとみ さとみ) |
792ml | 18.6ml/s | 28.2ml/s | 全体的な指標が一番弱いが、考えてもみればこの容量と勢いが最も一般女性の平均に近いということを忘れてはいけない。かなりの偏食化でサプリメントを愛飲する影響で、おしっこの色はメンバーカラーに負けないほど真っ黄色。ちなみにおしっこは途中で止められる。 |
第1章 2人の過去
佐々木「もう無理ですっ!! 我慢出来ないです!!」
セイメイ「もう少しだ!! もう少しだから我慢しなさい!!」
18年前。当時高校生だった佐々木寧々は、小さな事務所であるネーミングプロダクションに所属するグラビアアイドルだった。この日は撮影の為に移動していたのだが、帰り道の高速道路でまさかの渋滞に捕まってしまった。
乗車する前に飲んだ大量のお茶が原因で尿意が限界になってしまった佐々木は、当時30代だったネーミングプロダクション社長のセイメイに、尿意が限界という事を恥ずかしながら伝えていた。
セイメイ「見ればわかるだろう?渋滞で動けないんだ!!」
佐々木「分かってます!! でもそうは言ったって我慢出来ないんですもん!!」
セイメイ「最悪、車内でするしかないぞ。サービスエリアまではあと1kmくらいなんだ。でも、全然動かないなぁ」
2人にしばらく沈黙が続いた。
セイメイ「失礼なこと訊くが・・・大か?小か?」
途端に佐々木の顔は赤くなった。
佐々木「なんてこと聞くんですか///社長のバカ!! おしっこですよ!! 飲み過ぎたって言ったじゃないですか!! 言わせないでくださいよ///」
セイメイ「それならまだ匂いもマシだな。一応コンビニのレジ袋が助手席のポケットに入っていたから、どうしても我慢出来なくなったらこれを広げて使いなさい」
佐々木「嫌ですよ!! なんで社長の前で用を足さないといけないんですか!!」
セイメイ「私も好きで見ようとしている訳ではない!! 緊急なんだ。車内で漏らされては困る。どうしてもダメならそのビニール袋にするしかない事くらい分かるだろう・・・?」
佐々木「・・・・・・。」
セイメイ「どうした?返事は?」
セイメイは後部座席に座る佐々木を見ようと振り返った。すると彼女は俯きながらこう言った。
佐々木「予想でいいので、どのくらい時間かかるか教えてくれませんか?」
セイメイ「・・・最低でも20分以上はかかるだろう。もしかすると1時間以上もあり得る」
すると佐々木は、恥ずかしそうに言った。
佐々木「・・・とても我慢出来ないです。今からこれに用を足すので、ずっと前を見ててくれませんか?」
セイメイ「・・・分かった。絶対に前を見ないと約束しよう・・・」
しばらくすると、彼女の服を脱ぐ音が聞こえてきた。そして・・・
「シューーーーーーーーーッッ!!」
まだ暗くなる前の昼下がりの高速道路。事故渋滞となっていたその列の一つの車内で、一人の女子高生が後部座席にコンビニのビニール袋を広げ、股を丸出しにして用を足していたのだった・・・。
セイメイ「・・・・・・//////」
するとセイメイは数秒前まではなかった感覚に、脳天をぶち抜かれたような、そんな気持ちになった。雇い人の放尿音を今、自分の耳にしている。見えていないことは確かだが、音だけでも彼は興奮が止まらなかった。
佐々木「はぁー。すごい我慢したからいっぱい出ちゃった・・・」
セイメイ「!!・・・・・・///」
スッキリした女子高生を前にした彼はもう、さっきまでの彼ではなかった。
セイメイ「・・・終わったか?そのビニールは溢れないように後部座席の端にあるホックにかけておいてくれ」
佐々木「分かりました!! でもまだ振り返ったらダメですよ?あと・・・ティッシュないですか?拭きたいんですけど・・・」
セイメイ「!!・・・・・・///」
佐々木「社長・・・?」
セイメイ「あっすまんすまん!! ティッシュだな!!」
彼は平静を保つのに必死だった。
セイメイ「これか・・・」
事務所に着いた2人。セイメイは先に降りた佐々木を確認した後、後部座席のホックにかかっている袋を手に取った。
セイメイ「これが、あの子の我慢していたおしっこ・・・」
彼は袋の重みを感じながら一人で興奮に浸っていた。今まで意識していなかった女性のおしっこ。今、自分がそれに性的な興奮を覚えているという事実に、嘘はつけなかった・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セイメイ「今日はどんなセックスがしたいんだい?」
佐々木「それについてはちょっと、相談があって・・・」
セイメイ「なんだ?」
佐々木「私におしっこを我慢させてほしい。あの時の渋滞の時みたいに、私が限界の限界までおしっこを我慢するの・・・そして、その状態で挿れてほしい・・・///」
いつの間にか2人は愛人関係になっていた。都内にある少し古いラブホテルの一室で、2人はベッドの上で裸になった。
セイメイ「俺もあの日から実は目覚めてしまったんだ。君のおしっこで興奮してしまっている事がね・・・。目覚めさせてくれた君に感謝したい。もう君以外見ていないよ。君だけを愛するよ・・・」
佐々木「嬉しい・・・!!」
2人は激しく愛し合った。何年経ってもその関係は変わらず、2人の行動はさらにエスカレートしていった・・・。
セイメイ「あの子を我慢させたい」
佐々木「私もあの子可愛いと思ってた!! それなら作戦立てようよ!!」
数年後。2人は事務所内に所属する女の子たちに目を付けるようになった。
女の子「ちょっと、お手洗いに行きたくて・・・」
佐々木「もう少し我慢しなさい!! 打ち合わせの前にトイレくらい行きなさい!!」
女の子「す、すいません・・・」
モジモジしながら打ち合わせをする女の子を見て、セイメイは激しい興奮に浸っていた。打ち合わせの際に出した彼女の紙コップには、大量の利尿剤が混入していたのだった。
佐々木「ばっちり撮れたよ!! しっかり出てるとこも撮れてる!! 社長と一緒に見たいなー!!」
2人にとって盗撮は当たり前だった。行動はどんどんエスカレートしていき、それは20年近く経っても同じだった。
セイメイ「実は事務所初のアイドルグループを作りたいと思っていてな・・・」
5年前、セイメイは新しいアイドルグループを作りたいと佐々木に話を持ちかけた。
佐々木「それならその子達のも、もちろん見たいんでしょ?」
セイメイ「あぁ。同時期に複数人の排泄姿を見れるメリットはあるが、もちろんその分リスクは高い。だから着いて来てもらおう・・・」
急だったが佐々木はセイメイの運転する車に乗り、とある工場へ向かった。
工場長「こ・・・これをですか?」
セイメイ「あぁ。これは強力な利尿剤だ。そちらの代表取締役である小林には適当に話をつけてある。なぁに簡単な事だ。製造する水の一部にこの利尿剤を混ぜて梱包するだけだ」
工場長「システム的にコストがかかりますし、非常にリスクが高いです。元々の商品に混入してしまう恐れもあります」
セイメイ「コストは気にするな。人件費も含め、発生する費用は全てこちらが負担する。一度商品を完成させてから一部を開封し、利尿剤を入れてから再度ボトリングしてくれ。それならリスクも低いだろう?」
工場長「し、しかし・・・」
セイメイ「そして利尿剤を入れたペットボトルには専用のパッケージも用意してほしい。バーコードの部分の横に、薄くピンクの線を入れてほしいんだ。これでどのボトルに利尿剤が入っているかが分かるようなる」
工場長「は、はぁ・・・」
セイメイ「いいからやりなさい。この水は利尿剤が入っていないのも含めてウチの事務所で大量に発注する。他の業界の人間にも買わせるようにするさ。これからこの水の売上の半分以上はこちらで賄うくらいにしよう。それで文句ないだろう?」
工場長「・・・一体、何に使用されるんですか?」
セイメイ「そんなのどうだっていいだろう!! 君はただ私の指示に従いなさい!!」
工場長「すいません!!」
そう言ってセイメイと隣で話を聞いていた佐々木は工場長を置いて、工場内の会議室を後にした。
佐々木「何をするつもり?」
セイメイ「これからウチの事務所に常備する水はここで生産されたものを使用する。天然水だから製造過程は濾過や殺菌処理や水質検査くらいだ。それで完成した元々の水と、これから特別に作ってもらう利尿剤混入のボトルを君に管理して欲しいんだ」
そう言いながらセイメイは、一つのパッケージ写真を見せた。
セイメイ「いいか?よく見ないと分からない。この部分にピンクの線が入っているだろう?これが利尿剤入りのボトルだ。これから君はアイドルのマネージャーとして働くんだ。そしてさっきも言ったように、メンバーのお水の管理は君がする。ボトルは絶対に間違えるな!!」
佐々木「これを上手く飲ませて、女の子たちにおしっこを我慢させるの?」
セイメイ「そういう事だ・・・出来るな?」
佐々木「なんだそんな事か!! 任せてよ!!笑 でもちょっと面白そうだから、私も飲んでみたいかも!! 利尿剤の力試してみたい!!」
セイメイ「それはほどほどにな笑 そしてこれからは事務所にこれも設置する」
セイメイはそう言って、車の後部座席からある装置を取り出した。
佐々木「何これ?」
セイメイ「尿流量測定装置だ。これを便器に付けるだけで、出しているおしっこの量と毎秒当たりの尿量も手に取るように分かる」
佐々木「凄い!! そんなのあるの? 医療用?」
セイメイ「あぁ医療用だ。知り合いに無理を言って調達させた」
佐々木「すごーーい!!」
セイメイ「事務所4階の廊下にある右の和式トイレにこれを付けよう。しかし機械自体は壁の奥に隠すように、且つすぐに取れるように改造しておく。あと、いつものように隠しカメラも頼む」
佐々木「分かった!!」
そんな会話を続けながら、2人は車を走らせて事務所に戻ったのだった・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミドル「この子はどうかしら?」
セイメイ「確かに顔も可愛いし愛嬌もある。振る舞いもアイドルそのものだ。採用と言ってもいいな」
1年後、待ちに待ったアイドルグループのオーデションが行われた。最終選考のこの日は、事務所内での長いレッスンだった。
亜希「ちょっとごめんなさい!! おトイレ行ってきます!!」
利尿剤を盛られた女の子達は、次々とトイレに向かって走っていった。その光景に、ミドルは多少の違和感を覚えていた。
セイメイ(本多秋子か・・・データで見たところ、確かあの子は物凄い勢いでおしっこが出る子だ。この子なら私を興奮させてくれそうだな。採用かな・・・)
女の子達のルックスや振る舞い、ダンスなど色んな分野を見ていたが、セイメイにとって一番大事なのは、自身の性癖に刺さるかどうかが一番の選考基準だった。
依澄「ウチも!!」
亜希の後を追うように駆け出す依澄を、セイメイは見ていた。
セイメイ(萬谷泉・・・彼女は間違いなく応募者の中で一番可愛い。ちょっとハミションが多いから、尿量測定は正確じゃないのだが、かなりの尿量なことは間違いないな・・・)
そんなことを考えながら、ミドルと選考の話をしていた。
ミドル「大体目星はついてるの?」
セイメイ「あぁ採用人数は5人にしよう。私の中では4人はもう決まっている」
ミドル「4人って誰?」
セイメイ「萬谷くん、本多くん、遠野くん、渡部くんの4人だ。もう一人はまだ考えていない・・・」
するとミドルはこう提案したのだった。
ミドル「・・・もう一人は、鈴木桜ちゃんにしたら?」
笑顔でミドルはそう言った。しかしセイメイはしばらく黙った後、こう返したのだった。
セイメイ「鈴木くんは・・・ダメだ」
第2章 新曲じゃない新曲
ミドル「ところで内藤さん。翔士くんの曲が使えるようになるのは次のシングルからなんですよね?」
内藤「はい。やっとレコード会社のトップも動いてくれました。ウチの会社は元々世間の声にうるさいのですいません。翔士くんが無実だと証明されても、曲が使えるようになるまでには時間がかかるんですよ!!」
ミドル「時間の問題だったのね。それなら良かった。私達、どうやったら翔士くんの曲を使ってくれるかってレコード会社に対して裁判まで考えていたのよ?」
内藤「それは本当に申し訳ないです。でも正直、ファミファが名声ボロボロのネープロに所属し続けていたのも大きいです。翔士くんが建てた新しい事務所にファミファが移籍するのは夏頃ですよね?それまでにはこちらも間に合わせますので・・・」
ミドル「よろしくお願いね」
内藤「はい!!」
突然の活動休止から半年後、Family First Sameは活動を再開したものの、結局のところ新曲に翔士の曲を使うことが出来なかった。何曲かサニーレコードの音楽プロデューサーである内藤が作詞・作曲したシングルをリリースし、売り上げもトリコントップ10を維持したままだった。
ミドル「前回のシングルが8位。流れ的に次でトップ10はもう厳しいわね。人気も徐々に落ちてきているし・・・」
内藤「いやむしろ、翔士くんの曲を出すタイミングは、今がバッチリかもしれません」
翔士の解雇騒動の後に出したFamily First Sameシングルは3作品だった。もちろん作詞作曲は全て内藤が担当。彼はなるべく翔士の曲をイメージして作ったが、ネット上では「以前の曲とはどこか違う」というような書き込みも多く見られたことが非常に悔しかった。
ミドル「8月中旬には新事務所に移籍出来るはず。なので新曲はそれ以降がいいかと・・・」
内藤「一応仮スケジュールがあるのですが、提案してみてもいいですか?」
ミドル「それは助かるわ。私も事務所の引越しでかなり忙しいの」
内藤「8月23日にMバケ出演が決まっています。そこに翔士くんの新曲を使い、放送後にその曲のフルMVをMeTubeにアップ、さらにシングルリリースは翌週8月28日というのはどうでしょう?」
ミドルは内藤から渡された書類に目を通した。
ミドル「・・・これに必ず間に合わせるわ。任せてちょうだい!!」
内藤「こちらも頑張りますので、よろしくお願いします!!」
ミドル「こちらこそ。わざわざ会議室も貸して下さってありがとうね!!」
そう言ってミドルは、サニーミュージックの会議室を後にした。
内藤「・・・今度は翔士くんにも話をしないとな」
内藤も静かになった会議室で独り言を漏らしながら、ミドルを追うように会議室を後にしたのだった・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
翔士「なんで公園のベンチなんですか?いくらなんでもそれはないですよ!!」
内藤「君は感情的になるといつもそうやって声が大きくなるじゃないか!! 図書館でもカフェでも迷惑なんだよ。ここが一番!!」
翔士「ビルの会議室でも借りてくださいよ!!」
内藤「借りれなかったんだよこの時間は!! まぁそんな事はどうでもいいから、新曲の進捗状況はどうなのか?ちょっと聴かせてごらんよ」
翔士「正直時間がないです。新しい曲ももちろん考えたんですが、僕はこの曲をまた使いたいと思いまして・・・」
そう言って翔士が指差したのは、デモ音源リストにあった『FF外から失礼しますっ!!』というタイトルの曲だった。
内藤「インディーズ時代の曲か?」
翔士「よく知ってますね。そうです。インディーズ時代で一番人気のある曲でした。でもメジャーデビューしてからは一度も使われていないんですよ」
内藤「これを使うということか?」
翔士「もちろんアレンジはします。試しに作ってみたので聴いてみてください!!」
そう言って翔士は、イヤホンを内藤に渡した。
ジャガジャガジャガジャガーー♪
イヤホンから音が少し漏れていたが、内藤は集中してデモ音源を聴いていた。4分ほど2人は無言だった。しかしだった・・・
内藤「なんで止めるんだよ!! いいところで!!」
翔士「ここまではほとんどそのままです。ここからのラスサビ後をアレンジしたから聴く前に説明しようと思いまして・・・」
内藤「どういう事だ?ラスサビの後?」
翔士「ラスサビが終わってアウトロかと思いきや、隠していた2つ目のサビが曲調をガラリと変えてドカンとぶち込まれるんです!!」
そう言って翔士は、少しテンションを高めにしながら音源を再生した。
内藤「凄い・・・これは驚く。曲調は変わったのに、まるで違う曲には聴こえない」
翔士「でしょ?これが『FF外から失礼しますっ!! -メジャーデビューVer-』です!!」
内藤「それにメロディーもいいぞ!! この部分だけを切り抜いてどこかとタイアップすれば、かなり印象的な曲になる!!」
翔士「新曲はこれでいいですか?」
内藤「当然だ!!」
内藤が即答する様子を見て、翔士はニヤニヤしながらパソコンを閉じた・・・。
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