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【妄想】ショッピングモールの壊れたエレベーター(後編)

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このお話は前回の妄想小説「ショッピングモールの壊れたエレベーター(前編)」の続きです。前編の話を読んでない方は、先に前編を読んでからこのページを読むことをオススメします。

相変わらずエレベーターに取り残されている俺たち3人は、肉体的にも精神的にも疲れきっていた。

李乃は何かを言いかけた。とたんに俺は彼女を見つめ、話しの続きを待っていた。

俺たちは床の隅で気持ちよさそうに寝ている彩葉ちゃんを眺めていた。俺と彩葉ちゃんが数時間前に出してしまったおしっこをキレイに避ける形で、彼女はうまく寝ている。

李乃は小さくうずくまりながら、小さな声でそう言った。もう閉じ込められて8時間くらいが経つ。それに俺と彩葉ちゃんはエレベーター内で小便を出してしまった。まだ我慢している李乃は辛いだろう。

李乃は、俺が思っているよりもずっと前からトイレに行ってなかったみたいだ。

俺はスヤスヤ眠る彩葉ちゃんを気遣って小声で話していた。しかし李乃の方はむしろさっきよりも声が数段大きくなっている気がした。尿意が高まって焦っているのだろう。俺はただただ彼女が心配でならなかった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

どのくらい時間が流れたのだろう? 俺の手元には時計がない。おまけに李乃には釘を刺されたので、気になっても時間を聞けずにいた。

寝ようにも目はすっかり覚めてしまっていた。密室のエレベーターの床には、数時間前の俺と彩葉ちゃんのおしっこが未だに水溜まりを作っている。おまけに時間も経って、匂いも次第に強くなってきている。初対面の若い女の前で、俺はなんでこんなに恥ずかしい思いをしなければいけないのか?

李乃は大きくため息を吐いた。座りながらも大きく背伸びをし、そして俺の方を見つめた。

李乃はそう言って、暇つぶしの為にやっていたボードゲームの画面を閉じた。

俺はふと李乃の方を見ると、ゆっくりと、そしてしきりに腰を動かしている彼女の姿が目に映った。

俺はきっと尿意なんだろうと悟った。確かにこの状況でここで用を足すには、若い女性には無理がある。しかし既に床には俺と彩葉ちゃんのおしっこがあるのだ。後押しとまでは言わないが、それで少しは羞恥心も和らいでくれるのかと思っていたが、彼女は頑なに我慢し続けていた。

李乃の表情は曇っていた。俺にはもうかける言葉もない。

俺はもう李乃に、ここで用を足すことを勧めるのをやめた。きっと意地でも我慢したいんだろう。しかし彼女は、俺の予想もしない言葉を口にした。

彼女の発言が、矛盾しているように俺は感じた。

しばらく沈黙が続いたあと、彼女はまた話しはじめた。

李乃は少しモジモジと体を動かしながら話していた。俺はそんな彼女の様子を見て、少しばかり興奮してしまっている自分が嫌になった。

李乃は困ったような顔を見せた。俺は少し、自分自身がドキドキしていることに気がついた。

そう言って彼女はスマホの画面を見せてきた。充電はもう10%を切っている。時間は朝の7時を少し過ぎたところだった。

彼女はもう涙目だった。彼女の腎臓から流れてきた18時間分のおしっこは、未だに膀胱に蓄えられたままだ。彼女の表情くらいに、いや、それ以上に彼女の膀胱は泣いているのかもしれない。

彼女は泣きそうな声でそう言った。

俺は俺なりに彼女を励まして、時間が過ぎるのを待つだけだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数十分が経った頃だろうか? ある時突然、隅で寝ていた彩葉ちゃんが起きてしまった。どうやら床で寝ていたせいで、彼女は寝違えてしまったようだった。

娘の心配をする李乃。しかし彩葉ちゃんはそんな母親の表情を見て、こんなことを言い出した。

6歳の子供が悟った瞬間だった。これには母親である李乃も驚いた表情だった。

李乃は辛そうな笑みを浮かべながら、静かに頷いた。

すると彩葉ちゃんは李乃の下腹部に手を当てながら、こんな事を言い出した。

李乃は辛そうにしながらも、少し恥ずかしそうに俺の方を見た。娘の言葉で観念したんだろう。なんとなくそう察した俺は、耳を塞いでいるフリをして後ろを向いた。

しばらくすると「ススッ」と、服を脱ぐ音が聞こえてきた。ガラス張りのエレベーターは、そんな李乃の姿を反射させ、目を瞑っているフリをしている俺の目に写していた。

しばらくして、李乃の放尿音が聞こえてきた。とても勢いのない、弱いおしっこの音だった。しかし数秒後、

やっと出てこれたと言わんばかりのおしっこが出てきていた。18時間、いや、それ以上長い時間溜め込まれていた彼女の膀胱内に入っていたおしっこは、物凄い勢いをつけて体外に出されていった。そして「おしっこを早く出して!!」と長時間に渡り信号を送ってきた李乃の膀胱は、物凄い勢いで収縮していった。

彼女はこれまでにない開放感で頭がいっぱいになっていたのだろう。本当に気持ちよさそうな表情でおしっこを出していたのは、ガラス越しの俺の目でも手に取るように分かった。

大きいため息も聞こえてきた。俺は耳を塞ぐふりをしながらも、そんな李乃の様子にとても興奮していた。

彼女のおしっこは想像以上に長かった。どうしてこれだけの量を我慢できたのだろうと不思議に思うくらいだった。その尿の多さも、さらに俺の興奮を引き立てた。もはやエレベーターに閉じ込められて良かったとさえ思うくらいだった。

どうやらおしっこが終わったみたいだった。

あまりにタイミングのいい俺の問いかけに、彼女はちょっと強めの口調で俺に言った。

俺は痛恨のミスをした。バレバレだ・・・。

彩葉ちゃんは普段の母親を真似ているのか、母である李乃の頭を撫でていた。拭くものもなかったので、李乃はお股をおしっこで濡らしたままズボンを穿いていた。

振り返ると、俺はあまりの尿量に驚くばかりだった。彼女のおしっこはあたり一面に広がり、俺や彩葉ちゃんのおしっこと一緒に混ざっていた。床は半分が彼女のおしっこの水溜まりとなり、俺たちはその場で立つほかなかった。

さらに長時間我慢していたせいで李乃のおしっこだけ色が濃く、混ざってもなお彼女のおしっこだけはどこにあるのかがハッキリしていた。おまけに濃いめの新しいおしっこの匂いも立ち込めてくる。これはきっと李乃のおしっこの匂い。さっきまで彼女の膀胱に入っていたおしっこの匂いだ。

驚きのあまり、俺は言葉を失っていた。

そんな会話をしていると、後ろからドンドンと扉を叩く音が聞こえてきた。

タイミングがいいのか悪いのか、李乃がおしっこをしてすぐに、警備員が俺たちを見つけてくれた。

数十分後には警察も駆けつけた。エレベーター内では見れなかった吹き抜けの時計を見ると、時計の針は8時半を指していた。オープンの30分前だ。

従業員や責任者など、たくさんの人とお話をした後、とにかく疲労もあるからと俺たち3人はタクシー代を渡された。どうやら警察の指導で運転は控えるように言われたらしい。車は駐車場にしばらく停めてていいそうだ。後に謝罪したいと店長から電話番号を聞かれたものの、俺はなんとなくで断った。

俺は一旦、自分の車に戻り、スマホなど必要なものだけを取って、李乃と彩葉ちゃんと同じタクシーに乗った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

本来なら別々のタクシーで帰るものだがこれでいい。李乃達と家の近い俺は、タクシーを2台呼ぶのも面倒だった。

先に李乃達の家に着いたみたいだった。話を聞いた通り、本当に俺の家から目と鼻の先だ。

タクシーのドアが開き、彩葉と李乃の2人はゆっくりと外に足を出した。

去り際に李乃は、彩葉ちゃんと手を繋ぎながら俺の名を呼んだ。

そんな会話をしていると、李乃は急に、真面目な表情になった。

こうして今では李乃は俺の大事な妻に、彩葉ちゃんは俺の娘となったのだ。

〜おわり〜

前回の話はこちら→ショッピングモールの壊れたエレベーター(前編)

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