このページは長編小説2023年シリーズ『ラッパ水仙と性癖』の第7話です。はじめから読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 2人の関係
前回の話はこちら→第6話 非常階段の2人
登場人物紹介
名前 | |
齋藤 雄介 (さいとう ゆうすけ) |
この物語の主人公。地元の広告代理店で働く2年目の平社員。23歳。身長173センチ。痩せ型。基本いつでも1人の陰キャ。なのに何故かグルメ。 学生時代からの友人もほとんどいない。仕事は最低限の事ができる程度で色々とポンコツ。女性の放尿を見るのが好きという特殊性癖持ち。上司である橘に好意を抱いている。 |
橘 美緒 (たちばな みお) |
この物語のヒロイン。齋藤と同じ会社に勤める営業部の主任。入社5年目で齋藤の直属の上司という立場。バリバリのキャリアウーマンで、誰もが認めるくらいの美貌を備えた26歳。はっきりモノを言うタイプで部下から恐れられている。身長160センチ。痩せ型。基本的にトイレが遠く、音消しも基本気にしない。松田とは従兄弟の関係。 |
松田 壮吾 (まつだ そうご) |
今の時点ではほとんど情報のない25歳男性。橘の従兄弟で彼女より1つ年下。齋藤と橘と同じ会社に勤める4年目の平社員。身長175センチ。中肉。 |
齋藤「女上司が、昼休み時間のワイに放尿を見せつけてきたんやが・・・」
僕は仕事から帰宅すると、一目散にパソコンを立ち上げ、6ちゃんねるのスレッドを立ち上げた。今日の昼休みに起こった出来事を、そのままスレ民に報告しようと急いでいたのだ。
3「kwsk」
5「お前もしかして、昨日の女上司放尿ニキか?」
齋藤「>>5 せやで」
9「キターーーーー(≧∇≦)ーーーーーー!!!!」
12「kwsk」
齋藤「今日昼休みに女上司が尿意限界で、ワイが連れ添ったで!! 非常階段の踊り場でスーツのままシャーーーッッ!! って放尿してた」
18「羨まC」
21「ヤバすぎる会社で草」
22「後片付けとかどうしたん?」
26「その女上司いくつ?年齢によっては萎えるわ」
29「イッチと女上司のスペックはよ」
やっぱりみんな隠しているだけで、男子はみんな女子の放尿が好きなのだろうか?スレはまた予想以上に伸びていく。
齋藤「で、やっと本題なんやけど、その女と付き合いたいんやがどうすればええんや?」
なかなか話が進まないことに多少イライラしながらも、僕にとってはやっと本題に移ることが出来た。我ながらネットの人たちにそんな相談をするのも、どうかしていると思う。
88「そもそもその女、ちゃんと彼氏いない奴なんか?」
齋藤「>>88 知らんで。だからお前らに聞いてるんや」
92「分かる訳なくて草」
93「それは草」
自分の聞き方が悪かったことを今理解した。やはり自分はこんな相談すらもまともに出来ないんだ。そんな自分を卑下することだけ、ついつい考えてしまう。
齋藤「いやすまん違う。いると思うか?ってことや。他に男いてこんなことするやろか?」
100「女が実際どんな奴なのか知らんからこっちも分からんわ。今までの情報も全部お前からだから、多かろうが少なかろうが言い方に偏りはあるやろうし」
103「女が悪いやろ。その女に着いていったらまともなことはないと思っとけ」
104「直接彼氏いるか聞けばええやん。それだけやろ」
齋藤「どうやって聞くんや?」
109「「彼氏いますか?」これだけやろ。それが難しいなら付き合うこと自体諦めろ」
111「がんばれイッチ!!」
自分たちのことは棚に上げて、みんな言いたい放題だった。まぁ僕も本来ならそういう辛口なアドバイスをする側だが、いざ自分が当事者になると、なんて酷い言い方なんだと思ってしまう。
119「付き合いたいんだろ?だったら告白するしかないだろ。その女から告白でもされるかと思ってんのかよ。陰キャのクセに自惚れるなよw」
122「少なくとも嫌われてるってことはないやろ。お互い性癖晒し合ってるのは普通にいい傾向やと思うで」
125「ただのセフレ定期」
128「童貞なんやろ?最悪セフレでもいいんじゃね?その女美人なんやろ?普通に羨ましいわ」
130「男なら、当たって砕けろ、!!!!」
133「ダメだったらダメだったでええやんか。彼氏いるとかいないとか聞く前にもう告白しろよさっさと」
138「イッチは普段、内向的で気弱そうなヤツか?もうそうなら、告白の時だけメチャメチャ男らしかったらかなり得点高いぞ」
142「女は押しに弱いんや。きっといけるで」
146「最悪セフレでもって言って土下座しろ。お前の性欲は満たされるだろ」
150「ワイはイッチを応援する」
齋藤「なんかみんな優しいな。ワイは嬉しいで、、サンガツな・・・」
なんやかんやで皆優しい。こんな僕を応援してくれていることに感動していた。そうだ。もう告白が失敗してもいい。橘さんと結ばれる可能性があるなら、それにかけてみよう。そう思った僕はみんなに礼を言って、スレを後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
橘「今日さ、これから予定ある?」
次の日、いつも通り仕事を終えた僕は、駅に向かっている途中のいつもの道で彼女に話しかけられ、ドキッとした。6チャンネルで勇気付けられた昨日から一転、告白する勇気は微塵もなくなり、彼女に話しかける勇気すら出ないまま、退勤の時間が来てしまっていた。
それにしても今日も彼女は仕事を終えるのが早い。最近ほとんど定時で上がっている彼女はやはり仕事ができるんだろう。僕は動揺しながらも、振り返って彼女の顔を見ながら、首を横に振った。
橘「それなら良かった。あの、ちょっと大事な話があるんだけど・・・付き合ってくれない?」
「付き合ってくれない?」という言葉にまたまたドキッとしてしまった。もちろん付き合うの意味は違うことは分かるのだが、それでも彼女の口から僕に対してそんな言葉が出るなんて・・・。
齋藤「あっ、いっ‼全然空いてます‼ガラ空きのガラガラです‼大丈夫ですっ‼はいっ‼」
橘「どゆこと?笑 まぁそれなら良かった。なら、私に着いてきて!!」
彼女はそういうと、少し早歩きで駅に向かった。電車に乗ってどこかに行くつもりなのだろうか?
僕は彼女に言われるまま着いて行った。彼女が乗った電車は、僕の帰り道とは反対方向の箱牧線だった。帰宅ラッシュ時だったこともあり、次の駅で僕と橘さんの間に人がたくさん乗り込んできたせいで、彼女と少し距離が出来てしまった。
地元とはいえ、反対方向の電車に乗ることは珍しい。そしてこの時間帯だと、僕の乗り慣れた電車とは違い、こんなに混んでいるのかと正直驚いた。
ふと彼女を見ると、僕に向かって何かジェスチャーをしていた。恐らく次の駅で降りるのだろう。降りる駅は彼女の家からの最寄駅だった。これはもしや・・・とは思ったが、考えすぎないほうがいいと自分に言い聞かせていた。
プシューーーーー‼
電車は次の駅に着いた。彼女はドアの前だったのですぐに出れたが、僕は人混みを掻き分けながら、なんとか降りた。
そのまま彼女と一緒に階段を上って出口に出た。夏至はまだまだ過ぎたばかり。こんな時間でもまだ明るいはずなのだが、今日はこの時期特有の雨雲が太陽を隠していた。
橘「どこに向かってるか、分かる?」
彼女は唐突にそんな質問をしてきた。僕の中では答えは一つだけだった。
齋藤「橘さんの、家・・・ですよね?」
彼女は首を縦に振り、僕の少し前を歩いていく。出口から徒歩で5~6分ほど歩いたところだろうか?築浅のマンションが十字路の隅に見えてきた。4階建てのコンクリート打ちっぱなしのデザインだった。
齋藤(なぜ僕を家に連れてきたんだろう?)
そう僕が疑問に思っていると、彼女はマンションの共同玄関の暗証番号を打っていた。このシチュエーションは正直、男なら誰もが憧れるだろう。
「女が悪いやろ。その女に着いていったらまともなことはないと思っとけ」
こんな時に僕は、昨夜スレで言われたネガティブなひとことを思い出してしまった。もしかしたら本当に橘さんはヤバいやつなのか?着いていけばこっちが損をするのか?頭の中ではもうそんなことばかり考えてしまう。
橘「ああん‼ トイレ行きたいっ‼」
彼女のこの一言で、悩んでいた僕は一気に我に返った。それはもちろん、自分の部屋の前で鍵をガチャガチャしながら足をモジモジさせている橘さんの姿が視界に映ったからだ。
正直この姿を見たら興奮しないでなんて言われても無理だ。せっかく彼女も好きでやってくれているのだから、彼女が尿意で悶絶している今の景色をしっかり脳裏に焼き付けておこうと思った。もしかしたら本当にこんな事をしてくれているのは僕だけなのかもしれない。気持ちはそのわずかな可能性にだけ賭けていた。
橘「ごめん‼ 齋藤くんっ‼ 玄関開けて欲しい‼ 仕事中ずっと我慢してて、もう無理っ‼」
そう言って僕に鍵を渡してきた。共有の玄関はオートロックでも、個別の部屋は普通の鍵で開けるタイプのマンションだった。
共有玄関から個室までのこの空間はやはり声が響きやすい。彼女の声もかなりの音量で、恐らく全ての階の人に聞こえていただろう。ほとんど密室なこの空間は、ついつい昨日の非常階段での出来事を思い出してしまう。
ガチャッッ!!
僕は落ち着いて玄関の鍵を開けた。その瞬間、彼女は光のような速さで靴を脱いで家に入り、廊下の途中にあるトイレに消えていった。それも鍵を閉めないどころか、ドアも開けっぱなしだ。
橘「齋藤くん!! 出ちゃうよ〜〜!! 早く来てぇ〜〜!!」
あろうことか、彼女は自ら僕に放尿を見せつけようと待ってくれていたのだ。悪いと思っていた僕は、彼女のトイレが終わるまで玄関で待つつもりだった。しかし、この一言で僕は急いで靴を脱いで、トイレの前に直行せざるを得なかった。いや、元々トイレに直行して彼女の放尿が見たかったと言うのが本音なのだが。笑
「シャーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!」
次の瞬間、僕の視界には彼女の放尿が鮮明に写っていた。予想以上に太い水流、飛沫、長さ、量、音、そして彼女の息遣い。興奮する要素を全て詰め込んだような放尿だった。
どれくらい放尿していたのかは分からない。しかし、いつも通りものすごい尿量であることは疑いようがなかった。
橘「もっと、もっと見て・・・」
彼女は執拗に自分の放尿を見せてきた。洋式だったが足を開いていたのでしっかりとおしっこが見える。今まで彼女の放尿に何度か立ち会ってきたが、ここまではっきり見えたのは初めてだった。
「シュルシュルシュル〜〜〜」
ここで遂に彼女の膀胱は空になった。けたたましい放尿の後、彼女はお股をおしっこで汚したまま、放心状態だった。
齋藤「あ、あの・・・僕が拭きましょうか?」
無意識にそんなことを聞いてしまった。聞いたと同時に後悔しそうになったが、彼女は意外にもこう答えた。
橘「・・・実はそう言ってくれるのを待ってたの」
平静な言いぐさだったが、それとは裏腹にとても恥ずかしそうな表情だった。よく見ると彼女の頬は紅潮している。
齋藤「あの、こうですか?」
僕は彼女にお股の拭き方を聞いていた。もちろん女性の放尿後の股間を拭き上げることなど、人生で初めてだ。そして今後の人生においてもきっとないだろう。
橘「優しくね!! 股からお尻に向かって、おしっこを拭き取るイメージでね・・・」
彼女は照れながらも丁寧に教えてくれた。これが職場では上司と部下の関係だ。本当に、本当に僕達は何をやっているのだろうか。
橘「結構上手いじゃん・・・」
彼女は立ち上がり、下着を上げてスーツのスカートを下ろした。便器には黄色い液体とトイレットペーパーが浮いている。
ジャーーーーーーーーーー!!
便器を流して洗面所で2人して手を洗った。付き合いたてのカップルみたいな気持ちになって、僕はちょっと嬉しかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
橘「お茶しかないけど、いい?」
齋藤「あっ全然・・・はいっ!!」
テーブルのイスに座らされた僕は、落ち着きがなかった。人生で初めて女性の家に入った僕が、落ち着けるわけがない。周りを見渡すと、部屋はとても綺麗に整頓されていて、どことなくいい匂いがする気がする。そんな僕に彼女はコトンっとコップに入ったお茶をテーブルに置いた。
橘「・・・・今までごめん」
橘さんがイスに腰掛けてしばらく沈黙が続いた後の、最初に口にした彼女の言葉がこれだった。僕は何で謝っているのかが分からなかった。
齋藤「あ、あの・・・何がですか?」
橘「私ね、今齋藤くんに見せたおしっこ。今のおしっこで最後にしようと思ってて・・・」
最後という言葉を聞いて僕はとても悲しい気持ちになった。しかし彼女が謝る理由もない。
齋藤「いや、あの、どういうこと・・・なんですか?」
橘「齋藤くんってもしかして、私のこと・・・好き?///」
ドキッとした。いつも彼女の発言には驚かさせるが、この質問はさすがに図星すぎて返事が出来ない。
橘「自分でもいうのもなんだけど、齋藤くんさ、私のこと好きになっちゃったんだなって、近頃思っちゃったの。当たってる?」
彼女は照れくさそうに聞いてきた。僕は恥ずかしすぎてベランダから飛び降りたくなるような気持ちになったが、嘘はつけなかった。
齋藤「は・・・はい//////」
しばらく2人に長い沈黙が続いた。
橘「やっぱりね。私が悪いよ。だっておしっこが性癖なんだもんね、好きになられても、しょうがないよね・・・」
彼女のこの言葉で、彼女は僕に脈がないんだと悟った。それと同時に、言いたいことが山ほど出てきたが、僕はとにかく一番疑問に思っていたことを聞いてみた。
齋藤「なんで、なんで最後なんですか?」
答えを聞くのは正直怖かった。きっと彼女からフラれる。そう分かってはいても、どうしても答えを知りたかった。
橘「ごめんね・・・私、寂しくて・・・」
するとなんと、彼女の目から大粒の涙がボロボロと流れ出した。彼女の泣き顔を初めて見てしまったのだ。
橘「何から話せばいいか分からないけど、私・・・齋藤くんに一つ隠していることがあって・・・」
彼女は泣きながらも、かろうじて何を言っているのかは分かる言い方で話を続けた。ここで僕は、1人の男が浮かび上がった。
齋藤「・・・松田さんのことですか?」
彼女はティッシュで涙を拭きながらも何も言わず、大きく首を縦に振った。
齋藤「・・・松田さんと従兄弟っていうのは嘘で、本当は恋人同士なんですよね?」
すると彼女は首を大きく横に振った。・・・違うのか?一体どういうことなんだ?
橘「違うの!! 従兄弟ってことは本当なの!! でも、でも・・・落ち着いて聞いてほしい・・・いい?」
彼女の返事が怖かった。とても聞いてはいけないような・・・しかし、気にならない訳がなかった。
橘「私と、松田くんはね・・・」
僕はゴクリを唾を飲み込んだ。
橘「つい去年まで、婚約者だったの・・・」
彼女が何を言っているのか、僕には全く分からなかった。
〜つづく〜
次の話はこちら→第8話 本当の告白
前回の話はこちら→第6話 非常階段の2人
オススメ
僕が体験した実話です。公衆トイレで用を足したけど、流し方が分からずそのままトイレを出てしまった女子高生がいました。翌日、僕はその公衆トイレへ入ると、彼女のオシッコが・・・
これも実話です。女子大生の尿を健康診断の時に僕が目撃してしまいます。それも大学でもかなりの美女で・・・。
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