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【妄想長編小説】ラッパ水仙と性癖 ~第5話 彼女の思惑~

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このページは長編小説2023年シリーズ『ラッパ水仙と性癖』の第5話です。はじめから読みたい方はこちらからどうぞ→第1話 2人の関係

前回の話はこちら→第4話 沈黙と深呼吸

名前  
齋藤 雄介
(さいとう ゆうすけ)
この物語の主人公。地元の広告代理店で働く2年目の平社員。23歳。身長173センチ。痩せ型。基本いつでも1人の陰キャ。なのに何故かグルメ。 学生時代からの友人もほとんどいない。仕事は最低限の事ができる程度で色々とポンコツ。女性の放尿を見るのが好きという特殊性癖持ち。上司である橘に好意を抱いている。
橘 美緒
(たちばな みお)
この物語のヒロイン。齋藤と同じ会社に勤める営業部の主任。入社5年目で齋藤の直属の上司という立場。バリバリのキャリアウーマンで、誰もが認めるくらいの美貌を備えた26歳。はっきりモノを言うタイプで部下から恐れられている。身長160センチ。痩せ型。基本的にトイレが遠く、音消しも基本気にしない。松田とは従兄弟の関係。
松田 壮吾
(まつだ そうご)
今の時点ではほとんど情報のない25歳男性。橘の従兄弟で彼女より1つ年下。齋藤と橘と同じ会社に勤める4年目の平社員。身長175センチ。中肉。

橘「なるほどねぇ〜〜」

橘さんはそう言って、アイスコーヒーのストローを咥えた。真っ白のストローが薄い茶色に変わると同時に、コーヒーの水面が少しずつスーッと下がっていく。平然を保っているようだったが、彼女はどこか恥ずかしそうにしているようにも見えた。

齋藤「はい。橘さんもカミングアウトしてくれたので、僕も同じ境遇になろうかと・・これなら、お互い秘密に出来ますよね?」

これはつい先週のことだった。橘さんと飲みに行った帰り道、彼女は尿意が限界になり、路地裏の建物の隙間に僕の前で野ションをしていた。彼女は僕が泥酔してすっかり記憶を失くしていると思っていたが、僕はその部分までしっかりと覚えていたのだ。

そのことを知った彼女は、観念したのか僕に自分の性癖を教えてくれた。男性におしっこを見せるのが好き。そんな特殊な性癖を打ち明けてくれた橘さんに、対価交換のつもりで僕自身も女性のおしっこが好きなんだと彼女に言ってしまったのだ。

橘「・・・そういう男ってやっぱり多いのかな?」

齋藤「分からないです。少なくとも僕は、自分が変だと思っていますね・・・」

橘「ふーん」

勇気を出して、本当に勇気を出して打ち明けた自分の性癖。それに対して彼女の態度は、なんとなくそっけなく見えた。

彼女が自分の性癖を僕に告白してきて以来、僕はほとんど仕事に手が付かないくらい動揺する1週間だった。彼女はあくまで普段通りに僕に接していた為、僕は尚更、今まで通りの対応ができなくなってしまっていたのだ。

考えてもみてほしい。ずっと好意を抱いていたキレイな女性が、僕と共通の特殊性癖を持っていたなんて知ったら、嬉しすぎて頭がおかしくなりそうになる。

僕の異変に気づいた橘さんは、会社近くのカフェに僕を誘ってくれた。彼女が目の前で放尿したり、性癖をカミングアウトしてくれたあの日から10日以上が経過しているが、やっと僕は彼女にも自分の性癖を打ち明けることができたのだ。

橘「あのさぁ?話してくれるのは嬉しいし、そもそも話を聞こうとしたのも私からなんだけど、こんなところでそういう話をするのは気が引けない?店員さんも近いし。私、もうこのカフェ行けなくなりそうなんだけど?」

また失敗してしまった。確かにそうだ。好きなことになるとついつい早口で大きな声で話してしまう。こんなオープンなカフェという場所で、僕は一体何を話しているのか。店員さんや他のお客さんに聞かれてもおかしくないくらいの声量だった。しかしそんな僕に、彼女は笑顔でこっちを見てくれた。

橘「・・・っていうのはウッソー笑 でもこの話はとりあえず保留ね。私がここに誘い出したのが悪いし・・・」

仕事終わりの彼女はなんでいつもこんなに優しいのだろうか?オンとオフの切り替えが優れていると言えば聞こえは良いが、僕は少し多重人格っぽさを感じていた。

橘「話してくれてありがとう!! とりあえず今日は、ここんところで切り上げようか!!」

彼女はそう言ってコーヒーを飲み切ると、席を立った。

齋藤「あっはい!!」

僕は彼女に合わせるように急いでフラペチーノを飲み干し、彼女の後についていった。

橘「晴れてるじゃん!!」

外に出た僕ら2人。さっきまで降っていた雨は止み、少しだけ夕方の日差しが顔を出していた。

齋藤「梅雨に入ってから毎日のように大雨でしたもんねー。やっと雨雲も小休止ってとこでしょうか」

傘をささずに歩き始めた僕に、彼女は急に思いもよらないお願いをしてきた。

橘「ねぇ。今日ちょっと、夜に電話してもいい?」

ドキッとした。もう心臓が飛び出してもおかしくないくらいだった。

齋藤「あっっ・・・あっ、で・・・電話!!」

橘「そう電話!! どうしたの?大丈夫?笑」

そんなお誘いが来るなんて・・・ここ数週間で僕は、一生分の運を使い果たしているんじゃないかと思うほどに嬉しかった。

齋藤「も、もも・・・もちろん!! は、はいっ!! い・・・いつでもお待ちしておりますっっ!!」

橘「ハハハっ!! バイト1日目の接客みたい!!笑 22時くらいでもいいかな?遅い?」

齋藤「あっ、いや・・・全然遅くないですっ!! ファ・・・はい!!」

もう自分でも、何を言っているのか分からなくなっていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日の21時半。僕はご飯もお風呂も終えて、橘さんからの電話に待ちくたびれていた。もちろん彼女は僕がこんなに準備万端で待ってくれているなんて思いもしないだろう。

でも一体何を話すのだろうか?今日カフェで話したことの続きだろうか?恋人関係でもないのに、お互いの性癖を知っているという特殊な関係に、僕は彼女からの電話の内容が全く読めなかった。

齋藤「長いな・・・・・。」

22時に約束していた彼女との電話まであと30分残っていた。普段ならあっという間に過ぎるこの時間も、今ではとても長く感じる。

彼女の野ションを見ることができたあの日のように、僕はビールを飲みながら携帯をいじって時間を潰していた。

でも、あの日に吐いたゲ○の味をどうしても思い出してしまう。学生時代は飲めなかったビールもつい最近やっと飲めるようになったが、また苦手になりつつあった。他の酒を好きになれるように冒険でもしてみようか・・・そんなことばかり考えていた。

タタタタタタタタタタタララン!!

すると急に僕のスマホが鳴った。以前のように驚いてスマホを落とすことはなかったが、他の人からの電話だと橘さんとの約束の時間に間に合わなくなるのではと心配になった。まぁそんな電話が来る知り合いなんか、ほとんどいないんだが笑

画面を見ると「みお」と表示されていた。予定よりも10分早いことに驚いたが、準備万端だった僕は疑うことなく電話に出た。すると彼女は物凄いテンパっていたので驚いた。

橘「ごめん!! 齋藤くん!! 予定より早くてごめんね? でももう無理なの!! 良かった電話に出てくれて!!」

やはり彼女は焦っていた。

橘「あーん漏れそうっ!! もう無理!!」

彼女が放った一言に、僕は固まってしまった。そして経験した事のない激しい興奮を覚えた。

橘「今からおしっこするねっ!! んっ!! ちゃんと聞いててよ!!」

その瞬間、僕のスマホから激しい水流音が流れ出した。

「ジョーーーーーーーーッッッッッ!!」

一体何が起こっているのだろう?正直訳が分からなかったが、言葉で言い表せないほどに興奮した瞬間だった。もう彼女が何を考えているなんてどうでもいい。彼女の限界中の悶える声、そしてその後に聞こえてくる放尿音・・・。

橘「はぁーーーーー。はぁーーーーー。」

放尿音のそばで、彼女の大きな息遣いも聞こえてきた。

「ジョーーーーーーーーッッッッッ!!」

彼女の放尿はいつまでも続いていた。時間の長さと勢いを考えると、かなり大量であることは間違いない。

「しゅるしゅるしゅる〜〜〜〜」

橘「っっふぅ〜〜〜〜!!」

しばらく続いていた彼女の放尿音は次第に緩やかになり、そして止まった。それと同時に、橘さんの溜め息が聞こえてきた。彼女は己の限界放尿を、わざわざ僕に電話で聞かせたのだ。にわかに信じ難い・・・。

約束していた時間より10分早く電話してきたのが、また興奮するポイントだった。彼女は22時に限界になるように調整していたつもりだったんだろう。しかし思いのほか早く限界が来てしまって、僕にフライングで電話してきたかと思うと・・・頭の中でドーパミンが、限界まで放出されている気がした。

橘「・・・興奮した?」

放尿後、開口一番にこんなことを聞いてきた。ハッキリ言ってこんなの興奮しないわけがない。こんなシチュエーション、おしっこに今まで興味がなかったとしてもそんな性癖に目覚めてしまうだろう。僕はしどろもどろになりながらも答えた。

齋藤「はい・・・も、もう、ヤバイです・・・」

電話越しとはいえ、好きな女性が自ら僕に放尿音を聞かせてくるなんて、僕の息子はパンクしそうだった。

橘「良かったぁーーー。ねぇ、もし良かったらだけど、一つお願いしてもいい?」

彼女は喜んでいた。しかもとんでもないお願いを提案しながらだ。

橘「明日でもいいからさぁ、もし良かったらさぁ・・・?」

齋藤「はっっ、はい・・・?」

橘「仕事中にもそういうこと、今度は齋藤くんの方から我慢の指示とか・・・してくれない?」

この一言で、僕は性に対する欲求が爆発したような気がした。今まで誰にも言えなかった性癖。僕の好きな人は、そんな恥ずかしい性癖を好きで付き合ってくれている。もう彼女を好きなようにいじめてみたいとさえ思ってしまった。

齋藤「はい、是非・・・」

僕はそこから意外にも冷静になり、通話を切った。この時点で僕の頭の中は、彼女を仕事中にどうやって尿意を我慢させようか、考えることしかできなくなっていた。

数分後、僕のスマホにメッセージの通知が鳴った。確認すると、先ほど橘さんが出したであろう大量のおしっこが洗面器に入っている写真が送られてきた。

それはあまりにも大量だった。比較しやすいように、写真には橘さんの左手が写っていたのだが、彼女の手がとても小さく見えるような気がした。1リットルは軽く超えているだろう。この量が橘さんの膀胱に入っていたのかと思うと、とても興奮が止まらない・・・。

橘「明日はもっと我慢したいな・・・?」

最後にそんなメッセージも添えられていた・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

齋藤「会社の女上司が、ワイの前で放尿見せつけるんだが・・・。」

気がつけば僕は、リビングのテーブルにパソコンを広げて6ちゃんねるのスレッドを立てていた。彼女の考えていることが分からなかった僕は、ネットの力を借りてみんなに質問がしたかったのだ。欲を言えば、明日仕事中にどうやって彼女におしがまをさせるのかという意見も聞きたかった。

3「kwsk」

5「イッチのスペック」

齋藤「ワイ23歳一人暮らしの童貞会社員。女上司は26歳。美人。ちなワイは前からこの女上司が好きやで」

タイトルがやはりヤバかったからなのか、思いのほかスレは伸びていった。

10「ヤバ過ぎで草」

12「とんでもないパワハラで草」

齋藤「この前は居酒屋で飲んだ帰りに外で放尿してたで。今はさっき、電話越しでおしっこする時の音聞かせてきたんやが」

18「羨ましい」

23「飲みたい」

スレは地獄と化してきた。橘さんとの今までのやり取りを具体的に話す僕は、彼女は僕に脈アリなのか、彼女が何を考えているか知りたかった。しかし、みんな放尿に関しての話が盛り上がり過ぎて、話が全然前に進まなかった。当然と言えば当然なのだが・・・笑

57「イッチはそれでどうしたいんや?」

齋藤「付き合いたいってのが理想やけど、ワイに惚れるとは到底思えんし、とにかく彼女が何を考えているのか知りたいんや。人におしっこ見せるのが好きらしいし、ワイも見るのが昔から好きや。彼女にもそれは既に話してあるで」

61「まさかのwin-winで草」

67「釣り乙」

72「女上司がビッチ定期」

77「この手法で、他の男性社員にも見せびらかしてるとか?」

僕の期待通り、スレには期待できなかった。笑

齋藤「しかも明日、会社で仕事中におしっこ我慢させて欲しいって頼まれたんやが、どうやって我慢させたらええんやろか?」

82「上司からの指示とは到底思えなくて草」

86「さすがに釣りだろ?羨まし過ぎて鼻血出るわ」

90「適当に水分摂らせて、トイレ行くのを制止すればいい話だろ。ワイが代わりにやってあげるで」

齋藤「そのやり方が分からんのや。そんな露骨に水分摂らせることできんやろ。仕事中やし。トイレに行くのを止めるのもテクニックいるし」

97「テクニックもクソもないやろ。話的にその女上司、Mっ気が凄そうだから、イッチはなくてもSっ気を全面に出すんやで」

齋藤「どうやって?」

101「自分のやりたいようにやれ。多分その女上司はもう、既にやりたい放題やってるぞ」

106「明日、仕事終わったら報告くれよ。ワイの明日のオカズにするわ」

僕はなんとなく決心し、パソコンをパタリと閉じた・・・。

〜つづく〜

次の話はこちら→第6話 非常階段の2人

前回の話はこちら→第4話 沈黙と深呼吸

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