七海(どうしよう?こんなに我慢したの初めてっ!!)
女子大生の七海(ななみ)は友人の友佳(ともか)と一緒に、トイレの行列に並んでいた。
友佳「大丈夫?」
七海の危ない状況に、友佳は心配そうな目で彼女を見つめていた。
七海「ううん・・・だ、大丈夫だよ!! もう少しだし・・・」
腰をクネクネしながら股間に手を添える七海。誰がどう見ても尿意が限界なのは明らかだった。
女子大生の2人は、大学のサークル仲間数人でお花見に来ていた。構成は男子5人と女子2人の合わせて7人。準備の良い男子グループがいい場所を確保してくれて、思いのほかお酒が進み、尿意を催してしまったのは数十分くらい前の話だ。
お花見に来ていた場所は、地元では有名な大型の公園だった。毎年この時期は混むことで知られていて、トイレは公衆トイレの他に臨時で設置された仮設トイレも多数用意されていた。
しかしお花見とは外でお酒を飲むという行為。区が設置した仮設トイレだけでは、ハッキリ言って間に合わないのが現状だ。仮設トイレももちろん男女で分かれているのだが、なんと男子トイレと女子トイレの個室の数は同じだったのだ。
七海(どうして女子トイレだけこんなに混んでるの!?)
七海は向かいに佇む男子トイレを見つめながら、なんで女子だけ混んでいるのかと疑問に思っていた。しかしそれと同時に心の中では、その理由も分かっていたのだった。
七海(男子はおちんちんがついてるから立ってすぐ済ませれるのに・・・私はなんで女の子に生まれたんだろう?)
自分が女の子として生まれたことに後悔していた七海。後悔のしようがないのに、彼女は心の底から男の子が羨ましいと思ってしまっていたのだった。
七海「どうしよう!! 本当に漏れそうっ!!」
さっきまで強気だった彼女の態度は一変。思わず心の声が漏れてしまっていた。
友佳「やっぱり。本当にヤバそうだもん!! 大丈夫? もう少しだよ?」
待ち人数は残り20人ほど。女子用の仮設トイレは4つ設置されていて、数分で2つのトイレが空くペースだった。
七海「友佳は?大丈夫なの?」
七海は自分の尿意を紛らわす意味でも、友佳を心配するふりをした。もちろん本当はそんな余裕なんて、あるわけないのに・・・。
友佳「私もいきたいけど・・・まだ我慢できるかなぁーー」
こんな返事を聞きながら、七海は後ろに出来ている大きな行列を眺めた。しかし誰も自分のように尿意で悶絶しているような人はいない。少なくとも彼女の目にはそう見えた。
七海(私だけなんだ。漏らしたらどれだけ恥ずかしいことか・・・でも、もう・・・漏れそう・・・)
七海はその場の勢いで大量にビールを飲んでしまったことに後悔していた。一方、友佳はビールが苦手で、利尿作用の少ないチューハイしか飲んでおらず、まだ余裕そうな彼女の態度は羨ましさしかなかったのだった。
友佳「大丈夫大丈夫。七海くらい切羽詰まってる人だって絶対いるはずだよ!! それに私達より後ろの人たち見てよ。こんなに沢山の人たちより、私達は先にトイレできるんだよ?」
七海「そりゃそうだけど・・・」
話が頭に入ってこない七海。そんなことよりもおしっこがしたい。彼女の膀胱は既に限界だった。
七海(あと、あと10人!!)
ついつい自分より前に並んでいる人数を数えてしまう。せっかくオシャレをしてきたのに、漏らしてしまっては服が台無しだ。それに漏らしてしまったら男子達になんて言えばいいだろう?考えるだけでもゾッとする・・・。
七海(とにかく漏らしたくない!! 耐えて!! 私の膀胱!!)
そんな彼女は、ただただ自分の膀胱を応援する他なかった。
七海(あと5人!! とにかく気を紛らわさないと!!)
七海はモジモジしながらもスマホをポケットから取り出した。無意識に開いたのはSNSアプリ。彼女はほとんど無意識の状態で、こんな言葉を発信してしまったのだった。
「ビール飲みすぎてトイレ行きたいのに、行列が長すぎて我慢できなーい泣」
彼女は心の声をSNSにあげることで、少しでも気を紛らわそうとしていた。
友佳「もう少しだよっ!! ほらっ!!」
後ろから友佳に声をかけられた七海。ふと視線をスマホ画面からトイレの行列に移した。なんと並んでいる人数は残り2人だったのだ。
七海「スマホ見てたら意外と時間過ぎるの早いかもっ!!」
そんな事を言いながらスマホをポケットにしまう七海。そしてここで驚く事が起こった。なんと仮設トイレの扉が3つ一気に空いたのだった。七海の前に並んでいた2人どころか、七海自身にも順番が回ってきた。
友佳「やったじゃん!! ほら、早くいきなよ!!」
七海は3番目に空いた仮設トイレに駆け込み、中に入って鍵を掛けた。あとは服をおろしてしゃがみ込むだけ。やはり仮設ということもあって、決してキレイとは言えないトイレだった。おまけにちょっと臭いもする。しかし七海にとってそんなことは、どうでもいいに決まっていた。
七海(早くっ!! 早くっ!!)
いつもならすぐに服を脱げるのに、今日はよりによってオーバーオールの服をチョイスしていた七海。モジモジしながらも、ゆっくりゆっくりと上の紐を取って、ジーンズを下ろしたのだった。

七海(早くっ!! もう漏れる!!)
彼女の膀胱は最大限の尿意を送っていた。目の前にトイレがあるという認識は、彼女自身も彼女の体も同じように反応していた。
七海(やった!! 脱げたっ!!)
普段不器用な彼女でも、この時だけは自分でも驚くくらい早く服を脱ぐ事ができた。あとはその露出した下半身をそのままに和式便器にしゃがみ込むだけ。もうそれだけ・・・。
しかし、それと同時に彼女の水門は決壊してしまった。パンパンに膨らんだ膀胱から、黄色い液体が真っ直ぐ短い七海の尿道を通過する刹那・・・。
「ジョーーーーッッ!! シューーーーッッ!!」
溜まりに溜まった大量のおしっこが、彼女の尿道口から勢いよく吹き出してきた。それもとんでもない勢い。
七海「間に合ったぁーーーー!!」
ほっと安堵の表情を浮かべる七海。膀胱が収縮するのがこんなに気持ち良い事なのかと痛感した瞬間だった。
「シューーーーーーーッッッッ!!」
七海の強烈なおしっこは止まらない。それも勢いすら衰えることを知らない。彼女はこの世の中で、最高の快感を得ている瞬間だった。
七海(気持ちいいいいーーーーーーー!!)
約1分に渡る彼女の放尿は、とんでもない量をぶちまけてやっと終わりを遂げた。あまりの開放感溢れる気持ちよさに彼女は数秒間しゃがんだまま、そして顔を上げたまま放心状態になっていたのだった。
七海(いけないっ!! 私の後にも待ってる人がたくさんいるのに・・・早く出なきゃ!!)
ふと我に返った七海は急いでトイレットペーパーを巻き、股間を拭いてから立ちあがった。
七海「ゲッ!! ウソっっ!?」
ここで彼女は遂に気づいてしまった。パンツを履いた瞬間に感じた下着の冷たさに。なんとパンツやオーバーオールのジーンズがおしっこで濡れていたのだった。あまりの出来事に七海はショックを受ける。
七海(どうしよう? ペーパーで吸収できるかな?)
トイレまで間に合ったと思った七海は、とんだ勘違いをしていたようだった。彼女は再度服を脱ぎ、慌てて濡れた部分にトイレットペーパーを当てる。
七海(どうしよう!! これじゃあんまり意味がない。でもこんなシミじゃ絶対バレちゃうし・・・)
困り果てた七海だったが、待っている人達のことも考慮し、処理を簡単に済ませてトイレから出てきたのだった。仮設トイレを占領していたのはトータルで5分前後だった。
七海「友佳?どうしたの?」
トイレから出てきた七海は、トイレに入る前と明らかに違うその場の雰囲気に気が付いた。心配そうに友佳を見つめる人達。みんなの注目の的になっていた友佳の足元には、とても大きな水溜まりが出来ていたのだった。
友佳「ごめん・・・漏らしちゃった・・・笑」
友佳は恥ずかしさを通り越して、笑ってその場を誤魔化していたのだ。
七海「ごめんね!! ごめんね友佳!! 私のせいで!!」
七海は自分が放尿後に放心状態になっていた事に、激しい後悔を覚えた。さっきまで自分がもし漏らしたらと最悪な状況を考えていたのに、まさか友佳がそんな事になるなんて・・・。
友佳「いいのいいの!! 七海は何も悪くない!! 私が単純に我慢できなかっただけなの!! 私が100%悪いんだよっ!!」
花見の公園に出来た長蛇の列。その列の先にあるトイレの前に出来た大きな水溜まり。友佳と七海は逃げるようにその場を後にした。友佳と手を繋いで走りながら、七海はこんな事を考えていた。
七海(我慢して出すおしっこって、こんなに気持ち良いんだ!!)
自分の中に密かに芽生えた、新しい自分の一面に気づいてしまった七海だった・・・。
〜つづく〜
友佳目線バージョンはこちら→女子大生が開いた、新しい扉 ~友佳目線バージョン~
あとがき
どうでもいいですが実は僕、人生で一度もお花見をした事ないんですよね。興味がないってことはないんですけど、僕の地元は花見の文化がほとんどないですし、大学時代もタイミングを逃しました。笑
今回は「女子大生がお花見で大量のお酒を飲んだ後、長蛇の列を作ったトイレの行列に並んだら・・・」という設定で妄想を書いてみました。花見って外で飲むから必然的に尿意を我慢するシチュエーションが多いんですよね。
まぁ当時はクソがつくほど田舎な街に住んでたので非現実的ですが、大都市やその周辺だと、より今回のシチュエーションが現実的になりますよね。
実は今回のお話にはモデルの女の子がいます。それも過去にエッセイ部屋で登場した大学時代一番仲の良かった奈々という女の子です。彼女は過去のエピソード大量飲酒後に道に迷い、尿意限界の女子大生などのお話に出ています。良ければそちらの方も読んでいただければ幸いです。
何故モデルにしたかというと、これには理由があります。作中でもあったSNSに尿意が限界だという旨の投稿を過去に彼女がしていたんです。
大学生だった当時の彼女はお花見に行った際、Twitterで「ビール飲みすぎてトイレ行きたいのに、行列が長すぎて我慢できなーい泣」みたいなツイートをしてて、メチャメチャ興奮したのを覚えています。
もちろん彼女と僕は同行しているわけでもなく、その後どうなったのかは知らないですが、今はもう無いそのツイートをスクショしとけば良かったなと非常に後悔しております。笑
他にも彼女の尿系ツイートを見かけたことが今回以外に2回もありました。おしっこが限界になるシチュエーション多すぎでしたね。今思えばわざとだったのかな?笑
オススメ
外でお酒というシチュエーションなら前回の妄想話もオススメ。お外でお漏らしをしちゃう女子大生のお話です。
ハロウィンの仮装のせいで、おしっこがしづらくなってしまった女子大生のお話です。
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