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【実話】僕からの告白 ~今の妻と付き合うまで~

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※この話は前回の話水分摂取しながら16時間おしっこ我慢の続きです。彼女との出会いから結婚するまでの需要のないラブストーリーをご覧ください笑

第1章 ADHD

まなみ「マジで下腹部さんと働くのイヤです!! 仕事増えるだけですよっ!!」

彼女(まなみ)は僕の目の前で堂々と、僕の悪口を言っていました。笑 仕事でありえないミスを連発する僕に、彼女は店長やら先輩などに幾度となく相談していたんです。

基本的に彼女との勤務中は、彼女に怒られてばかりの毎日でした。

まなみ「下腹部さん!! 他の事してて下さい!! そこは私がやりますから!!」

彼女がこのアルバイトに新人として入ってきたのは僕が大学2年生、彼女が高校3年生の頃でした。(※詳しくは以前の話妻との出会いをご覧ください)

それから1年が経ち、彼女は仕事にも慣れ、あっという間に僕の方が使えない人になっていました笑

僕自身、仕事が出来ないことに開き直っているわけではありませんでしたが、人前で無能だと言われ慣れすぎて、今回の彼女からの悪口も、良い意味なのか悪い意味なのか何とも思っていなかったんです。

具体的にどう無能なのかというと、基本的には普通に動けますが(と思っているだけ笑)注文数の間違いや、レジミスが異常に多く、同僚や後輩からも冷たい視線を浴びていました。

日常生活でもこんなのが当たり前で、ひとり暮らしをしてから数えきれないほど電気やガスが止まりました(流石に水道はありませんが)。

支払うことを忘れたり、引き落としにしても入れておく口座を間違えたり、銀行振込の時はちゃんとやっていたはずなのに、全然違う振込先に送金したこともあります笑

今までの人生がそうだったので、こういうもんかと思いながら気にせずに普通にバイトをしていました。いじめられていた経験からなのか、メンタルは強いです笑

しかしそれからしばらく経ったある日、水分摂取しながら16時間オシッコ我慢という不意なまなみのおしがま事件で彼女と初めてまともに絡んでしまいます。

その日から僕は、彼女のデカい膀胱に釘付けでした(ただ性対象として見るキッカケになっただけで、この時は好意などは抱いていません)。

まなみからは基本的に嫌われている。そう思っていたある日のバイト中、驚くことに彼女から僕に話しかけて来たんです。

まなみ「下腹部さん、ちょっと失礼なこと聞いても良いですか??」

彼女はいつものような怒っているような表情ではありませんでした。むしろ申し訳なさそうにしていたので、僕は驚いたんです。

僕「うん。えっ?何?」

僕は恐る恐る返事をしました。一体どんな失礼なことを言うのか、全く検討もつきませんでした。

まなみ「あの、下腹部さんって・・・ADHDですよね?」

僕にとってそれは、初めて耳にする単語でした。

僕「えっ・・・? 何それ?」

そんな反応をする僕に、彼女はとても驚いていました。

まなみ「えっ知らないんですか? 典型的なADHDの人かと思ったんですけど?」

僕は聞き慣れない「ADHD」という言葉に、何だ?と半分混乱状態でした。

僕「何それ? 俺がそれの典型なの?」

まなみ「はい。発達障害の一つですよ。ホントに知らないんですか? どうやって今まで生きてきたんですか?」

僕「ADHDって何? 存在すら知らなかったんやけど?」

まなみ「ホントですか? 変なミス多いし、落ち着きないし、物忘れ多いし、話たまに通じないし、色々と変な人だし・・・ホントに知らないんですか? 一度診察してみたらどうですか?」

この時、僕は衝撃を受けました。バイトが終わった後、僕はすぐに携帯でADHD(注意欠如・多動性障害)について調べてみたんです。

すると症状はまさに自分そのもの。まるで自分の自己紹介文かと思うくらいでした。

僕(これは絶対ADHDだわ。でもどうやって診断するんだ?診断した後のメリットはあるのか?)

僕はADHDについて知ってしまった事で、今までの人生のモヤモヤをどうしても払拭したくなりました。病院代を払ってでも、診察を受けたいとしか思わなかったんです。

ちょうどこの頃、僕は実家に帰る予定が近々あったので、実家に帰っている間に地元の病院に行くことに決めました。

ADHDの診断はなかなか大掛かりで僕はもちろん、僕の家族に僕の幼い頃にみられた特徴的な出来事などを詳細に聞いたりと、思ったよりも面倒臭かった記憶があります。

そしてその日のうちに僕の診断結果が出ました。ADHDの混同型です。僕はこの診断結果を見てもショックなどの感情は一切なく、むしろホッとした気持ちが強かったんです。

今まで自分がおかしいと罵られたりいじめられたり変な人と言われる事が多かった僕にとって、その診断は僕を大きく正当化してくれました。

僕は安堵の気持ちで泣き出しそうになりながらも必死に堪えていると、母親はこんなことを言ってきました。

母「ごめんね。障害のある子に産んでしまって」

もちろん母親に悪気がない事は分かっています。しかしこの言葉が、僕にとって非常にショックでした。

僕(障がい者に産んだことのどこが悪いんだ?母さんは悪くない。そしてそんなことを言われた僕は?やっぱり僕に生きる意味はないのか?)

僕はショックと怒りと悲しみで苦しくなりました。ここでふとまなみのことを思い出したんです。

僕(アイツに連絡しなきゃ!!)

その日の夜、僕はまなみにLINEをしました。

僕「診断してきた。ADHDの混同型だって」

数分で彼女から返事が来ました。

まなみ「やっぱり。今までキツイことばっかり言って本当にごめんなさい。そして気づくのも遅かった。私看護師になるつもりなのに失格だよね。とにかく本当にごめんなさい」

彼女はひたすら僕に謝っていました。しかし僕は今まで彼女に罵られたことなんて何とも思っていません。すると彼女はこう続けました。

まなみ「今度話し合って、何が苦手で逆に何ができるのかを聞かせて? 店長とも相談しよう。その方が下腹部さんも他のスタッフもお店にとっても良いことだと思うから」

数日後、地元を離れていた僕は一人暮らしのアパートに戻りました。そしてすぐに彼女とファミレスで待ち合わせをしたんです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まなみ「今まで文句ばっかり言って、本当に本当にごめんなさい」

開口一番、彼女は僕に謝罪をしてきました。正直本当に気にしていない。だって自分は本当に無能なんだから笑

僕「いやいいんだよ。全然気にしてない。いつもこんな感じだから慣れてるよ笑」

そんなことを言っていると、彼女は1冊のノートをカバンから取り出しました。

まなみ「これあげる!! これから就活とかいろいろあると思うから、自分の出来ることを探して、自分に合った仕事を見極めてみて!!」

そのノートには、ADHDの苦手なことやその人に合った生き方、周りからの理解などが物凄い文量で書かれていました。もちろん全部彼女の字です。

お節介だと思う人もいるかもしれませんが、これが本当にありがたかった。何故なら病院で貰った資料よりも使えたんだから。これほんと笑

そう言って彼女は、満面な笑みで僕にノートを渡してきました。彼女と初めて出会った時から可愛い子だなーと思っていましたが、この時の笑みを浮かべる彼女の姿は一生忘れないでしょう。それぐらい言葉で言い表せないほど可愛い女の子でした。

母親にも理解されなかったADHD。しかし目の前の彼女は僕をよく理解してくれていました。

年下のクセに物凄く頼りがいがあって、今までは罵られてきたけどこれからはこんな無能な自分でも受け入れてくれる。そんな気がする彼女の笑顔にドキっ!!とした自分がいました。

僕「ありがとう。ホントにありがとう」

その後も彼女と今後について話したり、お互いのしょうもない報告などを話していました。一ヶ月前の関係とは雲泥の差です。

たっぷり話した彼女とは2時間くらいでお別れをし、僕は貰ったノートを片手に家に帰りました(ちなみにそのノート、一度ファミレスに忘れてて、まなみに言われて取りに行きました。さすがADHDって笑われました笑)。

次ページ↓ 第2章 告白

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