これは僕が高校1年生の頃のお話です。当時、僕は近所のスーパーでアルバイトをしていたのですが、そこに高校3年生の先輩、綾香（あやか）がいました。
彼女とは普通に話すくらいの仲で、たまたま同じ時間にあがった僕らは、帰りに2人でそのスーパーのドリンクコーナーで飲み物を選んでいました。
僕はすぐに決まったのですが、どうやら彼女は悩んでいる様子。いつもの優柔不断が発揮されていたんです。笑
僕「綾香さん。これとかどうですか？」
僕が指差したのは期間限定もののエナジードリンク。しかも売れ残っていたので、かなり割引されていました。
綾香「えーーーー？それはあり得ないっしょ!!」
僕が提案したドリンクは、即座に却下されてしまいます。笑
僕「なんでですかーー？美味しそうじゃないですか!!笑」
綾香「それなら下腹部くんが買えばいいじゃん!! そんなに勧めておいて、全然違うジュース手に持ってるし笑」
僕「気にはなるんですけど、自分の金では飲みたくないので笑」
綾香「どーゆー意味？笑 なんで勝手に私がお金出すことになってんの笑」
僕「飲み物1本くらい、いいじゃないですか!!笑 しかも激安笑」
こんな感じの会話をしていた時、彼女はカフェオレを手に取り、レジに向かいました。僕は彼女を追いかけながら話の続きをします。
僕「でも確かにグァバ味は絶対美味しくないですよねー。売れ残ってる理由が分かります笑」
そう言った時、彼女の返しは意外なものでした。
綾香「そう!! あとあーゆー飲み物は、飲んだ後おしっこの色が真っ黄色になるからイヤだ!!笑」
僕は心の中でマジかよ!! って思いました。本当はここからどんなおしっこが出るの？とか聞きまくりかかったですが、あの頃は割とチキンで無言になっていたと思います。今考えるともったいない笑
彼女は普段からトイレに行きたいなどとは言わず、静かにこっそりトイレに入るような人でした。そんな彼女がいきなりおしっこの色について話すことなど、予想外中の予想外です。
そんな彼女とは帰り道が反対方向だったので、スーパーの出入り口でお別れをしました。特にオチはありません笑
今思えば色々と、勿体無い出来事だったかもしれませんね。
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