大学2年生の5月上旬の頃。僕は1年ちょっとぶりに地元に帰っていました。特に用事があった訳でもないですが、ずっと帰りたかったんです。
ゴールデンウィークだったこともあって、空港も商業施設もたくさんの人で溢れかえっていました。
姉「また帰ってこいよ!!」
母「気をつけてね!! 何でもいいけどご飯だけはしっかり食べなさいよ!!」
僕「ありがとう!! またね!!」
数日間の帰郷でしたが、友人達と久しぶりに遊んだり、家族とお出かけしたり、思った以上に楽しめました。僕は空港まで見送りに来てくれた家族に手を振り、飛行機に乗りました。
僕(はぁー。また明日から学校とバイトかぁー)
つかの間のゴールデンウィークも終わり、明日からは学校とアルバイト漬けの日々が始まります。僕は楽しかった今日までの休日と、明日から始まるいつもの毎日との落差に落ち込んでいました。
アナウンス「ただいま着陸いたしました。念のためシートベルトはランプが消えるまで、外さないようご協力お願い致します・・・」
「コロコロコローーーーーー」
片手にキャリーケースを引きずりながら空港を出る僕。そのまま電車に乗り、すっかり住み慣れてしまった一人暮らしのアパートに到着しました。
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次の日、ゴールデンウィーク明けの学校が始まりました。授業はよりにもよって1限目からです。連休明けに1限からはキツイなーと思っていましたが難なくこなし、気がついたら学校は終わっていました。
僕(バイト18時からかー。ダルいなー。)
学校は16時半に終わり、家に帰って軽食を食べてからバイト先に向かいました。(バイトの時間などは正直、ハッキリ覚えてません。というか覚えているわけないw)いつも通りのバイトが始まる。そう思っていたんです。
僕「おはようございまーす!!」
女A「あっ!! 下腹部くんだ!! 久しぶり!! 地元は楽しめたかい?」
僕「はいお陰様で。あっお土産持ってきましたよー!!」
どうやら3人の女グループは、僕を見ながらニヤニヤしていたんです。
僕「なんですか? ジロジロみて笑」
女B「実はねー。下腹部くんがいない間、新しい高校生が入ってきたのよー。ね?」
女A「そうそう!! 女の子だよ!! しかもすっごく可愛いの!!」
何の話をするかと思ったら、なんだそんな事かと思っていました。
僕「それがどうしたんですか笑 ニヤニヤして笑」
女A「いやいやそれが、喋り方とかなんか色々と下腹部くんに似てるのよー」
僕「えっ? 僕に似てて可愛いわけないじゃないですか笑」
女A「いやいや顔は全然似てないんだけど、なんか・・・ね? 喋り方なのかなー?」
女C「雰囲気!!」
女A「そう!! 店長が最初に言い出して、従業員みんなが「分かるー」って納得したくらいなんだから!!笑 なんとなく下腹部くんに似てるよね?って笑」
僕「えー? そう言われたら凄い気になります。この前面接に来てた子かなー? 今日は来ないんですか?」
女A「土日の勤務なんだって。今週末見てみなよ!!笑 本人が似てるって思う事ないと思うけど笑」
そんな話をされて僕はメチャメチャその子が気になりました。早く週末になって彼女を見てみたい!! そう思っていたんです。
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数日後の帰省後初めての週末。僕はいつも通り朝からの勤務でした。あんなに楽しみにしていた新人の女の子の事は、僕はもうスッカリと忘れていたんです。
僕「おはようございまーす!!」
まなみ「おはようございます・・・?」
そこには、2週間ほど前に面接に来ていた女子高生が立っていました。そう。この子こそが、のちに僕の妻となるまなみでした。言われてた通り確かに可愛い。
「よりにもよって、出勤時間も同じなのかよ!!」と僕は心の中でツッコんでいました。笑
僕「はじめまして。下腹部って言います。大学生です。何か分からない事あれば、何でも聞いてください!!」
僕は優しい先輩風に振る舞おうとしました。笑 しかしまなみは僕の名前を聞くと急に表情を変え、豹変したんです。
まなみ「あっ!! あなたが噂に聞いてた下腹部さんなんですね!! うわっ最悪!! 何処が似てるのよこんな人と!! マジでありえない!!」
僕「えっ? どゆこと笑」
今考えたらとんでもない出会い方です笑 しかし、そんな事よりも彼女にも僕に似てるという話が耳に入っていたのかと僕は驚いていました。
まなみ「どこも似てないです!! 大丈夫です!!」
僕「いやいやマジでどゆこと笑 何が大丈夫なん?笑 こっちも似てるとは思わないし、何も言ってないんだけど笑」
何もしてないのにいきなりフラれたようなこの状況に、僕は頭の整理が追いつきませんでした。笑
店長「おおーー!! 遂にお2人が対面かっ!! いやー顔は似てへんでー。なんとなくやー」
この後、朝礼の際に関西出身の店長が出てきましたのを覚えています。
僕「なんでそんな事言ったんですかー。おかげで何もしてないのに嫌われましたよー笑」
店長「いやースマン。でもみんな納得してわろてたでー」
僕「そんなことはどうでもいいんですよ笑 とりあえず似てないです!!」
店長と僕がそんな会話をしていた時も、まなみは隣でボーっと突っ立っていました。
僕が大学生の先輩で、彼女は新人の高校3年生。勤務中のポジションが違かったので僕が彼女に仕事を教える事はありませんでした。
女子高生は他にもたくさん在籍していたので、彼女はすぐにその女子高生達と仲良くなり、僕がまなみと話す機会も、この日からしばらくはありませんでした。
僕(きっと嫌われてるんだろうなー。でも、まぁいいやー)
非常にモヤモヤした変な出会い方でしたが、それから1年以上経ったある日のおしっこ事件を境に、彼女との距離が一気に縮まる事になります。
そのお話はこちら→水分摂取しながら16時間おしっこ我慢
彼女と出会う前までの僕の人間関係の元となる前回の話はこちら→いじめられていた過去 中学校編
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